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ワークライフバランスインタビュー

ワークライフバランスインタビュー

女性コミュニティ 春うらら

「”働き心地の良さ”は自分たちの手でつくるもの」

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ソフトバンクグループ
女性コミュニティ 春うらら

Profile

ソフトバンクグループ 女性コミュニティ 春うらら

ソフトバンクテレコムのワーキングマザーの集いとして2006年開始。
子育てをしながら働く女性のさまざまな問題について、話し合いや勉強の場をもうけたり、ゲスト講演会の開催などを行う。
その他にも育児支援制度の活動状況調査や、子育て住みよい街プロジェクトなどさまざまな活動を実施。
お互いの経験や知恵から学び合ったりすることで、明るい気持ちで頑張れるパワーを与え合える場所として多くのワーキングマザーを支援している。

「春うらら」結成のきっかけ ~働くママ悩みはみんなで解決!~
高橋
まず、春うらら結成のきっかけについて教えてください。
萩原
総務部 CSRグループ マネージャー 萩原美穂さん2006年4月のソフトバンクテレコムの経営会議で、会社の経営に対して提言できる機会があったんです。“女性だけではなく色々な能力・価値観を持った多様な人材が活躍できる環境の整備”を提言したところ、倉重英樹社長(当時)からのコメントは、『女性に関しては、育児支援制度といい、公平な評価制度といい、環境は整っている。あとは君らの頑張り次第だ』と・・・。
経営会議に提言をすれば、後は『会社が女性の活躍を後押しします』となるのだろうなと思っていたら、投げた玉がなんと自分たちに戻ってきたんですね。どうしようかと一瞬戸惑いましたが、すぐに、『じゃあやってやろうじゃん』、という気持ちになりまして(笑)。
そんな経緯を社内のワーキングマザーに立ち話したところ、『とりあえず声をかけて集まってみようよ』、ということになり、その年の6月にワーキングマザーが集まる会を開催しました。
高橋
そのときは何人ほど集まったのですか。
萩原
15人程だったと思います。
当初はオブザーバーとして人事の担当者が参加してくれていたのですが、育児支援制度はあっても使い勝手が悪いとか、部署や上司によって対応が大分違うとか・・・まるで人事に対して不満や要望を伝える会のようになってしまい、違和感を覚えました。「君たち自身の頑張り次第だ」というエールを送ってくれた社長の期待に応える活動にしていきたいと思っていたからです。
そのためには、会社や人事や上司に対して何かを要求するのではなく、“自分たち自身”に焦点を当てて、『同じ悩みを持っている仲間同士で励まし合ったり、お互いの経験や知恵から学び合ったりすることで、明るい気持ちで頑張れるパワーを与え合える場』を作っていくことを「春うらら」の役割にしたいと考えました。
高橋
なるほど、当事者である自分たちがお互いにパワーをもらって励みにできる場を目指す方向性になったのですね。

「春うらら」の活動 ~継続は力なり~

萩原
まずは、社内の先輩ママから経験談から学ぼうという趣旨の会を「ワーキングマザー・セッション」と名付け、月に1回行うことにしました。お子さんがいると就業時間後は集まりにくいので、お昼休みの1時間で開催することにしました。
高橋
どんなテーマで記念すべき第1回目の会をされたのですか。
萩原
第1回目のテーマは、「サバイバル期の乗り越え方」。“サバイバル期”というのは、育児休職から復帰後の1~2年のことです。
まさにサバイバル期真っ最中の社員と、それを乗り越えた先輩社員それぞれ数名が、育児と仕事についての工夫と悩みを話した後、サバイバル期の社員が先輩社員に質問を投げかける、という内容でした。
終了後に参加者から「同じように子育てしながら頑張って働いている方、同じように悩んでいる方が、社内に沢山いるのだと心強く感じました」といった声が沢山寄せられ、手応えを感じました。
高橋
私もワーキングマザーですので、確かに気になるテーマですね。
毎回のテーマは、どのように決めるのでしょう。
萩原
毎回実施する事後アンケートの内容から決めています。 『私は今、こんなことで悩んでるので、次回のテーマに是非取り上げてください』といった要望が寄せられるので、それをテーマにしていきます。要望を寄せてくれたご本人に「次回あなたがファシリテーターをやりませんか」と提案し、春うららのメンバー自身が中心となって会を企画・運営するようにしています。
高橋
播口純子さん活動がスタートしてから、もう少しで4年。回数にすると40回以上も行われ、現在の「春うらら」のような形に進化していったのですね。社内コミュニティとしてそれだけ続けられるのはすごいですね。
菊池・
播口
子供のお受験の話や、二人目の子供を産むのに良い時期など、ワーキングマザーにとって気になる話題ばかりで、参加するだけでも大変な気休めになりましたね。
萩原
当初、参加者はワーキングマザーが中心でしたが、回を重ねるにつれ、未婚の若い社員や既婚で子供のいない社員の参加も徐々に増え、今では“育児”だけでなく“キャリア”をテーマにした会も開催しています。
高橋
「春うらら」の活動の成果や、良いところについて教えていただけますか。
播口
いちばん最初にワーキングマザーが集まった会のとき、「妊娠中、上の子供の世話もあり、仕事が終わって自宅に帰ってからどっと疲れが出て、お腹が張り辛い時期がありました。そんなとき、妊娠中の短時間勤務制度があればありがたいなぁと思いました。」と意見したところ、それを気に留めてくれたのかはわかりませんが、なんとその翌年の春から、妊娠中に短時間勤務ができる制度が導入されたんですよ。
その後、後輩たちが妊娠中短時間勤務を活用している様子を見ていると、自分の意見が未来に繋がる成果を残せたのかな、と思いますし、社員の意見を柔軟に受け止めてくれる会社のスタンスに、嬉しさを感じます。
それから、「春うらら」に参加している社員の方々に私の子育て経験を伝えることが、自分を見つめなおす時間にもなり、結果的に自分自身の成長にも繋がっているように思います。
菊池
菊池直子さん私は産休からちょうど復帰したときに、「春うらら」に参加して色々な話を聞くことができたのがとても励みになりました。 春うららを通してできた“ママ友”社員とお昼を食べたり、他の部署の人とも繋がりができて仕事に活かすことができたり、上司も『そんな情報どこで仕入れたんだ!?社内ママ友コミュニティ、すごいな!』って言っていました(笑)
他にも、春うららのつながりで、ママ社員同士で集まって、『こういうサービスがあったら良いよね』といったニーズを出し合って、ビジネスアイデアを作ったりといったこともしました。その活動が新聞の記事として取り上げられたこともあります。
高橋
生活(ライフ)から生まれたアイデアから仕事(ワーク)に繋がる。まさにワークライフバランスの形のひとつです。素晴らしいコミュニティですね。
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