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ワークライフバランスインタビュー

ワークライフバランスインタビュー

糸藤 友子さん

「ワーキングマザーを応援します!!」

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株式会社ベネッセコーポレーション
『bizmom(ビズマム)』編集長
糸藤 友子さん

Profile

糸藤 友子 / 株式会社ベネッセコーポレーション 『bizmom(ビズマム)』編集長

1966年群馬県生まれ。
リクルート、デジタルブティックを経て、2002年ベネッセコーポレーション入社。「こどもちゃれんじ事業部」に配属後、幼児向け通販事業の立ち上げを担当。
07年4月、『bizmom(ビズマム)』編集長に就任。
中1と小2の息子と夫の4人暮らし。

第7回ワークライフバランスインタビュー“ハッピーバランス”
『ワーキングマザーを応援します!!』

ワーキングマザーを応援する雑誌『bizmom』。
第7回“ハッピーバランス”では、その『bizmom』の編集長、糸藤友子さんです。
糸藤さん自身、仕事に育児に家事、と活き活きと毎日を送っていらっしゃるワーキングマザー。
今回のインタビューではそんな糸藤さんに『bizmon』創刊のきっかけから子育て論まで様々なことをインタビューしました。

『bizmom(ビズマム)』2008年秋号

『bizmom(ビズマム)』は、働くママとこれからの働くママを応援する雑誌とWebサイト。
9/13発売の秋号では「働くママが知りたい 子どものSOSサイン」を大特集!「量より質」のコミュニケーションで子どもが健やかに育つ関わり方から、子どものSOSの見分け方まで、働くママならではの悩みを解決。
その他、家事時間を短縮するグッズ&サービスのクチコミランキングや、避けては通れない「お留守番」など、見逃せない情報が満載です!

創刊のきっかけ - 『ワーキングマザーの応援団に』

高橋
本日はお時間を頂戴しましてありがとうございます。
まずは、『bizmom』創刊のきっかけと目的についてお聞かせください。
糸藤
私が編集長になったのは2007年の秋、急速に増えつつあるワーキングマザーがよりハッピーに仕事も育児もできるようサポートするために創刊しました。
結婚後も働き続けている女性の割合は7割くらいなのに、出産・育児を機にその7割が辞めています。7割のうちの3割しか残らないから、高橋さんみたいに出産・育児を経ても働いている女性は、女性全体からみると2割ほどなんです。けれど、お金のためはもちろん、「働きたい」「社会に対して何か貢献していきたい」と思って働くのは当たり前の要望だと思うし、そう考えている人も増えてはいるのですが、働くのは夫の役割、女性は家庭に入って家事育児をするのが役割といった固定観念が、まだまだその生き方をマイノリティにさせています。
そういった現状に対し、今は情報中心ですが、ゆくゆくはサービスとしてサポートをしたいという想いがビズマムの編集長を請けるきっかけになりました。
高橋
なるほど。私たちワーキングマザーにとってビズマムはとても心強い応援団ですね。

『働く女性の幸せ』 - 生き方を選択できること

高橋
それでは次に、編集長自身もワーキングマザーをされていますが、『働く女性の幸せ』とはどう考えていらっしゃいますか。
糸藤
ワーキングマザーを対象に働く理由を調査したことがあります。
理由は二つあるのですが、一つは家計のため。限られた収入の中で暮らすのも豊かだとは思いますが、二人で稼いでいれば余裕ができますし、教育費を多く出せることで、子どもに対してより豊かな教育を与えることができるという“幸せ”が生まれます。
もう一方は、「社会との接点を維持したい」「存在感を持っていたい」という自己実現のためです。
したがって『働く女性の幸せ』とは、子どもを持ちながら、かつ仕事もできるということ、この二つを選択できているということではないでしょうか。
高橋
ふたつの生き方を自分なりにそのときどきに合わせて、プライオリティをつけられる、ということですね。
糸藤
『愛する仕事があること、愛する家族がいること、この2つがあれば人は人生を豊かにできる』
言葉は若干違いますが、フロイトとトルストイが共にこのような言葉を残しています。 大学の卒論で「働く母親」をテーマにまとめるために、いろんな文献を読む中で見つけたのですが、人にとって生きていくことは、「愛する人がいること」と「仕事をしていくこと」が、すごく大事で幸福なんだという風に、卒論の最後に書いたことを覚えています。哲学的なのですが・・・。
高橋
私もそう思います。 そこでご自身も、女性がいきいきと輝き続けるために必要なものを模索中だとは思うのですが、今ビズマムというものを通じて、『愛する家族と愛せる仕事に出会うのが大事』というメッセージを発信されているのですね。
糸藤
そのとおりです。しかし現実、ワーキングマザーたちは、子どもを大事にしているし、仕事も楽しいんだけど、時間がありません。ですので、私が最近すごく思うのは、男性の働き方が変らないと彼女たちは幸せにはなれないということです。働くことを選択すると、家事、育児、仕事を全て自分でやることになります。生き方を選ぶことは幸せなんだけど、全部一人でやらなきゃいけない。
高橋
糸藤さんのおっしゃるとおり、女性が働くことに対して男性が理解するだけでは不十分で、同時に彼らが働く企業の考え方も変わっていくことが必要だと思います。
勤務時間管理、評価基準の見直しなど、父親となった社員を企業がサポートし、社会貢献できる仕組みにしていかなければなりません。
糸藤
ええ。結局30代男性の長時間労働の割合を、妻が働いている人と働いてない人を比べると、やっぱり妻が働いていない男性の方が長時間労働なんです。 要はより多くの給料を稼ぐために非効率な働き方をしている。
だから男性の働き方を変えるには、夫一人だけに家計を背負わせないためにも、妻が働くことがすごく大事なポイントなのではないでしょうか。
高橋
昔は女性が家の仕事、男性が外で家計を賄うという役割分担がありましたが、今はお金の負担をも分業する時代なのだから、家事と育児も分業しなければならないというロジックがまだ徹底されていませんよね。
糸藤
そうです。今は男性の働き方が変わらないのに、女性の社会進出だけが進んでいるという状況です。
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