いつも一緒、なのにあえて『2人ノート』がもたらすマジックとは・・・
- 高橋:
- 現在、お2人は仕事も家庭も一緒ということですが、あえてそこに『2人ノート』を取り入れることでどのような効果がありますか?ケンカが減ったとお聞きしたことがあるのですが本当ですか?
- 澄子:
- カップルにとってはさらに仲が良くなり、愛情も深まり、お互いに理解し合えるツールだと思います。
が、実践者として『2人ノート』の存在と重要性を強く感じたのは、むしろ結婚して子供ができてからです。
出産すると育児や家事に追われ、私自身少しずつストレスが貯まっていた時期があったんです。
その時はノートから少し遠ざかっていたのも事実です。ストレスを感じる中で「彼に手伝ってほしいな」と思い ながらも、言葉ではうまく伝えられず行動でアピールをしていました。 - はまち。:
- 僕自身も、彼女の大変さやストレスを感じているのは見て分かっていました。だけど、彼女が何に対してストレスを感じるのかがわからない事には解決にならないと思い、再度『2人ノート』に「改善してほしいこと」トピックスの追加を提案しました。
- 高橋:
- 『2人ノート』の再登場だったわけですね。
- 澄子:
- なんとなく抱えていた家事・育児ストレスをノートに書き出し整理することで、彼に何を手伝ってもらいたいのかが分かりました。そして正確に「これを手伝って」とお願いできるようになりました。
- 高橋:
- その時は、何がストレスの要因だったのですか?
- 澄子:
- 調理でした。お昼が一番大変でした。離乳食作りの合間の食事作りが大変でした。
- はまち。:
- 僕らは自宅で仕事をしながら、子育てもしているので、お昼作りが彼女にとってのストレスだったんですね。
僕は彼女が綴ったノートと向き合い、お昼はお弁当を導入することにしました。すごく単純な解決法なんでしょうけれど、原因から解決までの過程が大事だったのだと思います。 - 澄子:
- ノートがあるので以前と比較することもできますね。
ストレスを感じるようになった原因を知る事もできます。 - 高橋:
- 言葉以外のコミュニケーションツールとして、あえてノートを取り入れるっていいものなのですね。
またノートを「振り返り」作業に使えるというのも、いいですよね。今回については、男性と女性の論理的な違いを解決するツールとして利用されたんだなと私は思います。女性のなんとなくの気持ちを活字にして表現する、つまりは男性に材料を与える。あとは男性はそれをどう思い、どう分析し、どう料理するかは自分自身。 - 澄子:
- 書いている時、自分の思いをぶつけている実感がありました。でも何故か直接的に言うのとは違って、彼にも自分にも語りかけているようにちょっと優しくなれました。
- 高橋:
- 『2人ノート』というコミュニケーションツールのマジックだと私は思います。
ノートに書くと途端にポジティブシンキングになって書けるような気がしますよね。文書になるからなんとなく配慮も出てくるし、感情もむき出しにならない。相手に対する愛おしさすら伝える側に出てくる。
『2人ノート』はベストセラーよりもロングセラーなのではないでしょうか。読み返す度に違う感動に出会えるような。 - 澄子:
- そうですね。実は私たちの結婚式、式の段取りから『2人ノート「結婚式用」』
を作ってやりとりをしていました。

- 高橋:
- こうやって2人の結婚観、招待する人などすべてをノートにしていったのですね。
指輪のイメージまであって素敵ですね。 - はまち。:
- 一つの事を掘り下げて向き合いたいというときにオススメです。より明確になって共有することで、実現がしやすい。
- 澄子:
- 思い出として振り返るのに使えます。