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ベアーズで、生きがいだと思える仕事に出会えた
高橋
ありがとうございます。やはり、日本の女性の社会進出は遅れていると感じられますか。
松田
はい。日本がさらにレベルアップするには、女性がもっと活躍しないといけません。アメリカの女性の進出は、日本の何十年も先をいっていますが、そのベースにあるのはやはり夫婦で家事などの役割を分かち合っていこうという文化です。それから、国会議員時代に調べて興味深いと思った調査結果があります。男性の1日における家事に使う時間は、アメリカで3時間、日本で1時間なんだそうです。
高橋
アメリカの3分の1なんですね。でも日本の男性、本当に1時間もやってるかな……(笑)。
松田
多少長めに申告しているかもしれませんね(笑)。しかもその内訳が、日本の男性の1時間の家事時間のうち、40分は育児なんだそうです。そうすると、実際の家事は20分程度しかやっていないことになります。一方アメリカは、1時間が育児で2時間が家事。家事のほうが多いんですね。こうした水準を日本も上げていかないと、女性の社会進出は困難です。アメリカではベビーシッターのアルバイトやメイドが普及していますが、日本ではベアーズのような家事代行の会社に任せるというのが一つの解決策だと思います。
高橋
チームベアーズの一員となった公太さん。新しく実現してみたいことはありますか?
松田
今年の2月ベアーズは、国家戦略特区制度における家事代行サービス業での海外人材受け入れに関して、神奈川、大阪に続いて東京都での事業認定を取得しましたね。これは大きな可能性を秘めていると思っています。日本は多様性があまりにもないため、海外からいろいろな方々に入ってもらい、文化や宗教を学んでいくことは必要です。家事代行という仕事において海外から人材を受け入れるチャンスが広がったのは、進歩だと思います。きっと、お客様にとっても異文化に触れるいい経験になると信じています。
高橋
今年は日本の暮らしが画期的に変わる転換点、と言っても過言ではないと思います。ベアーズが変えていくからです。海外から日本に働きに来るみなさんが、「日本に来てよかった!」と思いながら活躍できるよう、フィールドを整備していきたいと考えています。
松田
あと、これからさらに進む高齢化において、ベアーズが高齢者の生活の質の向上に寄与するところは大きいと思っています。それは、お客様としてサービスを利用してもらうということだけでなく、60歳を超えてもベアーズレディとして働くということができるからです。
高橋
ベアーズには定年はありませんからね。創業時から私達は、「55歳以上の雇用を優しくやっていこう」というポリシーを持っています。心のあたたかさと人生経験のある人達が、利用者に対して愛情をもってサービスを提供することが、社会の好循環になると思っているからです。ベテランの主婦にとって、ベアーズレディは自分の人生経験をまるごと活かせる仕事になるはずです。
松田
見学させていただいた説明会でも、年金で生活しているけれど働きたい、親の介護をしながらも働きたい、という方々が参加されていました。柔軟性のある働き方を受け入れているベアーズだからこそのニーズだと思います。働きたいという気持ちがあるうちは、仕事ができます。家事で体を動かすことで、健康維持にもつながる。日本人の健康寿命を延ばしていきたいという私の考える未来像にも、合致している事業なんです。
高橋
最後に、公太さんにとってベアーズとの出会いとはなんでしょうか。
松田
ベアーズの成長が、日本を良くすることに直結する。自分にとっても、生きがいだと感じられる仕事に出会えました。
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