共働き夫婦の家事分担 妻と夫それぞれの言い分とうまくいくための3つの法則

マンガコラム


共働き夫婦の家事分担

今や共働き夫婦は全体の6割。妻と夫、どちらが仕事でどちらが家事かなんて、そんな役割分担はもはやナンセンス!共に働き、共に家事をこなすことが、徐々に当たり前になりつつあります。

とはいえ、ふたを開けてみると、妻に家事負担が寄っているケースも多数。
「やる気がないわけじゃない。でも・・・」「もっとやってもらわないと困る」そんな共働き夫婦の攻防をうまく解決するコツ、一緒に課題解決できる「チーム家族」になる方法はあるのでしょうか。

共働き夫婦の実態調査

共働き夫婦は今や専業主婦世帯を上回り、夫婦は共に働き、共に家事をするのが当たり前の時代になりつつあります。
「イクメン」「家事メン」という言葉も出てきて、男性でも育児や家事をして当然だし、育児や家事をする男性ってカッコいい!そんな風潮も生まれています。

とはいえ、実態はどうなのでしょうか?

2017年に大和ハウス工業が共働き夫婦の家事負担の割合について行った調査でも、妻の認識では「夫1割:妻9割」(37.3%)がトップ。次点である「夫2割:妻8割」(22.3%)、「妻10割」(17.7%)、「夫3割 : 妻7割」(11.3%)を加えると、88.6%の妻が「自分が7割以上の家事を負担している」と回答。一方で同じ質問を夫側にしたところ、夫の1位は「夫3割:妻7割」(27.0%)。

2018年にも同社が全国の30代~40代の既婚男女10000人のうち、配偶者と同居している9700人を分析対象として家事分担率について調査を行っています(下記の表;『「現在の家事負担」の比率はだいたい何割くらいですか』を参照)が、家事分担率は妻7割:夫3割以上の家庭が83.7%と8割を超えています。

ちなみに妻側の認識では妻9割:夫1割とさらに妻の負担率が高くなっていて、夫の認識でも妻の家事分担率が高いのですが、妻の家事分担率が7割以上と思っているのは、夫76%に対して妻91%と、15%以上の開きがあり、ほとんどの夫婦間の認識にズレが生じていることも明らかになりました。

(下記の表;『「現在の家事負担」の比率はだいたい何割くらいですか』を参照)が、家事分担率は妻7割:夫3割以上の家庭が83.7%と8割を超えています。

家事分担の不満(妻のイライラ)

家事分担の不満を解決するため、妻側・夫側それぞれのもう少し具体的に不満内容に迫ってみると、3つのポイントが見えてきました。

イライラポイント①家事分担の偏りへの認識のずれ


約9割の妻が「自分が7割以上の家事を負担している」と回答しているように、多くの妻が夫婦の家事分担の偏りに不満を抱えています。

2018年3月、ママテナが独自に行ったアンケート「夫の満足度・妻の満足度について」によると、「家事分担の偏りについての不満」を持つ妻は、全体の55.6%。「家事分担の偏り」は夫に対しての不満の第一位にランクインしました。

また、量的な偏りだけでなく、評価的な偏りを感じているケースも実際には多くあります。家事代行利用検討顧客への調査では、大半の家事を自分がこなしているにもかかわらず、夫が家事の全体量を把握せず「自分は家事をやっている」と自己評価していたり、「イクメンですね、」「いい旦那さんですね」などと、夫が他人から評価されることに対して怒りを覚えるといった声も上がりました。

イライラポイント②こだわりポイントのずれ


夫の家事のポイントやこだわりが自分とずれているというのもよく耳にするケース。例えば、家中散らかっているので、妻は家全体をキレイにしてほしくて掃除を頼んだのに、夫は風呂場を2時間近くかけてキレイにしていたとか、妻自身が料理にこだわりがあって献立は考えたいから料理だけは自分でやりたいと思っているのに、夫がいいことをしているつもりで料理をしてしまうとか、実際に良かれと思ってやってくれた内容が希望とずれていることも「なんでわざわざ・・・」と残念な気持ちもありイライラにつながってしまうようです。

イライラポイント③言わないとやってくれない

休日や家事でも掃除でも言ったことはやってくれるけど、平日はやrないし、そもそも依頼しないとやってくれない。自分で気づいて考えてやってほしい。常識が違う、前提が違うから、一から細かく指示しないといけない。かえって面倒くさくて自分でやってしまうという声も多く聞かれました。

家事分担の不満(夫のイライラ)

では、夫側はどのように思っているのでしょうか?

イライラポイント①イチイチ細かくダメ出しされる

良かれと思ってやったことも不満をいったり、手順や仕上がりに対して不必要に細かい。やり直しされたりすると気持ちも萎える。

イライラポイント②こっちも疲れてます

仕事終わりで疲れて帰ってきているのに、もっとするよう求められてさらに疲労感が。
そんなに急いでやる必要もないと思って、家事をしないで放っていたら「まだやってないの?!」と怒られる。

自分は結構家事も頑張っているつもりなのに。忙しく疲れているが故に家事が押し付け合いになってしまっている側面も見受けられました。

イライラポイント③何をどうしたらいいかわからない

ちょっと手を出すと、それは違う、そこじゃないなどと注意される。何をどうしたらいいのか、そもそもわからない。でも何もせずにいたら、言わないとやってくれない、考えて動けといわれる。一体どうしたらいいの??という率直な疑問の声も寄せられました。

夫婦の分断を生む「名もなき家事」の存在

夫婦の認識ギャップ・不満にはいくつかの問題が横たわりますが、実はかなり大きい要因となっているのが「名もなき家事」の存在です。

「家事」というのは、実際には細かなタスクの集合体です。「ごみ捨て」と一言でいっても、ゴミを集積場にもっていくだけではなく、各部屋のゴミを集める、新聞紙を縛る、空き缶を洗ってつぶす、ペットボトルのラベルをはがし、キャップを外して洗い、干すなど、様々な工程が存在します。


例えば、会社通勤時に毎朝ごみ捨てをしていると、ごみ捨てタスクはすべて自分がやっていると思いがちですが、実はその裏に様々な工程が潜んでいるのが見えていません。そうした見えない家事の存在、俗にいう「名もなき家事」が家事タスクの全体像を過少にゆがめてうつしてしまっていて、夫婦の家事タスクについての相互認識のずれを引き起こし、いわゆる「家事に疲れた」状態になってしまうのです。

前提がずれているから意識が異なるし、見えないからこそ学べない・知らないというのは仕方がないこと。
では、そんな問題にどう立ち向かっていけばいいのでしょうか?

チーム家族になるための3つの法則

見えない家事を可視化で効率化へ

「名もなき家事」の存在が、家事タスクの全体像をゆがめて映してしまうという話をしました。では、家事の全体タスクを正しく把握するにはどうしたらいいのでしょう?

必要なのは、「名もなき家事」も含めた、家事の見える化・細分化です。
どんな家事があるのか、表でも箇条書きでも良いので細かく書き出してみること。


そうすると、今まで自分が認識していなかった仕事があることに気づきます。そこに頻度と時間を明記すれば、その家事がどれくらい大変か分かりますよね。こうしてまずはタスクを洗い出し、今そのタスクを誰がしているのか、明確にすることが大事です。

好き嫌い、こだわるこだわらない、家事マトリクスで家事を仕分け

誰にでも好きな家事・嫌いな家事、得意な家事・苦手な家事が存在します。
それらをマトリクスでわけて分担表などで明確に区別していくという考え方です。

たとえば、ある夫婦は食器洗浄機でお皿を洗うという家事を「お皿を台所に運ぶ」「お皿を食器洗浄機に入れる」「食器洗浄機から食器棚に食器を戻す」の3つの工程にわけています。


お皿を台所に運ぶのは、各自が行って、水桶につけておきます。お皿を食器洗浄機に入れるのは妻の役目。うまく食器が重ならないようにいれるのにもテクニックが必要。それに汚れたものをあまり長く放置しておきたくない意欲が働くので、いれることについては奥さんは苦なくできるそうです。

一方で旦那さんは食器を食器洗浄機に入れるのは苦手ですが食器洗浄機でキレイになった食器を食器棚に戻すのは苦ではないそう。奥さんは少し高さのある食器棚に戻すのが面倒なのと、すでにキレイになったものなので、食器洗浄機の中に食器をしばらく放置してしまいがちにしてしまうので、旦那さんに手伝ってもらえると相互にストレスなく食器管理ができるそうです。

こんな風に、食器を洗うという行為1つとっても、様々な工程にわけられ、それぞれに好き嫌いや得意不得意、こだわるか、こだわらないかが存在します。
この家事はどのジャンルに分類されるのか、家事マトリクスを作りながら分担していくと、ストレスが軽減されることも多くあります。


お互いがとても苦手で嫌いな家事は、金銭とのバランスもありますが、いさぎよくアウトソース・家事代行サービスやハウスクリーニングに外注してしまうという選択肢もあります。もちろん効率化を求めた判断する軸は時短や好き嫌いだけではないので、緊急度、重要度など、ご家庭にあわせた様々な軸で、マトリクスを作ってもよいでしょう。

覚悟をもってすべて任せきる

本当に楽になりたい・手放したいなら、任せきる覚悟を持つことも大事です。なぜなら常に細かく指示をしていたら、相手にとってそれは「やらされ仕事」になります。裁量権がない仕事を相手は進んでしてくれません。

そして、都度指示することは、指示する側にとっても疲れること。自分で決めた裁量にこだわっていると双方にとって不幸になることもあります。

こだわりがそこまで強くないものについては、全権を委譲するつもりでいたほうが円満です。また、子育ても同じようなことが言えるでしょう。母親に比べて不慣れな部分もあるかと思いますが、一度は旦那さんに任せきることで気づきが与えられます。

実は遠くない幸せ夫婦像

ちなみに、理想の家事シェアについて、先述の大和ハウス工業に面白い調査結果があります。
夫側からみた現在の家事シェア比率の平均は「夫2.5割:妻7.5割」ですが理想の比率を聞くと、「夫3.3割:妻6.7割」と約1割のシェア比率で「理想」に近づくことがわかりました。

一方、妻側からみた現状の家事シェア比率は「夫1.4割:妻8.6割」、理想の比率は「夫3.0割:妻7.0割」で、理想のギャップは約1.6割と夫側よりやや高いものの、家事シェア比率を「夫5割:妻5割」にしなければいけないわけではなく、お互いあと1割程度、歩み寄りたいという気持ちであることが分かりました。

1割ちょっとの家事シェアであれば、そんなには負担は大きくはないはず。実はもう少しの努力で、家事に疲れた状態から卒業して、理想の家族、幸せ夫婦に近づくのです。

一つ屋根の下に暮らす家族なのだから、みんなで我が家を快適で住みよいものにしていきたいですよね。そのほかにも時短のために家電製品を検討したりなど工夫もできるかと思います。

敵対関係ではなく、家族というひとつのチームとして、一体感をもっていくために、ぜひ共働き夫婦が効率よくお互い満足するコツ、これまで紹介した3つの法則を試してみてください。

まとめ:共働きの家事分担のコツは家事分担と上手な家事シェア。3つの法則で取り組んでみましょう。

幸せ夫婦に近づくために、必要なのは正しい理解とあと少しの努力。
家族というひとつのチームで、我が家を快適な空間に変え、笑顔あふれる場にしていきましょう。

【参考】
大和ハウス工業株式会社「TRY家コラム」
livedoorNEWS「妻が言えない夫への不満ランキング 家事分担への偏りが1位」
ウーマンエキサイト「【妻たちのホンネ】夫に対して言いたいけど言えない不満第1位は」

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