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ワークライフバランスインタビュー

ワークライフバランスインタビュー

駒崎 弘樹さん

「病児保育で社会を変える」

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NPO法人 フローレンス代表理事
駒崎 弘樹さん

Profile

駒崎 弘樹 / 特定非営利活動(NPO)法人 フローレンス代表理事

IT企業などを経て、04年内閣府のNPO(特定非営利活動法人)認証を取得、代表理事に。翌年より、江東区・中央区にて全国初の「保険的病児保育サポートシステム」である 『フローレンスパック』をスタート。現在、東京23区内対応可能な病児保育ネットワーク事業を展開中。
著書に『「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方』(英治出版)等がある。

「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方

「社会を変える」を仕事にする―社会起業家という生き方(英治出版)

ITベンチャー経営者。それが著者・駒崎弘樹の学生時代の肩書きだった。
NPOの道を選び、東京の下町で「病児保育サービス」を始動。
「僕のような門外漢のド素人によって東京の下町で始まったモデルが、政策化され、似たような事業が全国に広がっていったのだ。『社会を変える』ことは絵空事ではないはずだ。」
『社会を変える』を仕事にできる時代を、僕たちは迎えている。

フローレンス立ち上げのきっかけ ~『病児保育を社会のインフラに』~
高橋
本日はお時間を頂戴しましてありがとうございます。
まず、初めに御社のビジネスモデルについてお聞かせいただけますか。
駒崎
こどもが熱を出したり、風邪を引いたときに保育園や親御さんに代わってお子様をお預かりする病児保育を行っています。そのような時に私たちフローレンスがいます。
「こどもレスキュー隊員」と呼ばれるベビーシッターが熱を出したこどもを迎えに行き、かかりつけのお医者さんに連れて行き診断を受けさせます。
レスキュー隊員は病児への適切な対応アドバイスを先生にいただいた後、一緒に利用者様のご自宅に戻るか、もしくはレスキュー隊員の家にてお預かり保育をします。
時には私たちの提携の小児科医の診断を受けていただくときもあります。
高橋
フローレンスさん立ち上げのきっかけは何だったのですか。
駒崎
僕の母親がベビーシッターをしていまして。ある日、母親のクライアントのママがこどもが熱を出して看病の為会社を休んだら、その会社を解雇されたという話を聞いて思ったのです。「そんなのは許せんっ!」と。
病児保育施設は全国でも数がものすごく少なく、その定員数や保育時間もすごく限られていたりするのが現状です。
それならば、こどもが熱を出したときに預かれる仕組みを自分が作ればいいのではないかと思い、フリーターになったのが6年前です。
高橋
フリーターになった・・・とは?
駒崎
文字通りのフリーターです。それまではITベンチャーの社長をやっていたのですが、その代表権を譲って、一旦フリーターになりリセットしてから活動しはじめたのです。
高橋
実際に立ち上げられてからはいかがですか。
駒崎
立ち上げてからがむしゃらに活動してきていますが、まだまだ病児保育は発展途上です。 社会のインフラ(※注①)も組織としても確立されていなく、 本当に一部の地域で特殊に行われている仕組みにすぎないのです。だからこそ、それを全国どこにでもある病児保育の仕組みとして当たり前にしたいと思っています。
注①
インフラとは、社会的生産基盤の意味。
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