ワークライフバランスインタビュー
「患者さんの笑顔を作りたい」
第19回
ヘアサプライ ピア 代表取締役
佐藤 真琴さん
疲れたら休めばいい、常に自然体でいることが大切

- 高橋:
- それでは、真琴さんのワークライフバランスについてうかがいますが、先に私の考えを申し上げると、仕事とプライベートは両立するものでもバランスを取るものでもないと思っています。両者を一緒だと捉えれば、意外に楽だったり、楽しくなってくると思うんですよね。なので、そういった観点でもいいのですが、真琴さんが人生を謳歌する秘訣を教えてください。
- 佐藤:
- はい、私もまったく同感です。そもそもバランスをとろうとは思っていなくて、今は社長という役割をまっとうすることが第一。そのためにできなくなることはいっぱいあるけれど、それはしょうがないと思うようにしています。ワークライフバランスというと、“休まなきゃいけない”みたいな認識がありますが、それはちょっと違うと思いますね。
- 高橋:
- なるほど・・・
- 佐藤:
- できるならずっと仕事をしてればいいし、たまに疲れたら寝ればいいし、それでいいと思うんですよね。
- 高橋:
- じゃあ、真琴さんのハッピーバランスは、無理をする必要はなく、自然体でいるということですね。真琴さんの自然体は、元気よく仕事をしていること。自然体をちょっと超えたら寝ればいいし、疲れたら座って休めばいいんですよね。
- 佐藤:
- そうです。できることをやって、できないことは努力すればいいんだと思います。
- 高橋:
- メンタル的にはどういうメンテナンスをされていますか?
- 佐藤:
- できない自分をあまり責めなくなりました。それは今できないのであって、半年後にはできるようにしようと。昔はできない自分が嫌だったのですが、今は、「今の自分はこれしかできないんだから、120%は頑張るけど、200%はやらない」と。
- 高橋:
- じゃあ次に、これからの社会を生き抜く女性に、生き方としてのアドバイスがあればいただきたいのですが。
- 佐藤:
- 社会との接点を持ち続けられるのだったら、続けたほうがいいと思います。それは仕事かもしれないし、ボランティアかもしれないし、何でもいいと思うのですが。ただ、女性って人生のイベントが多いじゃないですか、結婚をしたり、子供を育てたり…例えば子供がインフルエンザになって会社を休まなきゃいけなくて、人に迷惑はかけるかもしれないけれど、それはそれでいいんですよ。ほかの時に2倍働けばいいんだから。わりとその辺は図々しくなっていいと思います。
- 高橋:
- それはもう見つかっているのですか?
- 佐藤:
はい。糖尿病の子供達の支援をやりたいと思っています。じつは糖尿病の子供を持つ親子さんって、母子一体になり過ぎて、親子関係がちょっと不自然な場合が多いんです。そういう点を解決したいと日本糖尿病協会はずっと言っているのですが、解決できていないんですよ。なので、そのサポートができたらいいなと思っています。
- 高橋:
- では最後に真琴さんの座右の銘をお願いします。
- 佐藤:
- 「成せば成る」。これは明治生まれの祖母がつねづね口にしていた言葉です。祖母は裕福な家庭に生まれたお嬢様だったのに、祖父が早くに亡くなったので苦労した人なんですが、その祖母がいつも言っていた言葉がこれ。どんな時も私の心に刻まれている大切な言葉です。
- 高橋:
- 「成せば成る」という言葉は、まさに真琴さんを表すような言葉ですね。単身中国に渡り、新しいビジネスの道を開拓して、それを着実に社会に広めつつある。これからもどんどん新たなジャンルに挑戦されていくと思いますが、真琴さんの今後のご活躍に期待しています。今日は本当にありがとうございました。