オフィスチェアの皮脂汚れを落とす方法|椅子の素材別の掃除手順と日常ケアを解説
お掃除ノウハウ
更新日:2026.06.19

オフィスチェアの皮脂汚れが気になっているものの、正しい落とし方がわからずそのままにしていませんか。毎日長時間座るチェアには、頭皮や手のひらの皮脂、汗が少しずつ蓄積しており、放置すると頑固な黒ずみや臭いの原因になります。
本記事では、皮脂汚れがたまる原因から素材別・部位別の正しい落とし方、日常のお手入れ方法、飲み物やカビなど特殊な汚れへの対処法まで幅広く解説します。自分で落とせない場合の対処法やクリーナーの選び方も紹介していますので、椅子の汚れにお困りの方はぜひ最後までご覧ください。
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目次
オフィスチェアに皮脂汚れがたまる原因

オフィスチェアは毎日長時間使う家具ですが、気づかないうちに皮脂汚れが蓄積していきます。放置すると黒ずみや臭いの原因になるため、まずはなぜ汚れがたまるのかを理解することが大切です。主な原因は以下の3つです。
・頭皮・首・手のひらなど体の皮脂が直接触れるから
・汗と混ざることで汚れが定着しやすくなるから
・座面・背もたれは掃除の頻度が低くなりがちだから
それでは、それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
頭皮・首・手のひらなど体の皮脂が直接触れるから
オフィスチェアは、体のさまざまな部位が直接触れる家具です。背もたれには首や頭皮、座面にはお尻や太もも、アームレストには手のひらや肘が長時間接触します。人間の皮膚は1日を通して皮脂を分泌し続けており、その量は顔だけでなく頭皮や首まわりでも多い傾向があります。
特にヘッドレストや背もたれの上部は、頭皮の皮脂が直接付着しやすく、黒ずみが目立ちやすい部位です。毎日少しずつ蓄積される皮脂は、繊維の奥や表面に染み込み、時間が経つほど落としにくくなります。
汗と混ざることで汚れが定着しやすくなるから
皮脂汚れが厄介なのは、汗と混ざることでより落ちにくい汚れに変化する点です。汗に含まれる水分や塩分が皮脂と結びつくと、繊維や合皮の表面に粘着しやすい状態になります。
特に夏場や長時間のデスクワーク中は、座面や背もたれに汗と皮脂が混合した汚れが付着しやすくなります。この複合汚れは乾燥すると繊維に固着し、通常の乾拭きでは取り除くことが難しくなります。さらに時間が経つほど酸化が進み、黄ばみや不快な臭いの原因にもなるため、早めのケアが重要です。
座面・背もたれは掃除の頻度が低くなりがちだから
オフィスチェアは毎日使う家具でありながら、テーブルや床と比べて掃除の優先度が低くなりやすいアイテムです。一見きれいに見えても、座面や背もたれには皮脂や汗、ほこりが少しずつ積み重なっています。
特にオフィス環境では、チェアの掃除は定期清掃の対象外になっていることも多く、数ヶ月から数年にわたって放置されるケースも珍しくありません。汚れは目に見えにくい分、「まだ大丈夫」と感じやすいですが、気づいたときには頑固な黒ずみや臭いになっていることがほとんどです。意識的に掃除の習慣を取り入れることが大切です。
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オフィスチェア・椅子の掃除を始める前に確認すること

皮脂汚れを落とそうとして間違った方法で掃除してしまうと、素材を傷めたり汚れを広げたりする原因になります。実際に掃除を始める前に、チェアの素材や使う道具を正しく把握しておくことが、失敗しないための重要なステップです。確認すべきポイントは以下の3つです。
・チェアの素材(メッシュ・布・合皮・本革)
・用意する道具と洗剤の選び方
・洗剤を使う前に目立たない部分でテスト
それでは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
チェアの素材(メッシュ・布・合皮・本革)
オフィスチェアに使われる素材は主に4種類あり、それぞれ汚れの付き方や適切な掃除方法が異なります。メッシュは通気性が高い反面、網目に汚れが入り込みやすく水洗いは厳禁です。布張りはホコリや皮脂を吸収しやすく、洗剤との相性確認が必要です。
合皮は撥水性があり比較的手入れしやすいですが、経年劣化でボロボロになりやすい特徴があります。本革は高耐久ですが水分に弱く、専用クリーナーが必要です。まず自分のチェアがどの素材かを確認することが、正しいケアの第一歩です。
用意する道具と洗剤
掃除を始める前に、必要な道具と洗剤を揃えておくとスムーズに作業できます。基本的に用意するものは、柔らかい布・雑巾、ブラシまたは歯ブラシ、掃除機、中性洗剤です。中性洗剤は素材へのダメージが少なく、布・メッシュ・合皮など幅広い素材に使えるため万能です。手元にない場合は、水1リットルに重曹大さじ4を溶かした液体で代用できます。
本革チェアには革専用クリーナーが必要で、市販の中性洗剤は使用を避けましょう。また、メッシュには酸素系漂白剤が頑固な汚れに効果的です。素材に合った道具を事前に準備しておくことで、掃除の仕上がりが大きく変わります。
洗剤を使う前に目立たない部分でテスト
洗剤を使う際は、いきなり目立つ箇所に塗布するのは避けましょう。布素材は洗剤の種類によって色抜けや縮みが起こる場合があり、合皮や本革でも変色や風合いの変化が生じるリスクがあります。
必ず最初に座面の裏側や背もたれの端など、目立たない箇所に少量の洗剤をつけて数分置き、変色・変質がないかを確認してから全体の掃除に移ってください。問題がなければ本番の作業に進みましょう。このひと手間を惜しむと、チェアを傷めても元に戻せなくなるケースがあるため、面倒に感じても必ず実施することをおすすめします。
素材別|オフィスチェア・椅子の皮脂汚れの落とし方

オフィスチェアの皮脂汚れを正しく落とすには、素材に合った方法を選ぶことが不可欠です。素材を無視した掃除は、変色や縮み、劣化の加速につながるリスクがあります。ここでは代表的な4つの素材別に、適切な皮脂汚れの落とし方を紹介します。
・メッシュチェアの場合
・布張り(ファブリック)チェアの場合
・合皮チェアの場合
・本革チェアの場合
それでは、それぞれの素材に合った掃除方法を詳しく見ていきましょう。
メッシュチェアの場合
メッシュチェアの皮脂汚れには、重曹水を使った拭き取りが効果的です。水1リットルに重曹大さじ4を溶かした洗浄液に雑巾を浸して固く絞り、汚れた箇所をトントンと叩くように拭き取ります。頑固な皮脂汚れには酸素系漂白剤を規定量のぬるま湯で薄め、同様に叩き拭きしてください。
最後は水拭きで洗剤をしっかり除去し、風通しの良い場所で十分に乾燥させます。なお、メッシュ素材は水洗い厳禁です。バシャバシャと水をかけると繊維が縮んだりシミが残ったりするため、必ず固く絞った布で対応しましょう。
布張り(ファブリック)チェアの場合
布張りチェアの皮脂汚れには、まず掃除機でホコリや表面の汚れを吸い取ることから始めます。ブラシノズルを使うと繊維の奥のゴミまで取り除けます。次に汚れの程度に応じて洗剤を使い分けましょう。軽い皮脂汚れにはぬるま湯で薄めた中性洗剤を雑巾に含ませて固く絞り、汚れ部分をトントンと叩くように拭き取ります。
蓄積した頑固な皮脂汚れや黒ずみにはアルカリ電解水を汚れに直接スプレーし、柔らかいブラシで軽くブラッシングしてから布で拭き取る方法が効果的です。いずれの方法も、仕上げは水拭きで洗剤成分をしっかり除去し、輪じみを防ぐために汚れた箇所だけでなく全体を均一に拭くことがポイントです。最後は風通しの良い場所でしっかり乾燥させましょう。
合皮チェアの場合
合皮チェアは撥水性があり、皮脂汚れも比較的落としやすい素材です。軽い汚れであれば、水で固く絞った雑巾で拭き取るだけで十分きれいになります。汚れが気になる場合は、ぬるま湯で薄めた中性洗剤をキッチンペーパーに含ませて汚れ部分に置き、しばらく浸透させてから雑巾で拭き取ります。
最後に水拭きで洗剤を除去し、乾いた布で乾拭きして仕上げましょう。洗剤が残るとカビや劣化の原因になるため、しっかり拭き取ることが重要です。仕上げに合皮専用クリーナーを使うと表面を保護でき、経年劣化によるひび割れやボロつきを防ぐ効果が期待できます。
本革チェアの場合
本革チェアは水分に非常に弱く、水拭きだけでシミや変色が起きる場合があるため、必ず本革専用クリーナーを使用しましょう。まず柔らかいブラシや乾いた布で表面のほこりや皮脂汚れを軽く落とします。
次に本革専用クリーナーを布に取り、直接吹きかけずに薄く伸ばしながら拭き取ります。頑固な皮脂汚れには円を描くように拭くと効果的です。掃除後は直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い場所でしっかり乾燥させてください。最後に本革専用コンディショナーを使うと素材の柔軟性が保たれ、ひび割れや乾燥による劣化を予防できます。
部位別|皮脂汚れが集中する箇所のケア方法

皮脂汚れはチェア全体に付着しますが、体が直接触れる部位に特に集中しやすい傾向があります。部位ごとに汚れの性質やケア方法が異なるため、箇所に応じたアプローチが効果的です。皮脂汚れが集中しやすい主な部位は以下の3か所です。
・背もたれ上部・ヘッドレスト
・座面
・アームレスト(肘掛け)
それでは、それぞれの部位のケア方法について詳しく見ていきましょう。
背もたれ上部・ヘッドレスト
背もたれ上部やヘッドレストは、頭皮や首の皮脂が直接触れるため、オフィスチェアの中でも特に皮脂汚れが集中しやすい部位です。気づかないうちに黒ずみが蓄積しやすく、放置すると臭いの原因にもなります。掃除の際は、素材に合った洗剤を柔らかい布に含ませて固く絞り、トントンと叩くように拭き取るのが基本です。
メッシュ素材なら重曹水、布張りなら中性洗剤、合皮・本革なら専用クリーナーを使いましょう。頭皮の皮脂は油分が強く落ちにくいため、汚れがひどい場合はアルカリ電解水を直接吹きかけ、柔らかいブラシで軽くブラッシングしてから拭き取る方法も効果的です。
座面
座面はお尻や太ももが長時間密着するため、汗と皮脂が混合した汚れが特に蓄積しやすい部位です。汚れが繊維や素材の内部に染み込みやすく、黄ばみや臭いの原因になります。掃除はまず掃除機でホコリや表面の汚れを取り除いてから、素材に合った洗剤で拭き取る順番で行いましょう。
布張りの場合はこすらず叩き拭きが基本で、輪じみを防ぐために汚れた部分だけでなく座面全体を均一に拭くことが重要です。また、座面は乾燥が不十分だとカビが発生しやすいため、掃除後は風通しの良い場所でしっかり乾かすことを徹底してください。
アームレスト(肘掛け)
アームレストは手のひらや肘が頻繁に触れる部位で、手の皮脂汚れが集中しやすい箇所です。プラスチックや合皮素材が多く、皮脂が表面に膜状に広がって黒ずみやベタつきとして現れます。
軽い汚れであれば水で固く絞った雑巾で拭き取るだけで改善しますが、皮脂が蓄積した黒ずみには中性洗剤を薄めた溶液を布に含ませて拭き取るのが効果的です。アルカリ電解水をスプレーして拭き取る方法も手軽で汚れ落ちがよくおすすめです。アームレストは比較的掃除しやすい部位のため、週1回程度の頻度で定期的に拭き取る習慣をつけると、皮脂汚れの蓄積を効果的に防げます。
皮脂汚れを防ぐ日常のお手入れ方法

皮脂汚れは一度こびりついてしまうと落としにくくなるため、汚れを溜めない日常的なお手入れが何より重要です。難しいケアは必要なく、少しの習慣を取り入れるだけで清潔な状態を長く保てます。日常的に実践したいお手入れ方法は以下の3つです。
・週1回のブラッシング・ほこり取り
・中性洗剤やアルカリ電解水での定期拭き取り
・換気と乾燥でニオイ・カビを予防する
それでは、それぞれのお手入れ方法について詳しく見ていきましょう。
週1回のブラッシング・ほこり取り
皮脂汚れを防ぐうえで最も手軽に取り入れられるのが、週1回のブラッシングとほこり取りです。皮脂汚れはほこりと混ざることで繊維に固着しやすくなるため、ほこりを定期的に取り除くだけで汚れの蓄積スピードを大幅に抑えられます。
柔らかいブラシで座面や背もたれの表面を軽くはたき、舞い上がったほこりを掃除機で吸い取るのが効果的です。ブラシノズルを掃除機に取り付ければ、ブラッシングと吸引を同時に行えるため作業が効率的になります。週1回の習慣を続けるだけで、頑固な皮脂汚れになる前に予防でき、大掃除の手間も大きく減らせます。
中性洗剤やアルカリ電解水での定期拭き取り
ブラッシングだけでは落としきれない皮脂汚れには、月1〜2回を目安に中性洗剤やアルカリ電解水での拭き取りを取り入れましょう。中性洗剤はぬるま湯で薄めて布に含ませ、固く絞ってから拭き取ります。アルカリ電解水は汚れに直接スプレーし、柔らかいブラシで軽くブラッシングしてから布で拭き取る方法が効果的です。
どちらも拭き取り後は水拭きで洗剤成分をしっかり除去し、乾いた布で乾拭きして仕上げましょう。洗剤が残ったままだとカビや素材劣化の原因になるため、仕上げの拭き取りは丁寧に行うことが大切です。
換気と乾燥でニオイ・カビを予防する
皮脂汚れによるニオイやカビを防ぐには、日常的な換気と乾燥の管理が重要です。湿気が多い環境ではチェアの素材に水分が残りやすく、皮脂と結びついてカビや不快な臭いが発生しやすくなります。オフィスや部屋の換気を定期的に行い、チェア周辺の空気を入れ替える習慣をつけましょう。
また、直射日光が当たる場所への設置は色あせや素材の劣化を招くため避け、風通しの良い日陰に置くのが理想的です。掃除後は特に乾燥が不十分だとカビの温床になりやすいため、しっかり乾かしてから使用を再開することを徹底してください。
皮脂汚れ以外の特殊な汚れへの対処法

皮脂汚れ以外にも、オフィスチェアには飲み物の染み込みやカビ、血液など特殊な汚れが付着することがあります。これらは通常の皮脂汚れとは異なるアプローチが必要で、誤った方法で対処すると素材を傷めたり汚れが広がったりする恐れがあります。汚れの種類ごとに正しい対処法を把握しておきましょう。
・飲み物・食べ物による汚れ
・カビ
・血液
それでは、それぞれの対処法について詳しく見ていきましょう。
飲み物・食べ物による汚れ
飲み物や食べ物をこぼした場合は、時間が経つほどシミが定着しやすくなるため、すぐに対処することが最大のポイントです。まずティッシュや乾いた雑巾で水分や食べかすを押さえるように吸い取ります。このとき広げないよう中心から外側に向けて拭き取ることを意識しましょう。
次にぬるま湯で薄めた中性洗剤を雑巾に含ませて固く絞り、汚れ部分をトントンと叩くように拭き取ります。その後水拭きで洗剤をしっかり除去し、乾いた布で乾拭きして仕上げます。本革チェアの場合は水分を嫌うため、専用クリーナーで対応しましょう。
カビ
湿気の多い環境や掃除後の乾燥不足が原因でカビが発生した場合は、消毒用エタノールを使って除去します。カビが生えた部分とその周囲にも消毒用エタノールをスプレーし、しばらく放置してカビを死滅させてから乾いた布で丁寧に拭き取ります。
カビは目に見える範囲だけでなく周辺にも広がっていることが多いため、気持ち広めに拭き取るのがポイントです。ただし消毒用エタノールは素材によって色落ちや変色を引き起こす場合があるため、必ず目立たない箇所で試してから使用してください。カビの再発を防ぐためにも、掃除後は十分な換気と乾燥を心がけましょう。
血液
血液汚れには、オキシドール(過酸化水素水)を使った対処法が効果的です。コットンにオキシドールをたっぷり含ませ、血液が付着した部分に乗せます。その上から乾いたタオルを置いて半日程度放置し、オキシドールが血液を分解するのを待ちます。放置後は乾いた布で丁寧に拭き取り、水拭きで仕上げましょう。
血液汚れにお湯を使うとタンパク質が固まり余計に落ちにくくなるため、必ず水かぬるま湯を使用することが重要です。また時間が経った血液汚れほど落ちにくくなるため、気づいたらできるだけ早く対処することを心がけてください。
自分で落とせないときの対処法

日常的なお手入れを続けていても、長年蓄積した皮脂汚れや素材の劣化は自分での対処が難しくなる場合があります。そのようなときは、無理に自己流で対処せず、状況に応じた方法を選ぶことが大切です。主な対処法は以下の2つです。
・プロのクリーニング業者に依頼する
・汚れや劣化がひどい場合は買い替えを検討する
それでは、それぞれの対処法について詳しく見ていきましょう。
プロのクリーニング業者に依頼する
長年蓄積した皮脂汚れや、自分で試みても改善しない頑固な黒ずみ・臭い・黄ばみは、プロのクリーニング業者への依頼がおすすめです。業者はスチーム洗浄機やオフィスチェア専用の掃除機など、一般家庭では用意できない専門機器を使用するため、素材を傷めずに深部の汚れまで除去できます。
また、素材ごとの適切な洗浄方法を熟知しているため、自己流のケアで起こりがちな変色や縮みのリスクもありません。特にオフィスにチェアが多数ある場合は、個別に掃除する手間と時間を大幅に削減できるため、業者への依頼はコストパフォーマンスの面でも優れています。
クリーニング業者にオフィスチェアの清掃を依頼しようとお考えの方は以下の記事もご覧ください。
オフィス清掃の料金相場は?広さ・頻度別の料金目安と失敗しない業者の選び方
汚れや劣化がひどい場合は買い替えを検討する
汚れや劣化が著しい場合は、クリーニングで改善を図るよりも買い替えを検討するタイミングかもしれません。日本オフィス家具協会によるとオフィスチェアの寿命は8年とされており、適切なメンテナンスを続けても10年前後が使用の目安です。
座面のクッションがへたって硬くなった、ギシギシと異音がする、高さ調整やリクライニングが正常に動作しないといった症状が出ている場合は、クリーニングでは解決できない劣化が進んでいるサインです。劣化したチェアを使い続けると腰痛や肩こりの原因にもなるため、無理に使い続けず早めに新しいチェアへの切り替えを検討しましょう。
※参照:日本オフィス家具協会
オフィスチェアに関するよくある質問

オフィスチェアの皮脂汚れに関して、読者からよく寄せられる疑問をまとめました。掃除方法や素材トラブルなど、気になる点をここで解消しておきましょう。
・オフィスチェアの汚れはどうやって落としますか?
・メッシュ椅子が白くなる原因は?
・オフィスチェアクリーナーの選び方は?
それでは、それぞれの質問に詳しくお答えします。
オフィスチェアの汚れはどうやって落としますか?
オフィスチェアの汚れは、素材に合った方法で落とすことが基本です。布張りやメッシュには中性洗剤を薄めた溶液や重曹水を固く絞った布に含ませて拭き取り、合皮は水拭きや中性洗剤で対応できます。本革は水分に弱いため必ず専用クリーナーを使用してください。
いずれの素材も、まず掃除機やブラシでほこりを取り除いてから洗剤を使う順番が基本です。皮脂汚れには弱アルカリ性の重曹水やアルカリ電解水が効果的で、時間が経った頑固な汚れには酸素系漂白剤も有効です。洗剤使用後は必ず水拭きで洗剤を除去し、十分に乾燥させることでカビや素材の劣化を防げます。
メッシュ椅子が白くなる原因は?
メッシュ椅子が白くなる主な原因は、汗に含まれる塩分や洗剤の拭き残しが乾燥して結晶化したものです。夏場など汗をかきやすい時期に使用頻度が高いと、汗がメッシュの繊維に染み込み、乾燥する過程で塩分が白く浮き出てきます。また、掃除の際に洗剤や重曹水を使ったあと水拭きが不十分だと、洗剤成分が繊維に残って白く変色する場合もあります。
対処法としては、水で固く絞った布で白くなった部分を丁寧に拭き取り、十分に乾燥させましょう。予防のためには掃除後の水拭きを徹底し、汗をかいた後は早めに乾いた布で拭き取る習慣をつけることが効果的です。
オフィスチェアクリーナーの選び方は?
オフィスチェアクリーナーを選ぶ際は、椅子の「素材」と「汚れの性質」を正しく見極めることが大切です。合わないクリーナーを使うと、シミが広がったりメッシュが傷んだりする原因になります。失敗しないための選び方のポイントを、3つのステップで詳しく解説します。
1.椅子の「素材」に合わせて選ぶ
まずは、お使いのオフィスチェアの張地(生地)が何かを確認してください。素材によって使える薬剤が全く異なります。
布(ファブリック)・メッシュ素材
水分が染み込みやすいため、汚れを浮かせて取る「布製品専用」や「車用シートクリーナー」を選びます。泡状(フォーム)で出てくるタイプは、液だれしにくく椅子の内部に水分が染み込みすぎないため扱いやすいです。
合成皮革(PVC / PUレザー)
本革に比べると水には強いですが、強すぎるアルカリ性洗剤や、水分が残った状態はNGです。表面の樹脂が劣化(加水分解)してベタつきや剥がれの原因になるため、「中性洗剤」や「合皮対応のクリーナー」を選び、最後は必ず乾拭きで仕上げましょう。
本革
水や一般的な洗剤は厳禁です。ひび割れや色落ちの原因になるため、必ず「本革専用(レザーコンディショナーなど)」のクリーナーを選んでください。汚れ落としと同時に保湿・保護ができるものがベストです。
2.「汚れのレベル・種類」に合わせて選ぶ
次に、今悩んでいる汚れがどのタイプかによって、クリーナーの形状や洗浄力を選びます。
ホコリ・軽い手垢・タバコのヤニには「フォーム(泡)タイプ」
日常的なメンテナンスには、スプレーして拭き取るだけのフォームタイプが手軽です。成分に「帯電防止剤」が含まれているものを選ぶと、静電気を抑えて掃除の後にホコリや繊維くずが付きにくくなるため、特にメッシュ椅子の白さ対策に効果的です。
汗の染み・染み付いた体臭には「ブラッシング(消臭・抗菌)タイプ」
背もたれや座面に染み込んだ汗や臭いが気になる場合は、「消臭・抗菌効果」があるトリガータイプのクリーナーがおすすめです。ヘッドに専用ブラシが付いているものなら、繊維の奥まで洗剤を届かせ、汗の塩分や皮脂をかき出すことができます。
コーヒーなどの頑固なシミ・長年の黒ずみには「リンサークリーナー」
洗剤を吹き付けて拭き取るだけではビクともしないレベルの汚れには、クリーナー(洗剤)ではなく、「リンサークリーナー(布製品用洗浄機)」という家電を使うのが最も確実です。水を吹き付けながら、クッションの奥の汚れを水ごと強力に吸引するため、椅子を丸洗いしたような仕上がりになります。
3.使用後の「仕上げの手間」も考慮する
オフィスチェアのクリーナー(特に布・メッシュ用)は、界面活性剤が含まれているものが多く、使用後に繊維に残るとそれが乾燥して「新たな白いシミ」になることがあります。手軽さを重視するなら、「拭き取り不要」や「水拭きの手間が少ない」と明記されているものがおすすめです。
洗浄力を重視して強力な洗剤を使う場合は、使用後に「固く絞った濡れ雑巾で何度も叩き拭きする」というひと手間を惜しまないことが、きれいに仕上げるコツです。
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まとめ

オフィスチェアの皮脂汚れは、体が直接触れることや汗との混合、掃除頻度の低さが主な原因です。本記事では、皮脂汚れがたまる原因から掃除前の確認事項、素材別・部位別の落とし方、日常のお手入れ方法、特殊な汚れへの対処法まで幅広く解説しました。汚れを正しく落とすには、素材(メッシュ・布・合皮・本革)に合った方法を選ぶことが最重要です。
軽い汚れには中性洗剤、頑固な黒ずみにはアルカリ電解水や重曹水を使い分けることで、素材を傷めずに効果的に落とせます。また、週1回のブラッシングと月1〜2回の拭き取りを習慣にするだけで、汚れの蓄積を大幅に予防できます。自分で対処が難しい場合はプロのクリーニング業者へ依頼をしてみましょう。
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