ノロウィルスになったときの食器洗い方法は?

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ノロウィルスは感染力が強い特徴があって、通常の食器洗い用洗剤でお手入れするだけでは不十分です。家族に感染者がでてしまった場合は、ノロウィルスに対して高い効果が期待される塩素系漂白剤で除菌しましょう。ドラッグストアやスーパーで売られている一般的な塩素系漂白剤を正しく活用すれば、被害を最小限に阻止できます。

通常の食器洗い後に消毒

塩素系漂白剤は正しい濃度で活用しないと思うような効果が出にくいケースもあるため、ノロウィルス対策用の使い方を確認しましょう。パッケージをよく読んでも内容が分かりにくい場合には、メーカーのお客さまセンターなどに問い合わせすると安心です。教えてもらったつけ置き時間や作業手順をあらかじめよく確認して、ノロウィルスが広がる前に対処します。

アルコールスプレーなどで対策する方法もありますが、ノロウィルスに対して確かな殺菌効果を発揮するものではありません。ウィルス自体が一般的な食中毒原因菌などより強い感染力を持っていることを理解して、被害拡大を防ぎましょう。

作業する方自体も手洗いやマスク着用を徹底して、食器洗いなど殺菌作業をしている最中の感染予防に努めます。

食器洗いが終わったら、作業したシンクも消毒して、キッチン全体が衛生的な環境になるように配慮しましょう。

感染者が触ったドアノブ、キッチンのテーブルなども拭き掃除をして、消毒を進めてください。

なるべく早い段階で対処することが被害拡大を防ぐポイントなので、感染が分かったらすぐに作業をはじめます。

アルコールもある程度の効果は期待できる

ノロウィルスはエタノールなど一般的なアルコールに対する抵抗性があるため、消毒効果は期待しにくいというのが通説でした。ただし、手の消毒などには塩素系漂白剤は使えないため、食器洗い以外の対策が不十分になってしまうリスクがあります。塩素系消毒を進めるにしても、応急処置として可能な対処がないと不安なので、気付いたときにすぐ使えるアイテムがあると便利です。

最近の研究では、消毒用エタノールでもノロウィルスに対するある程度の効果を期待できるという説がでていて、食器洗い前の手指消毒に活用できます。ジェルタイプの消毒アイテムなどをなじませてから食器洗いをはじめると、消毒作業を進めるうえでも安心です。

ノロウィルスの潜伏期間は1〜2日と言われていて、家族が発症してから数日はとくに意識的な対策を進めることが重要です。家族が順番にウィルスの被害に遭ってしまうと、なかなか殺菌が進みません。家事の途中で使いやすい消毒アイテムを用意しておくと、いつでも使えて便利ですし、衛生管理に一定の効果を発揮します。ノロウィルスが少し残っているだけでも感染リスクはあるため、完璧な殺菌ができるまでは丁寧な消毒を意識しましょう。

消毒前の準備も重要

ノロウィルスが飛沫感染するうえに塩素系漂白剤が目に入るのも危ないため、メガネやゴーグルをつけて作業すると安心です。長めの防水エプロン、ビニール手袋なども合わせて準備しておくと、二次感染防止に役立ちます。頭部を保護するためには、工場の作業員さんがしているようなヘアキャップもしくはバンダナが役立つでしょう。ウィルスカット機能が高いマスクをしているだけでも、ノロウィルスの体内侵入リスクを軽減できます。

ノロウィルスを発症した家族がかかった病院でも家庭の対処についてアドバイスをもらえますので、どんなことに気をつけたらいいのか聞いてみましょう。病院にかかる前に使っていた食器類を消毒したい旨を伝えれば、適切な対応を教えてくれます。

塩素系漂白剤自体がとても強い食器洗いアイテムですので、手荒れや毒性のあるガス発生にも注意しましょう。メーカー指定の濃度を守って活用して、安全面に配慮します。他の食器洗い洗剤や消毒液と混ざってしまうと危ないため、周辺の環境整備も重要です。あらかじめ食器洗いをする際には、終わった後によくすすぎ、表面に洗剤が残っていない状態にしてから作業します。

(まとめ)ノロウィルスになったときの食器洗い方法

  1. ノロウィルス対策に食器洗い洗剤だけでは不十分。
    ノロウィルスに対する有効な消毒手段は塩素系漂白剤で、一般的な食器洗い洗剤だけでは十分な効果は得られません。感染力と抵抗力が強いウィルスであることを理解したうえで、適切な対処を進めてください。

  2. 通常の食器洗い後に消毒。
    消毒作業をはじめる前に規定の使用方法をよく確認して、十分な効果がでやすい状態で使っていきます。アルコールスプレーなどでは確かな殺菌効果は得られにくいため、塩素系漂白剤を使った衛生管理を意識しましょう。

  3. アルコールもある程度の効果は期待。
    アルコールには十分な効果が期待できないとは言っても、一定レベルの対策には有効と考える説もあります。手指の消毒、応急処置などに活用していくことで、ノロウィルスの二次被害防止に役立てましょう。

  4. 消毒前の準備も重要。
    塩素系漂白剤はとても強いキッチン洗浄アイテムなので、作業前の身支度は重要です。 ゴーグルやマスク、ヘアキャップなど身体を守る道具を駆使して安全面に配慮、正しい活用を意識しましょう。

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