エアコンの湿気が気になる!梅雨前に知りたいドライ運転のメリットデメリット

エアコン掃除


エアコンをつけても室内がジメジメしている状態を「湿気戻り」といいます。お部屋の湿気が気になるため、その対策としてドライ運転を使う人もいますが、ドライ運転のデメリットもあるので注意してください。この記事では、エアコンの湿気を気にせず快適に使う方法を紹介します。

エアコンで湿度が下がらないのは湿気戻り

湿気戻りとは、エアコンを運転させても室内の湿度が下がらない現象をいいます。湿気戻りが起きるのは主に、冷房機能を使用しているときです。

湿気が下がらないと、エアコン内部や吹き出し口にカビが生えやすくなります。すると、エアコンから室内に吹き出す風にカビが混じることになり、さまざまトラブルを引き起こします。

最初に感じるトラブルは、エアコンから出る風の悪臭です。次に、カビの混じった汚れた空気を吸い込めば鼻炎や肺炎、気管支炎など呼吸器肝疾患の原因になります。また、カビが粘膜に触れることで、結膜炎やじんましん、アトピー性皮膚炎などを引き起こすこともあるのです。

エアコンの湿気戻りが起きてしまう理由

エアコンの湿気戻りの原因は、エアコンが送風に切り替わるとエアコン内部にたまった水分が室外に排出されなくなり、風と一緒に室内に戻ってしまうことです。

冷房運転時、エアコン内部にある熱交換機では結露による水分が発生します。その水分はドレンパンにたまってからドレンホースを通って室外に排出されます。

ところが、「サーモオフ」モード時は、水分が室外に排出されず、室内に戻ってしまうのです。「サーモオフ」とは冷やしすぎを防ぐ機能で、室内温度がエアコン設定温度まで下がると室外機が自動で停止し、冷房から送風に切り替わることをいいます。送風運転時はエアコン内部の水分が風と一緒に再び室内に戻ってしまうため、いくらエアコンを運転しても湿度は下がらないのです。

エアコンの湿気戻りを対策する方法

エアコンの湿気戻りを防ぐためには主に4つの方法があります。

①エアコンを掃除する

エアコンのフィルターや本体に汚れがたまっていると機能を十分に発揮できないため、家庭でできる範囲で掃除しましょう。ただし、エアコンは精密機械のため、本体奥の汚れまでを素人がキレイにするのは容易ではありません。そのため、定期的にプロによるエアコンクリーニングを利用するのがおすすめです。

②エアコンの除湿機能を使う

エアコンの除湿機能を使えばサーモオフは起こらず送風に切り替わることもないため、湿気戻りの発生を防止することができます。除湿機能には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があり、「再加熱除湿」が付いているかどうかは機種によって異なります。「再熱除湿」機能を使えば、室内温度が低くなりすぎることを防ぎながら除湿が可能です。

③設定温度を下げる

設定温度を低めに設定すればサーモオフになりにくいため、湿気戻りを防ぐこともできます。

④風量を下げる

風量を弱くすれば、室内の温度が下がるスピードを遅くできるため、サーモオフになりにくくなります。また、サーモオフに切り替わった後も、室内に吐き出される水分量を抑えることが可能です。

冷房とドライ運転どっち?エアコンの使い分け

梅雨などの湿気が高い時期はエアコンの冷房とドライ運転を適切に使い分けることが大事です。しかし、冷房とドライ運転がどう違うのか、どう使い分ければよいのかがわからない人も多いのではないでしょうか。それぞれの違いや使い分けるタイミングについて以下で解説します。

冷房機能とドライ機能の違い

冷房機能は室温を下げることを最優先としており、設定温度になるように冷房運転を行います。エアコンが室内の空気を吸い込み、熱交換機によって空気中の熱を外へ排出してから冷えた空気を室内に戻すことが、冷房で涼しくなるしくみです。

一方、ドライ機能(除湿機能)は室内の湿度を下げることを最優先として弱い冷房運転を行い、空気中の湿度を目標値まで下げる機能です。冷房運転時、空気中の水分は熱交換機で結露し、ドレンホースから室外に排出されます。それによって乾いた空気が室内に戻される結果、室内の湿度が下がるのです。

使うべきタイミングの違い

冷房運転にもドライ運転にも室内の湿度を下げる効果がありますが、目的やタイミングによって上手に使い分けるようにしましょう。

湿度が高くてジメジメし不快に感じるときや洗濯物を部屋干しするときなどは、ドライ運転を使うのがおすすめです。人間が快適に感じる湿度は50~60%程度といわれています。また、強い冷房が苦手な場合や、就寝時に体にやさしい程度の冷房を使いたい場合に適しているのも、ドライ機能運転です。

一方、室温が高くて暑く感じ、早く涼しくしたいときには、冷房運転を使うとよいでしょう。

エアコンのドライ運転を使うメリットとデメリット

ドライ運転はさまざまなシーンで使えて便利ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。ドライ運転の機能をしっかりと把握し、賢く使いこなしましょう。

ドライ運転を使うメリット

ドライ運転は室内の湿度を下げるための機能です。室温を下げ過ぎることなく湿度だけを下げられる点がドライ機能のメリットです。

ドライ運転には「弱冷房除湿」の他に、一度冷やした空気を温め直してから室内に戻す「再熱除湿」があります。室温がそれほど高くならない梅雨どきや、夏でも比較的涼しい朝晩などは、「再熱除湿」を使うとさらに快適です。

電気代は「弱冷房除湿」、「冷房」、「再熱除湿」の順で高くなっていきます。「再熱除湿」は一度冷やした空気を温め直す分、電気を多く消費すると覚えておきましょう。それほど暑くないときは冷房より「弱冷房除湿」のほうが電気代を節約できますし、暑い時期にまで「再熱除湿」を使えば無駄な電気代がかかってしまいます。賢く機能を使い分けて電気代を節約しましょう。

ドライ運転を使うデメリット

ドライ運転のデメリットは、注意しないとカビが発生する原因になってしまうことです。

ドライ運転を行ってもエアコン内部の湿度は下がりません。むしろ、湿った空気を吸い込んで結露させるしくみによってエアコン内部の湿度が高い状態が続き、カビが生えやすくなります。また、エアコンのフィルターや内部に汚れが付着していると、十分な除湿効果を期待できません。

ドライ運転を活用しつつカビの発生を防ぐ対策としては、使用後に1時間程度の送風運転を行い、エアコン内部を乾燥させることがおすすめです。「内部クリーン機能」が付いているエアコンであれば、それを使ってもエアコン内部を乾燥させることもできます。

エアコンの困りごとは業者に相談

こまめに手入れするなど、気をつけて使っていても、エアコン内部にカビが生えてしまうことはあります。また、エアコンが故障していると内部の水分が排出されにくくなるため、冷房運転やドライ運転をしても室内の湿度が下がらないこともあるのです。

そのような場合は、エアコンクリーニングを専門とする業者に相談しましょう。プロであればエアコンを修理したり、エアコンを分解して徹底的に洗浄したりできます。エアコンの修理や分解洗浄は素人にとっては手間のかかる難しい作業ですが、プロに任せればスピーディな解決が可能です。

ベアーズのエアコンクリーニングがおすすめ

家事代行のベアーズが提供するエアコンクリーニングは、サービス品質の高さで定評があります。ベアーズはGMOリサーチが2018年に実施したアンケート調査「サービス品質が高いと思うハウスクリーニングサービス」では1位を獲得しています。特別な研修を修了したプロのスタッフが高い技術と高いサービス精神を発揮して作業することがベアーズの特徴です。

また、ベアーズのエアコンクリーニングではアフターフォローを必ず実施しているため、作業後に気になるところがあった場合でも気軽に相談できます。くわえて、作業時間にかかわらず徹底的に洗浄してくれるため、満足のいく仕上がりになることも魅力です。

【参考】エアコンクリーニング/株式会社ベアーズ

エアコンクリーニング体験談

ベアーズのエアコンクリーニングを利用した人(50代男性)からは、次のような体験談が寄せられています。

『今回オフシーズンで依頼しました。去年の夏、においが気になって依頼しようと思ったのですが、ハイシーズンに突入していたようでどこも予約がいっぱいで、結局去年は行わず、今回オフシーズンで依頼させていただきました。
他で依頼したことがないので比較できませんが、汚れの具合もしっかり説明してくださり、丁寧に対応くださいました。
真っ黒な汚水がでてきて、やってよかったという達成感があります。ついでに相談したお風呂の汚れも、ちょちょっときれいにしてくださり、助かりました。ありがとうございました。』

引用元:https://www.happy-bears.com/houseclean/aircon/yamanashi/minami-alps/20717

エアコンは複雑な構造をした精密機械のため、素人が自分で掃除をするのは困難です。プロの手を借りて徹底的に分解洗浄してもらえば、快適でキレイな状態を保つことができます。

まとめ

エアコンを使って室内の湿度を下げるためには、冷房機能・ドライ機能などエアコンの機能の特徴や違いを知り、上手に使い分けることが大切です。また、エアコンに汚れが付いていると、機能を十分に発揮できず、湿度が下がらない場合があるので注意してください。

より快適な状態で使い続けるためには、定期的にプロのエアコンクリーニングを依頼することがおすすめです。

Related -関連記事-

Pick Up -ピックアップ-

ページ上部へ戻る