Googleに学ぶ「ウェルビーイング経営」
全ての記事 > Googleに学ぶ「ウェルビーイング経営」 2023-08-25 ウェルビーイング 企業経営において、ウェルビーイングの視点を取り入れる動きが活発化しており、注目が集まっています。海外でウェルビーイング経営を取り入れている事例のひとつに、Google社があります。Googleは、従業員のウェルビーイングに積極的に取り組んでいる企業として有名です。本記事では、海外の先進企業として有名なGoogleを例に「ウェルビーイング経営」について紹介していきます。 Googleが解明した「心理安全性 生産性を高めるために行った「プロジェクト・アリストテレス」 心理安全性を高めるために行っているGoogleの取り組み3-1.1on13-2.OKR3-3. ピアボーナス まとめ 1.Googleが解明した「心理安全性」 「心理的安全性」とは、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。組織行動学の研究に取り組むハーバード大学教授・エイミー・エドモンソンが提唱しました。心理的安全性がもたらす企業へのメリットは、主に次のようなものがあげられます。 ・イノベーションが生まれる職場になる・さまざまな考え・価値観を持った人材が集まりやすくなる・人材の定着率が高まりやすくなる 人材の採用や定着にもとてもメリットがあります。この「心理的安全性」は近年注目を集めており、その背景には、Googleが2012年から実施した「プロジェクト・アリストテレス」と呼ばれる調査が関係しています。Googleは、このプロジェクトの中でどのようなチームがより生産性が高い働き方をしているのか調査をしました。 2.生産性を高めるために行った「プロジェクト・アリストテレス」 Googleは、様々なウェルビーイングに関係する施策を行っており、その一つに「プロジェクト・アリストテレス」があります。生産性の高いチーム作りを目的として、2012年に「プロジェクト・アリストテレス」と呼ばれる調査を行いました。その調査の結果、生産性の高いチームに共通する5つの要素を下記のようにまとめました。 ・心理的安全性・相互信頼・構造と明確さ・仕事の意味・インパクト 生産性の高いチームをつくるのに必要な5つの要素のうち、「心理安全性」が最も重要という結果を導き出しました。心理的安全性により、積極的なアイデアの提案や意見交換が活発に行われるようになれば、生産性の向上へと結びつきます。Googleでは、心理的安全性をたかめるため、リーダーと従業員が定期的に面談を行い、仕事の悩みや今後のキャリア、目標などについて対話を行っています。 3.心理安全性を高めるために行っているGoogleの取り組み 心理安全性を高めるために Google社が行っている取り組みの事例を紹介します。 3-1. 1on1 Googleでは、信頼関係をつくるための方法として、1on1を活用しています。1on1は、従業員とマネージャーが1対1で定期的に面談を行います。普段の業務を振り返りながら、仕事の悩み、良かったこと、今後のキャリアなどについて話し合いをします。2週間に1度の頻度で行われており、心理的安全性の高い組織をつくるには対話が重要です。 3-2.OKR OKRとは「Objectives and Key Results」の略称で、高い目標を達成するための目標管理方法のことです。OKRの特徴は、個人の目標と企業の目標を関連付けて、目標設定、進捗確認、評価の一連の流れを高い頻度で行うことです。Google以外にも、メルカリやリンクトインなど多くの企業で導入されています。 OKRを導入するメリットは、主に次のようなことがあります。 ・企業の目標を社員に明確に伝えることができる・各社員が同じ目標と結果を共有しているため、チームや個人間の意思疎通を図ることができる・やるべきことの優先順位が明確になる OKRを実施することにより、社内のコミュニケーションの活性化や、従業員のキャリア成長やスキルアップにも大切な指標となります。 3-3. ピアボーナス ピアボーナスとは、従業員同士で評価を行い、その評価に応じて報酬や特別手当を決定する仕組みのことです。Googleの事例では、1回の評価で175ドルのボーナスを与えるというように、従業員の評価次第で高額報酬が手に入る仕組みを整えています。ピアボーナスのやり取りを通じて、従業員同士の心のつながりを深めることができ、さらに頑張りを認めてもらうことで、承認されていると感じることができます。従業員同士が互いにそれぞれの仕事を理解し、円滑なコミュニケーションが行われる職場環境の実現を目指しています。 4. まとめ 本記事で紹介したように、Googleは社員のモチベーションを上げ、生産性を高めたり離職率を引き下げたりすることを目的に、ウェルビーイング経営に積極的に取り組んでいます。ウェルビーイング経営を推進するには、ウェルビーイング経営を経営戦略としてとらえ、実現に向けて具体的な行動や成果指標を構築していくことが大切です。 < 前の記事 早期離職を防止するには?早期離職の原因や企業ができる対策とは 次の記事 異次元の少子化対策とは?内容や具体的な取り組みを解説 > シェアする ポスト LINEで送る
ジョブ型雇用とは? 従来の雇用方法とは何が違う?
全ての記事 ジョブ型雇用とは? 従来の雇用方法とは何が違う? July 14, 2023 ウェルビーイング こんにちは! 株式会社ベアーズの上野 拓人 (うえのたくと)と申します。 『ジョブ型雇用』 皆さんはご存知でしょうか。 従来のメンバーシップ雇用とは異なる、欧米で多く見られる雇用方法です。 この記事ではジョブ型雇用とは何か、メリット・デメリット、導入方法などについて解説していきます。 ジョブ型雇用とは ジョブ型雇用とは、企業の中で必要な職務内容に応じて、その内容に適したスキルや経験を持った人材を採用する雇用方法のことを指します。 2020年に経団連が発表した 『Society 5.0に向けた大学教育と採用に関する考え方』では、ジョブ型雇用について下記のように定義されています。 する雇用形態のこと」「特定のポストに空きが生じた際にその職務(ジョブ)・役割を遂行できる能力や資格のある人材を社外から獲得、あるいは社内で公募 「Society 5.0 に向けた大学教育と採用に関する考え方」 自分が就活をしていた際の話ですが、”総合職”という募集について最初は違和感を覚えていました。 私は音楽大学出身なのですが、オーケストラの求人でいうと「どんな楽器もできる方!」 という募集がかかっているかのように思えてしまったのです。 法律や会計など、多くの会社にとって必要な知識を、人によっては大学で学んでいたという方も少なからずいるはずですが、そういったスキルを活かせず総合職に就くのかと思うと、もったいないような気がしました。 ジョブ型雇用を新卒向けに出している企業はあまり見かけませんが、そういった専門知識をすぐに活かせる新卒採用があってもいいのかなと、個人的には思っています。 ジョブ型雇用のメリット・デメリット ジョブ型雇用には、企業・求職者それぞれにメリットとデメリットがあります。 企業側のメリット・デメリット メリット デメリット ・専門性の高い人材を確保できる ・生産性の向上や業務効率化が期待できる ・専門性の高い人材を確保できる ・生産性の向上や業務効率化が期待できる 求職者側のメリット・デメリット メリット デメリット ・自分のスキルを活かすことができる ・モチベーションの向上に繋がる ・自ら研修を受けるなどの自己研鑽が必要となる ・業務が不要となった場合に失職の恐れがある 企業・求職者それぞれにメリットとデメリットがあるので、職種や役職に沿って、適切な雇用方法を検討するとよいでしょう。 ジョブ型雇用の導入方法 ジョブ型雇用は従来のいわゆるメンバーシップ雇用と、異なる点がいくつかあります。 導入にあたってはいくつかのプロセスを経て、企業の風土や職種に応じて準備をしていく必要があります。 ①職務内容を定義する ジョブ型雇用を行う職務内容を、具体的に定義します。名称・内容・目的・責任・職務の範囲などの観点から定義します。既にある職務であれば、該当社員と面接を行うなどして、認識の齟齬が起こらないように注意しましょう。 ② ジョブディスクリプション(職務記述書)を作成する 職務内容を定義したら、職務の遂行に必要なスキル、経験、知識などをまとめたジョブディスクリプション (職務記述書)を作成します。 […]
従業員満足度(ES)とは –編集中–
全ての記事 従業員満足度(ES) とは 2023-05-19 その他 こんにちは! 株式会社ベアーズの上野 拓人 (うえのたくと)です。 皆さんは今の会社に満足していますか? また周りの方々はいかがでしょうか。 従業員満足度は、企業が成長していくために大切な要素です。 この記事を読んでいただき、従業員満足度 (ES) について少しでも参考になれば幸いです。 従業員満足度(ES)とは 従業員満足度(Employee Satisfaction)とは、給与や役職といった待遇面はもちろん、職務環境や働きがい、人間関係、福利厚生など、その名の通り従業員の満足度を表す指標です。 従業員満足度を向上させることは、顧客満足度の向上にもつながり、ひいては業績向上にも結び付くと考えられており、近年注目が集まっています。 自分が学生の頃にアルバイトをしていた、Mのマークでお馴染みの某ファストフード店でも、『従業員の満足とお客様の満足』のどちらもが同じくらい大切だということを教えられました。 その時は「お客様の満足だけを考えればいいんじゃないの?」 と思っていましたが、従業員満足度を蔑ろにして、顧客満足度だけを突き詰めてしまうのは非常に危険です。 次の項では従業員満足度が向上することで得られるメリットについて、解説していきます。 従業員満足度が向上することで企業に得られるメリットは? 従業員満足度が向上することで、企業にはどのようなメリットが得られるのでしょうか? 生産性が向上する 従業員満足度が向上することで社員のモチベーションも向上し、サービスの品質が改善されたり、能動的に仕事を行うようになります。その結果、企業や組織に改革が起こり、より生産性の高いパフォーマンスが期待できます。 離職率が低下する 従業員満足度が向上することで社員のエンゲージメントも向上し、優秀な人材も定着するようになるため、会社の業績向上にも繋がります。その結果、人材確保のためのコストまでも削減できるようになります。 顧客満足度の向上に繋がる 上記のことからも、従業員満足度が向上することで、サービスや商品の品質も向上し、結果として顧客満足度の向上に繋がります。 顧客満足度が向上するとおのずと業績も上がり、その業績を社員に還元することでさらに従業員満足度が高まる、という好循環を生み出すことができます。 また従業員満足度が上がると、会社は図のような好循環を生み出すことができます。 つまり従業員満足度の向上なくして顧客満足度の向上は難しいため、お客様のことだけを考えるのではなく、自社の従業員のことを考えること が、 企業として重要になってくるのです。 従業員満足度を高めるためには? 企業理念や経営方針の共有 企業理念や経営方針を共有することで、自分の担当業務がいかに会社や社会の役に立っているか、ということを実感し帰属意識が高まります。 また従業員が共感することができれば会社の一体感を増すことも期待できます。 職場環境の整備、改善 業務の効率化を進めたり、残業時間を短縮することも、従業員満足度を高めるには重要です。 また時短勤務やフレックスタイム制、テレワークなど多様な働き方を提供することも改善策の一つとして、挙げることができます。 福利厚生の充実 福利厚生には家賃補助や法定外の休暇など様々なものがあり、これらの充実も従業員満足度の向上には欠かせません。 そこで是非お勧めしたいのが、家事代行のベアーズが提供する法人向けサービス 「ウェルビーイングプラン」です。 ウェルビーイングプラン(株式会社ベアーズ) 「仕事が終わって家に帰ると、今度は家事に追われて休む間もない・・・」といったご経験、ありませんか? ベアーズの家事代行サービスは、そんなお悩みを解決します! […]
