ワークライフバランスインタビュー
気の合う仲間と「Life is Good」をかたちにしていく
第24回
株式会社LIG
代表取締役社長 岩上貴洋さん
取締役副社長 吉原ゴウさん
小さな会社のような事業部が集まって、わくわくをつくっていく

- 高橋:
- では、これからのLIGの展望について聞かせてください。
- 岩上:
- LIGではいま、新規事業としてウェブサービスを開発しています。それがうまくいけば、こんどはウェブサービスをつくってほしいという仕事が入ってくると思うんです。サイトの制作とメディア運用、さらにウェブサービス構築も軸として加われば、より一層競合はいなくなるでしょう。こういうかけ算ができる軸をどんどん増やしていきたいですね。
- 吉原:
- そのウェブサービスは、カヤックや山菜採り、パラグライダーなどの体験を提供している事業者さんと個人の旅行者がつながれるようなサービスです。僕はいま、地方の観光や、地方にどうやって人を集めるのかということに興味があるんです。それに、得意のウェブを組み合わせて、いろいろな事業を生み出していきたいと考えています。
- 高橋:
- ちょっとざっくりした質問なのですが、最終的にLIGは何を目指しているのでしょうか。
- 岩上:
- LIGという名前って、「Life is Good」の略なんです。楽しく生きて、人生を豊かにできるようなものを、ウェブをベースにつくっていきたいですね。
- 吉原:
- 我々の企業理念は「わくわくをつくり、みんなを笑顔にする。」なんです。わくわくをつくる事業を増やすということで、基本は拡大路線なんですが、ひとつの組織で大会社にしたいというわけではありません。全体ではLIGなんですけど、それぞれの事業部が小さい会社のようになっていて、企業文化がいろいろある。ベンチャースピリットを持った会社が集まっているような状況をつくりたいです。
- 高橋:
- わくわくできる事業やサービスだけでなく、経営者もたくさん生み出していくということですね。では、それを「成幸」させるには、何が必要だと考えていますか?
- 岩上:
- ひとつは、柔軟であること。何かをプロモーションしようとしたとき、まずリスティング広告やSEO対策、ブログなどの手段があると考えます。でも、そこで止まってしまうのではなく、どうしたらもっと世の中に大きく届くのか、柔軟に考えたいです。例えば、以前自社のデザイナーを募集するのに「伝説のウェブデザイナーを探して」という企画をやったんです。
- 吉原:
- やったねえ(笑)。
- 岩上:
僕がなぜか砂浜に埋まりながら、求人要項のようなものを解説していくという企画だったのですが、1万件以上ツイートされ、7000以上の「いいね!」が集まりました。これがベストの施策だったのかは置いておいて(笑)、今までに誰もやったことないことを考える柔軟な発想は大事にしたいと思っています。2つ目は、経営チームが毎朝30分会議をしていること。1クオーターに1回、合宿もしています。頻繁に意思疎通をはかって、方向性を一致させられているのはいいことかなと。最後は、挑戦したり、新しいものをつくっていくことに対して、意欲が高いメンバーが集まっていること。まったく新しいことを始めようというときに、ネガティブな意見が出ないんです。
- 高橋:
- 私の今のテーマと似ていますね。私は、「イエスと言わせない部下とノーと言わない自分」というのを心がけています。イエスマンは育てたくないし、なにかやってみたいと言われたときに「ノー」と言わない自分でありたいと思っているんです。それには、柔軟性や、頻繁なコミュニケーション、そしてチャレンジマインドが必要だなと思いました。その経営チームの思いや価値観は、社員の方とどう共有しているんですか?
- 岩上:
- 各事業部でスローガンを掲げて、それに向かって意識を合わせていくという感じですね。いま制作事業部では「期待を超えよう」というスローガンにしています。メディア事業部は「ファンをつくる」。それをもとに、事業部の責任者がどこを目指すのか明確にして、メンバーに共有し、組織をつくっていく。
- 吉原:
全体としては「わくわくをつくり、みんなを笑顔にする」を掲げて、それぞれが事業部の目標に向かって邁進できるといいと思っています。
- 高橋:
- 2014年のLIGも楽しみですね。本日はありがとうございました。