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ワークライフバランスインタビュー

ワークライフバランスインタビュー

小室 淑恵さん

「ワークライフバランスの種を蒔く」

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株式会社ワーク・ライフバランス 代表取締役社長
小室 淑恵さん

Profile

小室 淑恵 / 株式会社ワーク・ライフバランス 代表取締役社長

1975年東京生まれ

日本女子大学文学部卒業後、(株)資生堂に入社。
同社の経営企画・経営改革を進める傍ら、インターネットを利用した育児休業者の職場復帰支援サービス新規事業、 wiwiw(ウィウィ)を立ち上げ、社内起業家として社内外から脚光を浴びる。
日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2004・キャリアクリエイト部門受賞。

2005年9月に資生堂を退社後、2006年7月に株式会社ワーク・ライフバランスを設立。
育児休業者等、長期休業者が職場にスムーズに復帰することができるようにサポートする仕組み「armo(アルモ)」を開発。
「armo(アルモ)」は2006年11月に「第3回日本ブロードバンドビジネス大賞」を受賞、2007年7月には、企業のワーク・ライフバランス導入についてまとめた初の著作『新しい人事戦略 ワークライフバランスー考え方と導入法ー 』(日本能率協会マネジメントセンター)を刊行、その他ワーク・ライフバランスに関する著書多数。

第6回ワークライフバランスインタビュー“ハッピーバランス”
『ワークライフバランスの種を蒔く』

今回の対談は、㈱ワーク・ライフバランスの小室淑恵さんです。
ワークライフバランスコンサルタントだけではなく、充実したワーク&ライフを過ごす活動的な女性として注目を集める小室さんに、高橋ゆきが女性としての視点でインタビューします。

armo[アルモ]

休業者職場復帰支援プログラムarmo[アルモ]。
介護やメンタル不全による長期休業の方向けのサービスもリリースされ、どんどん拡張されています。

ビジネスモデル - 『ワークライフバランス戦略のプロフェッショナル集団』

高橋
まずは御社のビジネスモデルについてお聞かせください。
小室
ビジネスの柱は大きく2つあります。
一つが企業向けのワークライフバランスコンサルティングです。
現在、経営戦略の中でも、「優秀な社員をいかに採用し、定着させるか」という人事戦略の重要性が増しています。そこで非常に有効だとして注目されているのがワークライフバランスによる働きやすい職場づくりなのですが、人事部からの発信で会社全体の働き方や、経営幹部の考え方を変えるということは大変難しいのが現状です。そこで、企業の人事部をサポートする“ワークライフバランスのプロ”として、経営幹部への働きかけや風土改革のお手伝いをするというコンサルティングがひとつの柱です。
もう一つはarmo(アルモ)という職場復帰の支援プログラムです。
具体的には育児休業、介護休業、メンタル不全による休業などの理由で長期休業を取った方が安心してスムーズに職場復帰していただくために、在宅でe-ラーニングができたり、会社の情報を逐一閲覧できるものです。
それ以外にもコミュニティ機能などがパッケージになっているので、同じ状況で休業している者同士で励まし合うことができ、導入企業では休業者が無料で利用できます。
この2つの柱以外にも、セミナーや研修など、社会にワークライフバランスを定着させるために必要な事業領域は、ほぼ全てカバーしています。
高橋
会社の事業、つまり日本社会にワークライフバランスを定着させるというミッションの成果はいかがですか。
小室
立ち上げ当初は、ビジネスとして成り立つためには2~3年必要だと覚悟していました。しかし、実はarmo(アルモ)はサービスリリースして半年で100社以上の企業様にご加入いただき、私たちの対応が追いつかないほどのニーズの高さに驚きました。団塊の世代の一斉退職に伴って企業が経営戦略としてのワークライフバランスの重要性に気付き始めたタイミングで起業できたことも追い風になっています。
高橋
そして現在は加入企業数が約200社という素晴らしいご活躍ですね。どのようなユーザー企業さんがいらっしゃるのですか。
小室
こういった支援プログラムを導入するのは大企業ばかりだと思われがちですが、実は休業者が20名未満ぐらいの中小企業様もかなり多く導入されています。一方で大企業様では休業者が100人単位でいらっしゃり、増加傾向にありますから、さらなるニーズの高まりを感じています。
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