エアコンが涼しくならない・冷えない原因と効かない時の対処法を徹底解説

エアコン掃除

エアコン 涼しくならない エアコンが運転している様子

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  • 忙しくて時短できる暮らし術が知りたい

  • 効率的に掃除するためにおすすめの方法を知りたい

  • 仕事や子育てと家事の両立が大変で、家事代行が気になっている

「エアコンをつけてもなかなか部屋が涼しくならない。」
「冷房が効いているはずなのに生ぬるい風しか出てこない…。暑くて夜なかなか寝付けない」

エアコンに関するトラブルに頭を抱えてしまう方も多いでしょう。

冷房の効きが悪い原因は、フィルターの目詰まりや室外機の不調、冷媒ガスの漏れなどさまざまです。また、部屋の広さや住宅の断熱性により、エアコンの冷房効果が弱まるケースもあります。

暑さが厳しい時期(猛暑)をできるだけ快適に過ごすためにも、エアコンが冷えない原因を特定し、それに応じた対策を講じることが大切です。

本記事では、エアコンが涼しくならない原因について詳しく解説します。エアコンの冷房が効かない時の対処法や、冷房効率を上げるためのコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

エアコンをつけても部屋が冷えない・涼しくならない原因6選

エアコン 涼しくならない エアコンの室内機のイメージ図

エアコンをつけても部屋が冷えない、涼しくならない原因には、以下の6つがあげられます。故障を疑う前に、まずはエアコンの冷房が効かない原因を特定し適切に対応することが大切です。

・エアコンのフィルターに汚れ・ホコリが溜まっている
・冷媒ガスが漏れている
・室外機の不具合(周辺に障害物・汚れ・直射日光)
・エアコン・冷房の性能が部屋の広さに合っていない
・エアコン本体の故障(コンプレッサーやセンサーなど)
・部屋の環境が良くない(日当たり・間取り)

それぞれの原因について、詳しく見てみましょう。

エアコンのフィルターに汚れ・ホコリが溜まっている

「エアコンの風量を最大にしているのに、いまいち風が弱い」と感じる場合は、エアコンのフィルターの目詰まりが原因かもしれません。まずは、エアコンのフィルターを掃除し、冷たい風がしっかり出るかを確認しましょう。

とくに、エアコンの手入れを怠っていると、フィルターに汚れやホコリが溜まり、目詰まりしてしまいます。フィルターが詰まると冷えた空気の放出量が低下し、室内が冷えない・涼しくならないなどの症状につながります。

また、フィルターが目詰まりすると冷房効率の低下のほかにも、エアコンの臭いや結露、電気効率の低下などのトラブルにもつながります。定期的に清掃し、清潔な状態を保つよう心がけましょう。

冷媒ガスが漏れている

エアコンの冷媒ガスが不足している、または抜けている状態では、冷房運転時に十分に冷えず、暖房運転時にも温かい風が出ない可能性があります。

エアコンを使用する上で、通常は冷媒ガスを充填する必要はありませんが以下の原因により、ガスが漏れてしまう場合があります。

・エアコンの取り付け不良
・配管の劣化・破損
・室外機の故障・破損

エアコンの取り付け不良により、配管と壁の間に隙間が生じると、冷媒ガスが漏れる可能性があります。

また、エアコンを新しいものに買い替えた際には、通常、新しい配管を使用しますが、まだ使用可能と判断され既存の配管を再利用するケースもあります。しかし、配管が劣化・破損すると、冷媒ガスが漏れる原因につながります。

室外機の故障や破損も、冷媒ガスが漏れる原因のひとつです。室外機を移動させたり、誤って転倒させたりすると、配管の破損や接続不良が起きる可能性があります。

なお、冷媒ガスとは、エアコンの室内機と室外機の間を循環し、熱を運ぶ役割を担う気体であり、冷蔵庫や除湿機などの家電製品にも使われています。

エアコンの冷房運転では、室内機が取り込んだ空気の熱を冷媒ガスにのせて室外機へ送り、熱を屋外に放出することで室内を冷やします。暖房運転では、室外機が大気中の熱を冷媒ガスにのせ、圧縮機で圧縮して高温にした後、室内機へ送ります。室内機はその熱を利用し、温かい空気を作って部屋へ送り出します。

エアコンは、この冷媒ガスを循環させることで冷暖房を行うため、ガス漏れが生じると運転効率が大幅に低下します。

室外機の不具合(周辺に障害物・汚れ・直射日光)

室内機の手入れはしているものの、室外機はそのまま放置し続けている方も少なくありません。エアコンの室外機のメンテナンス不足も、エアコン効率の低下につながります。

室外機の吹き出し口の周りに障害物があると、一度放出した空気を再び吸い込んでしまうため、冷暖房の効率が低下します。さらに、放熱がうまくできずに室外機が停止してしまう場合もあります。

室外機の周辺には、植木鉢やバケツなどのガーデニング用品、自転車などを置かないよう注意が必要です。また、雑草やゴミが溜まっているケースもあるため、定期的に確認し清掃しましょう。

室外機の設置場所にも注意が必要です。直射日光が当たると、室外機の温度が上昇し、室内の温かい空気をうまく排出できず、冷暖房の効率が低下します。室外機を設置する際は十分なスペースを確保する必要があります。

以下は、エアコンの代表的なメーカーの室外機の推奨場所です。ぜひ参考にして、必要に応じて室外機の場所の移動を検討しましょう。

メーカー 室外機の設置スペース
パナソニック ・壁:5cm以上
・手前:20cm以上
・左右:左は10cm以上、右は30cm以上
・上:何も置かない
ダイキン ・壁:5cm以上
・手前:製品によって異なる
・左右:左は5cm以上、右は25cm以上
・上:30cm以上
日立 ・壁:5cm以上
・手前:20cm以上
・左右:左は10cm以上、右は20cm以上
・上:20cm以上

※上記はあくまで目安です。製品によって、メーカーが推奨する設置スペースが異なるため、詳しくは取り扱い説明書をご確認ください。

参照元:Panasonic「エアコン室外機の設置スペースと設置条件は-エアコン」DAIKIN「ルームエアコン 据付説明書」HITACHI「エアコン(室外機)の設置に必要な寸法や条件を教えてください。-日立の家電製品」

エアコン・冷房の性能が部屋の広さに合っていない

部屋の広さに対し、オーバースペックのエアコンを使用すると冷房の効きが悪いと感じる場合もあります。とくに、引越し時に前の家から持ち込んだり、別の部屋から付け替えたりしたエアコンの場合には注意が必要です。

また、木造住宅は、鉄筋コンクリート造に比べて冷暖房の効率が下がりやすいとされています。例えば、エアコンの適用畳数を見ると「冷房:6〜9畳」などと記載されている場合がありますが、これは6畳は木造、9畳は鉄筋コンクリート造の場合を指します。建物の構造によって適用範囲が異なるため、購入や設置の際に注意が必要です。

さらに、吹き抜けのある部屋や天井が高い空間では、エアコンの冷暖房効果が分散しやすいため、ワンランク上の性能を持つエアコンを選ぶのがおすすめです。エアコンを選ぶ際は、部屋の広さだけでなく、住宅の構造や断熱性も考慮しましょう。

エアコン本体の故障(コンプレッサーやセンサーなど)

上記の原因に当てはまらない場合、エアコン本体が故障している可能性があります。とくに、以下の部品に故障や不具合があると、エアコンが正常に動作せず、冷房の効きが悪いと感じやすくなります。

・コンプレッサー
・センサー
・ファンモーター

コンプレッサーは、室外機に搭載されている部品で、冷房運転時に冷媒ガスを高圧に圧縮し、室外機へ送り出して熱を放出する役割を担います。このコンプレッサーが故障すると、冷房運転時に冷たい風が出ない、エアコンが再起動や停止を繰り返すといった症状が発生しやすくなります。

また、エアコンには、人感センサーや温度センサーなど、さまざまなセンサーが搭載されています。とくに、室温を測定して適切な温度調整を行う温度センサーが故障すると、センサーが測定した温度と実際の室温に差が生じ、室内がなかなか涼しくならないといった問題が発生する場合があります。

さらに、室外機の膨張弁や電磁弁、ファンモーターなどの主要部品が劣化していたり、破損していたりすると、冷媒の流れが適切に制御されず、エアコンの冷暖房効果が低下する可能性があります。エアコンのリセットや清掃を試しても不具合が改善しない場合は、専門業者による修理や点検を検討しましょう。賃貸物件の場合は、管理会社や大家さんに連絡を入れるといいでしょう。

なお、エアコンの寿命は、使用頻度や環境、メーカーなどによっても異なりますが、約10年前後が目安です。寿命が近いと、これらの部品の劣化・摩耗によりエアコンの効きが悪くなる可能性があります。さらに、販売終了後10年ほどで修理部材の供給が終了し、修理ができない場合もあります。

部屋の環境が良くない(日当たり・間取り)

エアコン自体に問題がなくても、直射日光が入り込む部屋は室温が下がりにくい傾向があります。とくに、サンルームや屋上階の部屋は、日光や建物の熱の影響を受けやすく、夏場は室温が高くなりがちです。

また、室内機の吹き出し口付近に背の高いタンスや本棚などの障害物があると、冷気の循環が妨げられ、エアコンの効きが悪いと感じることがあります。

エアコン(クーラー)が冷えない・効かない場合の具体的な対処法

エアコン 涼しくならない エアコンとサーキュレーターを稼働している様子

先ほど述べたように、エアコンをつけても部屋がなかなか涼しくならない原因はさまざまです。まずは原因を特定し、適切に対処しましょう。

以下では、エアコン(クーラー)が冷えない・効かない場合の具体的な対処法について詳しく解説します。

・エアコンのフィルターを掃除する
・室外機の周囲を掃除・整備する
・冷媒ガスの充填を依頼する
・サーキュレーターや扇風機を併用する
・室内環境を改善する(遮光カーテンなど)

それぞれの内容を、詳しく見てみましょう。

エアコンのフィルターを掃除する

エアコンの効きが悪いと感じた場合は、まずはエアコンのフィルターを掃除しましょう。エアコンが吸い込んだ空気に含まれるホコリやゴミなどでエアコンのフィルターは想像以上に汚れています。フィルターが目詰まりしてしまうと、エアコンの風量が低下し、室内がなかなか涼しくならない可能性があります。

エアコンを購入してから清掃していないという場合は、まずはエアコンフィルター清掃を試してみてください。

エアコンを掃除する際は、必ず電源を切り、コンセントを抜いた状態で始めてください。ホコリやゴミが舞いやすいので、新聞紙やビニール袋などで養生してからフィルターを取り外しましょう。

【フィルター掃除の手順】
1.エアコンの本体カバーを開ける
2.フィルターを取り外す
3.フィルターの表面から掃除機をかけ、ホコリやゴミを吸い取る
4.フィルターの裏面も掃除機をかけ、ホコリやゴミを取り除く
5.汚れが落ちにくい場合は、中性洗剤を混ぜたぬるま湯につけ、使い古しの歯ブラシなどを使って裏面から汚れを落とす
6.よく水洗いし、乾いた雑巾で乾拭きし、風通しが良い場所で陰干しする
7.しっかり乾いたらエアコンに取り付けてドライ運転でしっかり乾かす

なお、家庭内でのエアコン清掃には限界があります。エアコン内部のホコリやカビをしっかり取り除くためにはプロによる分解清掃が必要です。エアコンをすっきりきれいに清掃したい場合には、プロのエアコンクリーニングを検討してみてください。ベアーズではエアコンクリーニングサービスを提供しています。詳細は以下のページを参照ください。

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室外機の周囲を掃除・整備する

エアコンの冷房効率を上げるためには、室内機だけでなく室外機のメンテナンスをしっかり行うことが大切です。定期的に室外機の周囲を確認し、掃除・整備するようにしましょう。

例えば、室外機の上やその周囲に植木鉢やバケツ、自転車などを置いていると、室外機の放熱が上手くいかず、冷房効率の低下につながります。室外機は十分なスペースを確保し、周囲に何も置かないことが大切です。障害になりそうなものがあれば、直ちに置き場所を変えるようにしましょう。

また、室外機の周囲に雑草が生い茂っている場合には、雑草を取り除く必要があります。純正以外の室外機カバーも放熱できない原因につながるため、注意しましょう。

冷媒ガスの充填を依頼する

冷媒ガスが漏れ出ている場合には、業者にガスの充填を依頼しましょう。冷媒ガスが漏れているかどうかは、自分で確認することも可能です。

冷房運転を約15分間行い、室外機の配管ポンプに霜が付着している場合、冷媒ガスが漏れている可能性があります。また、室内機の吸い込み口周辺の温度と、吐き出し口周辺の温度に差がなければ、何らかの原因により冷媒ガスやエアコンのコンプレッサーなどの主要部品に問題が生じている可能性が高いです。

いずれの場合も、自力での対処は難しいので、直ちにエアコンの使用を控えて業者に修理や点検を依頼するようにしましょう。

サーキュレーターや扇風機を併用する

部屋の広さや間取り、構造に対し、エアコンの性能不足が感じられる際はサーキュレーターや扇風機を活用して空気の循環をよくするのもひとつの方法です。

空気には、冷たい空気は下に、暖かい空気は上に溜まる性質があります。そのため、部屋全体を効率よく涼しくするためには、サーキュレーターや扇風機を置く場所や風の向きを工夫すると良いでしょう。

涼しくしたい場所 サーキュレーター・扇風機の設置場所 風向き
部屋全体 エアコンと対角線上になるように設置 斜め上に向ける
部屋の奥 エアコンに対し背を向けて真下に設置 部屋の奥に水平に向ける

サーキュレーターや扇風機を選ぶ際は、適用畳数をしっかり確認することが大切です。また、タイマー機能やリモコン機能、風量調節などの便利な機能が搭載されていると、就寝時や室温調整の際に役立ちます。事前に必要な機能を確認しておくと、より快適に使用できます。さらに、首振り機能があれば、梅雨時の部屋干しの際に洗濯物を効率よく乾かすことが可能です。

室内環境を改善する(遮光カーテンなど)

夏場の室内は熱がこもりやすく、エアコンをつけてもなかなか涼しくならない場合があります。とくに、日当たりの良い部屋では太陽の熱によって室温が下がりにくいため、遮光カーテンやすだれを活用し、窓からの日差しや熱を遮るのがおすすめです。

また、日中の強い日差しが差し込む時間帯や外出時にカーテンを閉めておくと、熱の蓄積を抑え、暑さ対策につながります。窓に断熱フィルムを貼るのも効果的なので、ぜひ試してみてください。

遮光カーテンを選ぶ際は、遮光率の高さに注目しましょう。遮光1級カーテンや完全遮光カーテンは、窓から入る光や熱をほぼ遮断できますが、2級・3級のカーテンでは十分な効果を感じにくい場合があります。 室内温度を効果的に下げるためにも、できるだけ遮光率の高いカーテンを選ぶのがポイントです。

エアコン(クーラー)の効きが悪い?効きを長く保つ方法・コツ

エアコン 涼しくならない エアコン掃除のイメージ図

以下では、エアコン(クーラー)の効きを長く保つ方法・コツを紹介します。内容は、以下の通りです。

・定期的にフィルターや室外機を掃除する
・極端な温度設定を避ける
・オフシーズンでもエアコンの試運転を行い、性能を維持する
・使用しない季節は室外機にカバーをかけておく

エアコンの効きを長く保つために、特別な方法は必要ありません。少しの工夫と適切なメンテナンスで、エアコンの性能を長持ちさせることができます。 それぞれの方法とコツを詳しく見ていきましょう。

定期的にフィルターや室外機を掃除する

エアコンの性能を長持ちさせるためには、定期的なお手入れが不可欠です。とくに、エアコンのフィルターが汚れていると冷暖房効率が低下するため、こまめな掃除を心がけましょう。

また、定期的な清掃を行うことで、電気代の節約やカビ・臭いの防止にもつながります。エアコンを頻繁に使用する時期には、1〜2週間に1回の頻度でフィルターや室内機を清掃するのが理想的です。

室外機の清掃も、エアコンの効きを維持するために重要です。室外機にホコリやゴミが溜まると放熱が妨げられ、冷房効率が低下してしまいます。

さらに、定期的な清掃は異音や振動の防止、故障リスクの軽減にも効果的です。目安として1か月に1回、室外機の清掃や周囲の整備を行うのをおすすめします。プロによるエアコンクリーニングでは、エアコンのフィルターだけでなく、室外機の清掃も依頼できます。エアコンの性能を保つためにも、専門業者によるエアコンクリーニングを検討してみてください。

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極端な温度設定を避ける

エアコンの極端な温度設定は、エアコンの寿命を早める可能性が高いです。目安は、外気温±5℃に温度設定し、冷やしすぎたり暖かくしすぎたりしないよう心がけましょう。

なお、環境省では快適性を損なわず、省エネルギーを目指すために、室内温度は夏季28℃、冬季20℃を推奨しています。夏場のエアコンの設定温度は高めに設定し、扇風機やサーキュレーターなどで体感温度を下げることが大切です。

参考元:環境省「エアコンの使い方について|家庭部門のCO2排出実態統計調査」

オフシーズンでもエアコンの試運転を行い、性能を維持する

本格的なエアコンシーズンが始まる前に、エアコンの試運転を行うことが大切です。試運転をすることで、正常に動作するか、異常がないかを確認できます。

適切なタイミングとしては、夏季は4〜6月頃、冬季は10〜11月頃が目安です。この時期に試運転を行い、不具合が見つかった場合は、早めに点検や修理を依頼するようにしましょう。

また、オフシーズンにエアコンをまったく稼働させないという場合もあるかもしれませんが、長期間使用しないと内部にカビやホコリがたまり、性能の低下や不快なニオイの原因になります。

これを防ぐためにも、月に1度程度は冷房または暖房を短時間運転し、内部の空気を循環させるのが理想的です。

加えて、フィルターや室外機の掃除も定期的に行いましょう。フィルターが目詰まりしていると、運転効率が下がるだけでなく、電気代の増加や故障の原因にもなります。とくにオフシーズン中はホコリが溜まりやすいため、試運転の前後でフィルターを掃除する習慣をつけると良いでしょう。

エアコンの性能を長持ちさせ、快適に使用するためには、オフシーズンの適切なメンテナンスが欠かせません。定期的な試運転と掃除を心がけ、シーズン中も安心して使えるように準備しておきましょう。

使用しない季節は室外機にカバーをかけておく

エアコンの性能を維持するために、オフシーズンには室外機にカバーをかけましょう。長期間使用しない間にホコリやゴミが付着すると、故障や劣化の原因となる可能性があります。

さらに、寒冷地では霜や雪の積もりを防ぎ、日照時間が長い地域では直射日光による部品の劣化を抑えられるため、室外機にカバーをかけて保護することが大切です。

ただし、室外機のカバーは通気性が良いものを選び、湿気がこもらないよう注意しましょう。また、カバーの隙間から虫や小動物が入り込む可能性があります。そのため、カバーの上からネットをかけるなどの対策はしっかり行いましょう。

カバーをかけたままエアコンを稼働させると熱がこもり、稼働効率の低下や室外機の故障につながる恐れがあります。エアコンを使用する際には、必ずカバーを取り外すようにしてください。これらの点に注意し、適切にカバーを使用することで、エアコンの性能維持と長寿命化に役立ちます。

エアコンの新品への買い替え・修理の判断目安

エアコン 涼しくならない エアコンを修理する専門スタッフのイメージ図

エアコンが十分に冷えない場合、修理と買い替えのどちらを選択すべきか迷うという方も多いでしょう。判断の目安としては、エアコンを購入してからの経過年数を基準に考えるのがおすすめです。

一般的に、エアコンの寿命は約10年とされています。多くのエアコンメーカーでは、修理用部品を販売終了後10年間は保有していますが、その期間を経過している場合、修理が難しい場合があります。

また、購入から5年以上経過したエアコンで、修理費用が本体価格の50%以上となる場合は、買い替えを検討すべきです。修理後も他の部品が劣化し再度故障するリスクが高まり、費用がかさむ恐れがあります。

先ほども述べた通り、冷房の効きが悪い原因として、冷媒ガスの漏れやコンプレッサーの故障が考えられます。これらの修理代は高い場合が一般的です。結果として、買い替えた方が安い可能性があります。これらの基準を参考に、エアコンの修理と買い替えの判断を行いましょう。

エアコンを買い替える前にプロにエアコンクリーニングを依頼するのがおすすめ

エアコン 涼しくならない エアコンクリーニング中のスタッフ

エアコンの効きが悪く部屋がなかなか涼しくならない時は、すぐに買い替えを検討するのではなく、プロのエアコンクリーニングを試してみることをおすすめします。

その理由は、エアコン内部に溜まったホコリやカビが原因で、冷暖房効率が低下している場合があるためです。専門業者による徹底的な内部洗浄により、エアコンの性能が回復する可能性があります。

エアコンの効きが悪いと感じたら、まずはプロのクリーニングを検討し、その効果を確認してから買い替えを判断されると良いでしょう。

また、エアコンクリーニング業者を選ぶ際は、創業20年以上の経験と累計250万件以上のサービス実績を持つベアーズがおすすめです。ベアーズでは、徹底した研修を受けた専門スタッフがエアコンの分解洗浄を行っています。

また、室外機の清掃もオプションで提供しており、エアコン全体の性能向上をサポートします。 オンラインから簡単に予約できるので、ぜひ下記のボタンからベアーズをチェックしてみてください。

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エアコンが涼しくならない・冷えないことに関するよくある質問

エアコン 涼しくならない エアコン室内機のイメージ図

以下では、エアコンが涼しくならない・冷えないことに関するよくある質問をまとめています。

・クーラーの冷えが悪い原因は何ですか?
・エアコンからぬるい風しか出なくなった原因は何ですか?
・エアコンの冷えが悪い時のリセット方法は?
・エアコンが効かない時、涼しくする方法はありますか?応急処置は?

それぞれについて、詳しく見てみましょう。

クーラーの冷えが悪い原因は何ですか?

エアコンやクーラーの冷えが悪い原因には、主に以下の5つがあげられます。

・エアコンフィルターの汚れの蓄積
・配管の取り付け不良や劣化による冷媒ガスの漏れ
・室外機周辺の環境
・エアコンのパワー不足(オーバースペック)
・エアコンそのものの故障・経年劣化

エアコンフィルターにホコリやゴミなどの汚れが蓄積し目詰まりしていると、空気の流れが妨げられ、冷気が十分に放出されない可能性があります。そのため、風は冷たいが弱いと感じる場合には、フィルター清掃を試してみると良いでしょう。

室外機の周辺に植木鉢や自転車などの障害物が置いてあると室外機の放熱が上手くいかず、冷房効率の低下につながる場合があります。室外機周辺に置いているものを移動し、十分なスペースを確保するようにしましょう。

冷媒ガスの漏れやエアコン本体の故障が原因で、エアコンやクーラーの冷えが悪いと感じる場合もあります。その際は、速やかにエアコンの使用をやめて、専門業者へ点検や修理を依頼することが大切です。

部屋の広さに対し、エアコンのオーバースペックの場合にも冷房の効きが悪いと感じる場合があります。その際は、サーキュレーターや扇風機などを利用し、室内の冷房効率を上げる工夫がおすすめです。

エアコンからぬるい風しか出なくなった原因は何ですか?

エアコンから冷風が出ずに、ぬるい風が出てくる原因には、以下の4つがあげられます。

・エアコンフィルターの汚れの蓄積
・室外機周辺の環境
・冷媒ガスの漏れ
・エアコンそのものの故障・経年劣化

フィルターに汚れが溜まり目詰まりしている、室外機の環境が悪い場合には、エアコンからぬるい風しか出てこない原因につながります。まずはフィルターや室外機周辺の清掃を行うことが大切です。

また、冷暖房の循環に必要不可欠な冷媒ガスが漏れていると、ぬるい風がでてくる場合があります。

いずれの原因にも当てはまらない場合、エアコンそのものが故障している可能性があります。とくに10年以上経過しているエアコンは、内部部品の劣化や故障により冷房性能が低下する場合があります。

エアコンの冷えが悪い・ぬるい風しか出ない時のリセット方法は?

エアコンの冷えが悪い時のリセット方法は、以下の通りです。

1.エアコンの運転を停止する
2.10分ほど時間を置く
3.電源プラグをコンセントから抜く
4.電源プラグを抜いたまま10分ほど放置する
5.電源プラグをコンセントに差し込む
6.エアコンの運転を再開する

メーカーやモデルによってリセット方法が異なる場合があります。詳しくは、取扱説明書などを確認し、その手順に則ってリセットするようにしましょう。

エアコンが効かない時、涼しくする方法はありますか?応急処置は?

エアコンが効かない時に効果的な方法は、以下の通りです。

・室内を換気する
・扇風機やサーキュレーターを活用する
・体感温度を下げる

対角線上の窓を開けたり、換気扇をつけたりして、室内の空気を循環させると、室内の湿度が下がり体感温度が低下します。

また、エアコンのほかにサーキュレーターや扇風機を併用することで、室内の冷房効率を上げる効果があります。冷たい空気は下に溜まる性質があるため、サーキュレーターや扇風機の風向きは斜め上に向けるとより効果的です。

一刻も早く体感温度を下げたい場合には、首や手首、脇の下などに保冷剤を当てたり、冷やしたタオルを巻いたりすると良いでしょう。これらの方法を組み合わせると、エアコンが効かないときでも涼しく過ごせます。

まとめ

エアコン 涼しくならない エアコンのフィルターを取り外す様子

エアコンの冷房が効かない、またはなかなか涼しくならないという現象は、冷媒ガスの漏れやエアコンそのものの故障が原因である可能性があります。一方で、エアコンの手入れ不足によってもこのような事象が起こるため、定期的なメンテナンスが必要です。

エアコンをつけても涼しくならない場合には、まずフィルターや室外機の掃除を試してみてください。清掃できない箇所も多いため、自分で行うのが難しい場合はプロに依頼することも一つの方法です。それでも改善されない場合は、業者に点検や修理を依頼しましょう。

また、部屋の広さや環境によっては、エアコンがオーバースペックになっている可能性も考えられます。その際には、サーキュレーターや扇風機を併用したり遮光カーテンを利用したりなどして、室内環境を整える工夫が必要です。

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