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第18回ワークライフバランスインタビューは、日本オリンピック委員会理事 荒木田裕子さん

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■日本バレーボール協会強化本部主事/日本オリンピック委員会理事
秋田生まれ。県立角館南高校でアタッカーとして活躍し、卒業後は日立製作所に入社。
全日本女子バレーボールチームの選手として、メキシコ世界選手権、モントリオール五輪、77年ワールドカップで3つの金メダルを獲得する。
24歳で現役を引退し夜学へ。その後選手、指導者として渡欧。スイス、ドイツでプレー、指導、研修。
帰国後はバレーボールの指導やテレビ解説、講演でも活躍。現在は(公財)日本オリンピック委員会理事、同アスリート専門部会長、アジアオリンピック評議会理事、同アスリート委員長などを務め、アスリートをサポートする活動に力を注いでいる。また、(公財)日本バレーボール協会女子強化委員長として、女子バレーのロンドン五輪でのメダル獲得を目指している。
アスリートマインドを社会に活かす
- 高橋:
- そもそもこのハッピーバランスインタビューは、ベアーズをご利用いただいている女性のお客様から、
「素敵な女性、男女問わず、輝いている人について学びたい」という声を多くいただいて始めたものですが、今回はそのもともとの趣旨にぴったりの方、私の憧れでもある荒木田裕子さんにご登場いただきました。 - 荒木田:
- 光栄です、よろしくお願いします。
- 高橋:
- 最初に、現在の荒木田様の活動について教えてください。
- 荒木田:
- いろんなことをやっているので、どこからお話ししていいものやらですが、日本バレーボール協会に始まり、JOC(日本オリンピック協会)のアスリートサポートに関する活動、OCA(アジアオリンピック評議会)、
NPO法人…など種々さまざま。自分でも追いつかない面はありますが、なんとかやっています。
メインはもちろんバレーボールで、今はロンドンオリンピック一色ですね。来年開催されますが、この4年間の集大成なので、どうしてもメダルが欲しいと思っています。 - 高橋:
- かなりいろいろな活動をなさっていらっしゃるのですね。
- 荒木田:
- そうですね。なぜそんなに仕事が多くなってしまうかというと、当然ながら私の周りにはいつもあらゆるジャンルのアスリート達がいるからなんです。アスナビ(トップアスリート就職支援ナビゲーション)も、オリンピックムーブメントの活動もそうですが、やはりそれらの活動の根本にあるものは、アスリートから社会に、そして将来の子供達に、オリンピックやパラリンピックの素晴らしさやスポーツの持つ力をどうやって発信していくかということ。そうしたことに取り組んでいると、いろんな仕事が出てきてしまって、あれもやらなきゃこれもやらなきゃという感じです(笑)
- 高橋:
- 先ほどお話しに出たアスナビ(トップアスリート就職支援ナビゲーション)はどのようなものですか?
- 荒木田:
- ひと言でいえば、名の通り、トップアスリートの就職を支援する機構です。
私がプレーしていた70年代は企業の中でのスポーツは福利厚生の一環で、どの選手も正規雇用だったのですが、今はそうではなくなってきています。企業にとってスポーツチームを持つことや、アスリートを雇用することの意義が変わってしまったので、選手たちは安定した給料をもらいながら競技を続けることができなくなってきているんです。契約社員だったり、チームを転々としたり、中にはアルバイトをしながら練習を続けているアスリートも少なくない現状です。私はバレーボール協会でわりと潤沢な予算の中でやってきたので、今までそうしたアスリート達がいることを知らなかったのですが、JOCゴールドプラン委員会(JOC内にある、指導者・選手の環境整備ワーキンググループ)の活動を通して現状を知ることになりました。
となればもう、「ロンドンやソチ(五輪)を目指すために、いい環境でやらせてあげたい。
なおかつ辞めた後も、たとえば30歳過ぎて家庭も子供もあって、となると就活はなかなか難しいですから、それをなんとかしてあげたい」と思い、アスナビに取り組むことにしました。もともとアスリートは、社会に発信する力を持っていますし、それを各自が自覚して、人間としてアスリートとしてさらに上を目指す努力を続ければ、必ずや企業の中で役に立つはずだと思います。また一方で企業側も、アスリートの雇用をシンボルとして社内の結束力を図れるという利点があります。アスリートと企業の双方に有益であることが、このアスナビの事業目的なのです。 - 高橋:
- アスナビで今までどれくらいの就職者がいらっしゃるのですか?
- 荒木田:
また、今年3月に起こった東日本大震災の時に思ったことなのですが、その際に、現地支援としてまず一気に動いたのは、世界中のアスリートでしたよね。世間のみなさんも、あの行動力にお気づきになったのではないかと思います。
彼らアスリートは、「今まで皆さんに応援してもらっていたから、今度は自分たちが応援するんだ」という一心で行動しました。
それを見て世の中の人たちは、アスリートもなかなかやるなと思っていただけたでしょうし、アスリートも「自分たちにできることがたくさんあるんだ」という気持ちになったと思います。- 高橋:
- ほんとうにそうですね。支援に行きたいという思いはあるけれどなかなか動けない人がいる中で、アスリートの方々が一致団結して率先して支援に向かう姿を見て、すごいなと思いました。
体が資本のアスリートだから怪我をしてはいけないと思いますが、そんなことはお構いなしに、とにかくいち早く支援を、という意気込みで動かれていたでしょ?そのアスリートマインドはすばらしいと感じました。 - 荒木田:
- そうなんです。だからこそ、彼らが自身のアスリートマインドを認識して、うまく活用していけるような環境を私達が作ってあげなければと、より強く思った次第です。
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