
越境学習とエンゲージメントの関係性
こんにちは。
株式会社ベアーズの伊藤 圭です。
最近では企業の垣根を超えた人材育成手法である「越境学習」に注目が集まっています。
一つの企業の中だけで物事を進めていると新たな発想やアイデアが生まれにくく、思考の方向性も凝り固まってしまいます。
個人的にも越境学習はフラットな目線を保つためや、新たな発想を生み出すためによく利用しています。
越境学習とは
所属している組織の枠組みを越え、異なる環境に身を置くことで新たな学びや視点を習得することをいいます。
具体的には、社外のセミナーや勉強会への参加、ボランティア活動、地方創生への参加、副業などの方法があり、自宅でも勤務先でもないサードプレイスでの交流や体験を通じて学びを得ることができます。
所属している企業の中だけでは得られないノウハウや、新たな視野が広がるため、個人として取り組むべき学習という位置付けから、企業が支援する人材育成の手法として注目されています。
越境学習が必要とされる背景
VUCA時代における企業の成長
VUCAとは「Volatility(変動的)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧さ)」の頭文字をつなげたもので、多様な変化が起きており、先読みができない状況を表しています。
こういった状況下では、変化に対して正しく情報をキャッチアップして柔軟に対応する力が求められます。
そのために社内だけでなく、社外に目を向けさせることで多様な価値観や情報に触れて、柔軟性や発想力など、従業員の新たな成長を促す支援策として注目されています。
キャリアの自立促進
先行きが不透明な情勢の中で、日本の従来の終身雇用型の考え方を維持できない企業も増えています。それに伴い、従業員一人一人も会社に頼るだけでなく、社会的な自身の価値を向上させることに注目が集まっています。
従業員が自分のキャリアについて自ら考え、自ら行動し、可能性を切り拓いていく上で越境学習が役立つと考えられています。
社員の再活性化
会社で働く従業員の多くは、勤続年数が長くなればなるほど、自身の成長に対して消極的になってしまいます。
社会的に人材不足が嘆かれる状況下では、既存の従業員をいかに有効活用できるかが重要です。
そこで越境学習をすることで、社外の人との交流が生まれ、成長に向けた刺激となり得ると考えられています。
企業が支援できる越境学習の手法
異業種交流会・社外勉強会への参加
新たな価値観や知識を取得できるだけでなく、費用も少なく、数時間から参加できるため、最も手軽な越境学習の手法と言えます。
人との新たな繋がりが生まれ、ビジネスにおいて役立つこともあるためすでに利用している方も多いと思います。
手軽である反面、何となく「良い話が聞けた」だけで終わってしまうことが多く、目的意識を持って参加する工夫が必要です。
参加費が発生する場合は企業が補助するという形で支援していることが多く見受けられます。
ビジネススクール
新たな知識を身につけたいという方や、頭で理解してから動くタイプの方には向いている手法です。
座学中心になってしまうことが多いため、社外の価値観に触れる機会は少なめです。
授業時間外にいかに交流できるかによって得られるものは大きく異なると思います。
支援の形としては受講費用や入学費用の一部を企業が負担する形が最も多く見受けられます。
副業
0から物事に取り組みたいという意欲的な方には最もおすすめです。
本業とは異なる分野のスキルを培うことができ、意欲的に能力開発に取り組めます。
また収入の不安がなくなるため、収入を理由とした退職が減り、企業全体の定着率に好影響が期待できます。
副業は支援するというよりも、これまで禁止していたものを許可する企業が増えてきています。
レンタル移籍
グループ会社や提携会社と連携して、6ヶ月〜1年程度お互いの社員を一時的に交換や移籍をさせる取り組みです。
サッカーではよく聞く取り組みですが、一部企業でも導入されています。
双方の企業でのノウハウを得ることで、お互いにメリットのある取り組みですが、従業員の意思や双方の企業での合意など実現までには複数のハードルが存在します。
間違った使い方をすると、せっかく送り出した従業員が退職につながってしまう恐れもあるので運用には注意が必要です。
越境学習が進まない理由
外部の企業を知ることでの離職が不安
自社の魅力が足りないと考えている人が陥りやすい考え方です。
実際に外部企業の良さを知ることで、離職につながったというケースも存在するので、従業員との関係性ができていない状況で越境学習を導入するのは注意が必要です。
越境学習の前に、従業員に対してエンゲージメントを向上させる取り組みを行うことが最優先です。
これまでの生活をしながら付加的に取り組むのは大変
これまでの生活をしながら更に時間を捻出することは厳しいという方がほとんどだと思います。
新しいことを始めるためには、何かを減らさなければなりません。
そんな二つの越境学習が進まない理由を同時に解決できる手法があります。
それが家事代行のベアーズが提供する福利厚生制度「ウェルビーイング」プランです。
株式会社ベアーズは家事代行やハウスクリーニングだけでなく、キッズシッター・ベビーシッターサービス、高齢者支援サービスなど人生における節目ではなく、日常を支援する会社です。
この福利厚生制度は、企業がベアーズの家事代行やキッズシッター・ベビーシッターなどのサービスの利用料金の一部、または全額を負担することで、サービス利用を促進し、従業員のエンゲージメントを高めたり、生産性の向上など、企業と従業員の関係性を良好に保つ役割を果たすものです。
一部費用を企業が負担することでエンゲージメントの向上に寄与しながら、これまでの生活から家事の時間をアウトソーシングすることで時間を捻出することが可能です。
越境学習を検討している企業様はぜひご検討ください。
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