トイレ掃除にエタノールが役立つ理由とは?

トイレ掃除


エタノールには、洗浄殺菌作用などがあるためトイレ掃除に役立ちます。エタノールは、雑菌を除去する殺菌消毒作用が高い薬品として知られており、皮脂などの油脂汚れ落としにも効果的だとされています。雑菌や皮脂などの汚れが多いトイレ掃除に適していて、かつ簡単に手に入るおすすめのアイテムです。

エタノールってどんなもの?

トイレ掃除にも効果を発揮するエタノールとは、エチルアルコールや酒精とも呼ばれるアルコールの一種です。デンプンを発酵させたり、エチレンという物質を化学合成したりすることで生成できます。

消毒に用いられることが多く、一度は名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。実はエタノールもいくつかの種類があります。

エタノールの種類

市販されているエタノールには2種類あります。同じエタノールでも異なる特徴を持っています。

無水エタノール

無水エタノールは、名前の通り水をほとんど含まない純度が高いエタノールのことです。洗浄力が高く、肌に対して刺激が強い液体です。

とても蒸発しやすく、家庭のお掃除にはあまり適していません。水分に触れてはいけないよう電気製品などに使用されることがほとんどです。

消毒用エタノール

消毒用エタノールは、水分を含んだエタノールです。無水エタノールに比べ濃度が低いため、肌など体の消毒に多く用いられます。

家庭のお掃除で使用するのは、この消毒用エタノールです。トイレ掃除の際もこちらのエタノールを使います。

エタノールがトイレ掃除に有効な理由3つ

エタノールは、トイレ掃除の際に役立つ様々な効果を持っています。

殺菌、消毒作用

消毒用に使われることで知られている通り、エタノールには殺菌・消毒作用があります。トイレを清潔に保てるだけでなく、菌の繁殖は汚れの原因であるため、汚れが付着することを防ぐこともできます。

皮脂汚れを落とす

エタノールは、油を溶かす性質を持っています。便座や水洗のレバー、温水便座のスイッチ、ドアノブ、トイレットペーパーホルダーなど、人の手が触れる部分には、手垢や汗による皮脂汚れなどが付着しています。場合によっては黒ずんでしまうことも。

こういった皮脂汚れを除去することが可能です。

消臭効果

エタノールには消臭効果も期待できます。トイレの床や壁に、便座、便器には尿が飛び散ってしまいます。それらが原因でトイレが臭ってしまうことが多いですが、エタノールでお掃除することで臭いを撃退できます。

エタノールを使った効果的なトイレ掃除方法とは

使用するもの ・消毒用エタノール ・スプレーボトル ・雑巾 ・使い終わった歯ブラシまたは割りばしと布

準備

トイレ掃除にエタノールを使う際は、購入時に入っていた大きめのボトルから、100均などで販売されているスプレーボトルに移し替えると使いやすいのでおすすめです。

手順1. 便座と便器を拭く

掃除の順序としては、初めに便座や便器から始めてトイレの全体的な汚れを把握し、壁や床、ドアノブの順に行うと効率的です。

まず、蓋や便座の表面、裏側などにエタノールを吹きかけて、乾いた雑巾でしっかり拭いていきます。

手順2. 便座と便器の細かな場所を磨く

溝など雑巾が届きにくい場所は、古い歯ブラシや古布を巻き付けた割りばしの先にエタノールを付けて磨きます。便器の側面など汚れが蓄積しやすい箇所は入念に磨きましょう。

手順3. 壁を拭き上げる

次に、エタノールを大体便器の高さ位までの壁や床に拭きかけて、同じように雑巾で拭いていきます。特に男性がいる家庭では立ったままで用をたすケースが多いので、便器付近の壁や床に尿が飛び散りがちです。

放置すると黄ばみの原因にもなるため、しっかり拭いておきましょう。

手順4. ドアノブや水洗レバーを拭く

最後に、トイレの温水便座のスイッチやとドアノブ、水洗レバーなどにエタノールを吹きかけて乾く前に雑巾で拭いていきます。手が触れるこれらの場所には、手垢が付着しやすいため、忘れずに吹きましょう。

手順5. ドアや窓を開け、換気する

一度拭いたら乾拭きの必要はないので、ドアや窓を開け換気しましょう。換気することで、しっかり乾かすことができます。

エタノールを用いる際の注意点

エタノールは、トイレ掃除にとても役立ちますが、取り扱いには注意が必要です。

火気厳禁

エタノールには引火性があり、火の気があると発火してやけどしたり、火事になったりする可能性があります。トイレ掃除中も、そして掃除後も窓を開けたり、換気扇を回したりして換気し、完全に揮発させて下さい。保管する際は、しっかりと蓋を閉め火気のない場所に置いておくようにしましょう。

エタノールに触れる時間は短くしよう

体への害はほぼありませんが、肌が弱い人が長時間触れると肌荒れを招く場合があります。エタノールを使用してお掃除をする時はゴム手袋などを着用すると良いでしょう。

また、多くのエタノールを吸い込むと、気持ちが悪くなったり呼吸が苦しくなったりすることがあります。少量ずつ吹きかけるようにしましょう。

ワックス剤が塗ってある場所、革、スチロールには使わないように

エタノールはニスやワックスなどを溶かしてしまう性質があります。たとえば、トイレの床がフローリングでワックスかけしてある場合などは、剥げる可能性があるので使用は控えたほうがよいでしょう。

また、革製品にエタノールが触れると光沢を失ってしまうことがあります。スチロール製品の場合は、白く濁ってしまう可能性があります。革・スチロール製品にエタノールを触れさせないようにしましょう。

トイレ掃除以外にも使える!エタノールの活用術

エタノールは、トイレ以外のさまざまな場所でも使うことができます。それでは、エタノールの便利な活用方法をいくつか紹介します。

1. パソコンのキーボードを掃除する

無水エタノールは揮発性が高く、水分をほとんど含んでいないため、拭いてすぐに蒸発します。そのため、水分を避けるべき精密機器の掃除には無水エタノールの使用が向いています。パソコンのキーボードは、身近にある精密機器の中でも特に皮脂汚れなどが溜まりやすい部分です。キーボードの隙間に水分が入り込んでしまうと故障の原因になりますので、無水エタノールを使って掃除をしましょう。

キーボードの掃除は、次のような手順で行います。

①パソコンの電源を落としてキーボードを裏返し、軽くたたいて隙間に入り込んだゴミを落とす。
②ゴム手袋をし、麺棒に無水エタノールをつけてキーボードの隙間の汚れを優しく落とす。
③乾いた布に無水エタノールをつけて表面の汚れを拭き取る。
④仕上げに軽く布で乾拭きして終了。

2. 電化製品を掃除する

電子レンジや冷蔵庫などの電化製品の掃除には、専用の洗剤がいくつも販売されています。しかし、これらの洗剤には水分が含まれていることが多いため、電化製品の裏側などにある金属部分や送風機などの機械部分への使用はおすすめしません。それらの部分に水分が残ってしまうとサビの原因や、電気ショートの原因になるからです。

無水エタノールの場合は、水分がほとんど含まれておらず、使用後はすぐに蒸発してしまうため、水分厳禁の部分も安心して掃除することができます。また、水跡のようなものが残りにくく、二度拭きする必要がないという利点もあります。

電化製品の掃除の手順は以下の通りです。

①ゴム手袋をし、必ず電源をOFFしてから掃除を開始する。
②乾いた布に無水エタノールを染み込ませて、汚れの酷い部分を中心に拭き掃除をする。
③細かい部分は麺棒に無水エタノールを染み込ませて、拭き掃除をする。麺棒が入らない場所は、歯ブラシを使ってもOK。
④掃除終了後は、無水エタノールが完全に蒸発したことを確認してから電源をONする。

3. 水回りを掃除する

キッチンや洗面所、お風呂などの水回りは、トイレと同様に消毒用エタノールを使うと雑菌の繁殖を抑えながら汚れをキレイに落とすことができます。消毒用エタノールは無水エタノールを水で70~80%の濃度になるように希釈すると作ることができます。消毒用エタノールを使った水回りの掃除方法は、気になる部分にスプレーで吹きかけて、乾いた布でこすり落とすだけです。

キッチンの中で特に消毒用エタノールの使用をおすすめしたいのは、包丁やまな板、三角コーナー、排水カゴです。キッチン用品は特に衛生面で気を付けたい部分ですので、調理の前後に消毒用エタノールを吹き付けて除菌をしましょう。

また、浴室や洗面所は、ぬめりのあるピンク汚れや黒カビが発生しやすい場所です。このような場所に消毒用エタノールを吹き付けておくと、雑菌やカビが繁殖しにくくなりその後の掃除が楽になります。

4. 畳のカビを落とす

湿気の多い場所であれば畳にもカビが生えることがあります。畳にカビを見つけた場合は、すぐに消毒用エタノールを使ってカビの除菌を行いましょう。消毒用エタノールをカビが生えた部分に染み込ませることで、カビを死滅させ、これ以上の広がりを防ぐことができます。

畳のカビの除菌は次の手順で行います。

①ゴム手袋を着用し、できればマスクや保護メガネも装着する。
②消毒用エタノールを畳のカビにスプレーで吹き付けて、5分程放置する。5分経ったら歯ブラシを使って優しくこする。
③水で濡らした雑巾を固く絞って、消毒用エタノールを吹き付けた部分をしっかりと拭き取る。
④最後の仕上げに掃除機をかけて飛び散ったカビの胞子を吸い込んでおく。畳がまだ湿っているようであれば、ドライヤーの冷風を当てるかエアコンの除湿機能を使うなどをして、畳を完全に乾かす。

5. 窓ガラスを掃除する

無水エタノールは窓ガラスの掃除にも向いています。窓を水拭きすると必ず水の跡が残ってしまいますが、無水エタノールを使えば水分がすぐに蒸発するため、ガラスに水跡が残りません。

無水エタノールを使った窓ガラスの掃除方法は以下の通りです。

①マスクとゴム手袋をして、室内に空気がこもらないように換気を十分に行う。
②繊維の出ない掃除用ペーパーか布に無水エタノールをつける。
③汚れがひどい部分を中心に窓ガラスを拭き取る。

また、窓ガラスと同じ手順で、車の窓ガラスの拭き掃除なども対応できます。特に窓の内側の手垢汚れなどには、無水エタノールを使った拭き掃除でキレイに落とすことができます。

プロのクリーニングにお任せする方法もある

掃除にあまり時間が取れないときやエタノールを使っても落ちないような汚れがある場合は、プロのハウスクリーニング業者に汚れ落としを任せるという方法もあります。

ハウスクリーニングを依頼すると、訓練された汚れ落としのプロが派遣されます。汚れや状態に応じた専用洗剤や機材を駆使し、手慣れた作業工程で依頼個所のクリーニングをするため、自分で掃除をするよりも格段にスピーディでキレイに仕上げてもらうことができます。

ハウスクリーニングを利用するメリットは、「普段掃除できないような場所を、分解して短時間でキレイにしてくれる」という他にも、「掃除に費やす時間を他の用途に利用できる」、「高所作業や転倒する可能性があるような場所の掃除でも行ってくれる」などが挙げられます。

ハウスクリーニングの利用は、自分では落としきれない汚れが出てきたタイミングがおすすめです。そのタイミングでキレイにしてもらえば、日常のお手入れもとても簡単になるでしょう。しばらくしてまた汚れが目立ってきたらクリーニングの依頼をするというサイクルを繰り返せば、いつまでも気持ちの良い状態をキープすることができます。

プロのクリーニング体験談

家事代行サービスのベアーズでは、ハウスクリーニングも行っています。そこで、実際にベアーズにハウスクリーニングを依頼した人の口コミ体験談を紹介します。

【長年の家の汚れをプロにお任せできて嬉しいです。】

どうしても手が 出せなかった長年の家の汚れを、プロにお任せできると聞き、 水周りの油汚れ・水垢を中心にお願いさせてもらいました。 毎月家の気になる所をピカピカにしていただけるのは嬉しいし、 毎年の大掃除の手間も大幅に削れそうで、とても満足しています。

引用元:https://www.happy-bears.com/houseclean/jirei/5869

【こんなにキレイになるんだったらもっと早く頼めばよかった!】

息子が最近トイレトレーニングをはじめ、そのせいもあるのかトイレのニオイがひどくなりました。掃除しても、ニオイがとれず、黄ばみや、便器の溝の汚れも目立つように。一番気になる場所なので、とにかくキレイにしたいです。

引用元:https://www.happy-bears.com/houseclean/jirei/1175

ベアーズがこのようにハウスクリーニングの依頼者から信頼と満足感の評価を得られるのには、それなりの理由があります。

それは、「プロの清掃スタッフが訪問し、専門型の清掃サービスを提供すること」、「高いホスピタリティマインドで礼儀正しく、プロらしいサービスを提供すること」、「お客様情報の重要性を守り、高い信頼性のある仕事をすること」などが守られているからです。つまり、単に依頼されたものをクリーニングするだけではない、真心を込めたサービスの提供がこのようなお客様の評価に繋がっているのでしょう。

【参考】家事代行サービス ハウスクリーニング/株式会社ベアーズ

(まとめ)トイレ掃除にエタノールが役立つ理由

  1. エタノールには、洗浄殺菌作用などがあるため、トイレ掃除にも役立ちます
  2. トイレ掃除には消毒用エタノールを用います
  3. エタノールには、トイレ掃除に役立つ様々な効果があります
  4. エタノールの効果的なお掃除方法の手順を覚えましょう
  5. トイレ掃除でエタノールを用いる時は換気するなど注意点があります

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