日本システムウエア株式会社 花咲プロジェクト【その3】

対談
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ワークライフバランスインタビュー

花咲プロジェクト

「社内改革、待ったなし。」

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日本システムウエア株式会社
花咲プロジェクト

家事代行サービスに期待すること ー 「時間は貯められない」

高橋
ベアーズの法人会員としてご契約をしていただきましたが、ベアーズの家事代行サービスにどのようなことを期待されますか。
小鍛冶
家事代行サービスは現在日本社会でとても注目されていますが、まだ馴染みのあるサービスではないと思っております。
それは当社でも同じで、法人契約をした時点では良い反響がかなりあったのですが、いざ使う段階になると、どうやって使えばいいか分らない社員が多いようです。
しかし日本社会全体の平均と同じく、共働きの社員は当社でも50%超えていますし、これからさらに多くの共働きの社員が増えていくようですから、今後実績が増えていくことでしょう。
先日、当社の男性社員に御社のサービスをどのように思うか確認するために使ってもらいました。
利用後に感想をきいてみると、『我が家は共働きです。
私たち夫婦のように育児もし、多忙を極めているような人が、休日の2~3時間を自分たちだけの時間として使うことができれば、すごく心にゆとりができると思いました』とのことでした。
このような使い方をもっと皆に知ってもらえれば良いと思っています。
欧米では「サービスに対して価値を感じてお金を払う」という感覚がしっかりと浸透しています。
日本でも近い将来、もっともっと浸透していくのではないでしょうか。
『お金は貯められるけれども、時間は貯められない』ことから、時間の価値を感じるために、お金を使って時間を買うことは無駄遣いではなく有意義なことだと感じます。
現在、日本はお金に対する余裕はあるはずです。
しかしそこで足りないのはコミュニケーションやゆとり。
ですから今後は、そういった足りないことにお金を使うようになるのではないかと思います。
そういった面から見ても、ベアーズさんの今後に我々も大いに期待しております。
高橋
ありがとうございます。引き続きご家庭と社会に、ひとつでも多くの笑顔の創造に貢献できるようにスタッフ一丸となって精進します。
ベアーズの活動を通して、ご利用頂く皆様に更なる心のゆとりをお届けしたいと思います。

理想とする企業風土

高橋
働くという面での、理想とする企業風土についてお話を伺いたいと思います。
小鍛冶
まず、将来的には仕事と育児を上手く両立しているロールモデルとなるような社員をもっと増やし、NSWが両立支援に力を入れている働きやすい企業であることが、一目で分かるところまでもっていきたいです。そして当社の社員とそのご家族が、自分達の将来を明るく想像(=創造)できたらいいですね。当社の女性管理職で、お子さんがいらっしゃるのはまだ1人だけなんです。望月のようにお子さんを持つ社員が今後管理職に育っていけば、より男性、女性が平等な風土が出来上がっていくと思います。

育児・女性支援への考え方 – 「幸せのバトン」を渡し続ける関係

高橋
最後に花咲プロジェクトの皆様に、育児と女性支援への考え方をお伺いします。
小鍛冶
では私から。女性がいつでも心配せずに出産に臨めて、またすぐに復帰できる制度や風土をとにかく早く整えていくことが大切だと思います。なぜなら出産などのライフイベントは、企業にとっては計画的に測れるものではありませんので。もう一つはこの制度を整えることは決して女性を甘やかすものではないということです。女性の社会進出が止まってしまえばビジネスでの競争に打ち勝つことは出来ませんし、さらに世界で日本は取り残されていくことになるでしょう。ですから経営層や人事担当者は、両立支援策は企業としての責任であり、長期的な人材育成のためにも必要な取り組みであると、真剣に考えてほしいです。
高瀬
仕事と育児の両立はとても難しいと思います。会社のサポートがなければ無理なく両立していくことは不可能に近いのではないでしょうか。私は具体的に何をやればいいかはまだ正直はっきりしてはいないのですが、できるだけ両立をがんばっている人の要望を聞いて形にしていきたいです。
望月
「育児」というとまだまだ「女性(妻)の役割」という意識・風潮がありますが、現在当社では3名の男性社員が育児休業を取得し、その後、職場復帰を果たしています。すでに性別・年齢等に関係なく「育児」について考え、取り組む時代になってきているのではないでしょうか。人それぞれ生活環境(仕事・家族・地域など)が異なり、またキャリア意識も異なります。企業にとっても、そこで働く従業員にとっても、多様な生活環境を一つの社内支援制度だけで対応することは難しいと思います。ですから、社内支援制度をカフェテリア方式にするなど、オリジナルの支援方法を作ることができれば、より良いものになるのではないでしょうか。
三品
私の母の時代とは違って、現代は女性活用や育児支援という言葉が世間で注目されていて、女性がある意味生きやすい時代だと思います。女性が働きやすい今この時に感謝しながら、自分も社会へ貢献していきたいです。育児や介護のようなライフイベントは皆に順番に訪れてくるものだと思います。皆が皆を思いやり、気遣い、もしライフイベントの際に相互に協力を惜しまないような関係性を構築できるようにしていけたら素敵ですね。協力してもらった人は、次に協力が必要になった人を思いやることが出来るのではないでしょうか。仕事と家庭の両立をしていく中で皆が「幸せのバトン」を次へ渡し続ける人間関係ができれば最高です。
高橋
皆さんとても熱く、素晴らしいご意見をお持ちで、話が尽きません。 皆さんの活動は、きっとNSWの社員の方々の“人生の花を咲かせる”ための力となることは間違いないです。 頑張ってください。
本日は貴重なお話を聞かせていただき、有り難うございました。
花咲PJ
有り難うございました。
≪対談を終えて≫

“妊婦が電車の中に入ると、すぐに、かつごく自然に何人もの乗客がその妊婦に席を譲る。
” 12年前の香港で、妊娠中だった私はこんな経験をしたことがあります。
残念ながら現在の日本ですら、こういった光景はほとんど目にすることがありませんが、香港がアジア屈指の世界都市であり、愛される都市であり続けている理由の一つはこの風土にあるのではないでしょうか。
皆が皆を思いやり気遣い合う風土。素敵な風土ですね。花咲プロジェクトが目指す企業風土と同じです。
花咲プロジェクトの皆様、さらに活躍して、もっともっと愛されるNSWを作り出してください。
応援しております。

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