加湿器・空気清浄機の水垢をクエン酸でキレイに掃除しよう

お掃除ノウハウ


加湿器や空気清浄機を使っているうちに、嫌な臭いがしてくる場合があり、掃除してもなかなか消えないことがあります。そんな場合はクエン酸を使った掃除方法が効果的です。この記事では、加湿器や空気清浄機の臭いを取る掃除方法がわからない人というに向けて、加湿器や空気清浄機の汚れの原因やお手入れの仕方を紹介します。

加湿器・空気清浄機につく汚れの種類

加湿器や空気清浄機を掃除する前に、どんな種類の汚れがつきやすいのかを確認しましょう。主な汚れは「水垢」と「カビ」です。それぞれについて、以下でくわしく解説します。

水垢

水垢は「カルキ汚れ」とも呼ばれ、白くザラザラとした汚れです。水道水に含まれているカルキ(次亜塩素酸カルシウム)や炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどのミネラルが乾いて堆積すると水垢になります。水垢は健康被害を及ぼすことは少ないですが、放置するとどんどんたまっていき、石状に固まって落としにくくなるため、注意が必要です。

加湿器や空気清浄機には水道水の成分が残りやすいため、水垢が生成されやすくなります。加湿器や空気清浄機を水洗いした後は、よく拭き取るようにしましょう。

カビ

カビは高温多湿、具体的には、22~28℃・湿度60~65%以上、酸素と栄養(ホコリや油汚れなど)のある環境で繁殖しやすいといわれています。加湿器の水を毎日取り換えていなかったり、除菌効果のある塩素の含まれていない浄水器の水やミネラルウォーターなどを使用したりすると、タンクやフィルターにカビが生えやすくなります。加湿器には塩素の含まれている水道水を使いましょう。ただし、塩素の消毒効果が持続するのは約半日のため、毎日、タンクを洗って水を入れ替える必要があります。

また、空気清浄機は空気中の湿気やカビ菌を吸い込んでフィルターでキャッチするため、やはりカビが生えやすいです。特に、ふたつの機能を兼ね備えた加湿空気清浄機はカビが生えやすいので注意が必要です。

加湿器・空気清浄機の汚れを放置するとどうなる?

「まだ普通に使える」と思って加湿器・空気清浄機の汚れを放置すると、次のようなトラブルが発生するかもしれません。それぞれについて以下で解説します。

カビが部屋内に放出される

加湿器や空気清浄機の内部にカビが発生した状態で使っていると、部屋内に放出される空気に混じって、カビがまき散らされてしまいます。

カビ、特に黒カビを日常的に吸い込んで生活していると、アレルギー性鼻炎や過敏性肺炎、シックハウス症候群など健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、要注意です。過ごしやすい部屋にするために加湿器や空気清浄機を使っているはずなのに、逆にカビをばらまく事態になってしまい、体調を悪くするようでは、使う意味がありません。

水垢がガチガチに固まってしまう

加湿器や空気清浄機に付着した水垢をすぐに掃除せずに放置していると、水垢が蓄積されてガチガチに固まってしまいます。そういった状態になってしまうと、汚れを落としにくくなるだけではありません。水垢がたまって固まってしまった結果、タンクを定位置にしっかりとセットしづらくなったり、すき間から水漏れして漏電に繋がったりする危険性も出てくるのです。

漏電は人命にかかわることもあります。漏電した部分に触れれば感電しますし、漏電が火災を引き起こす場合もあるのです。水垢を見つけたら、ためないうちに掃除するようにしましょう。

ほこりや花粉が積もってしまう

一般的な空気清浄機には、HEPAフィルターと、プレフィルターや除菌・脱臭フィルターなど、2~3種類のフィルターが搭載されています。HEPAフィルターとは高性能な微粒子エアフィルターで、数年間~約10年間は交換不要とされている場合が多いです。一方、ホコリなどをキャッチするプレフィルターや除菌・脱臭フィルターは掃除が必要です。

除菌・脱臭フィルターを掃除しないまま使用していると、ほこりや花粉が積もってしまい、それらを除去できなくなります。そればかりか、空気清浄機を使うことによって、逆に空気を汚してしまう場合もあるのです。

悪臭が漂ってしまう

加湿器や空気清浄機の中で雑菌やカビが繁殖すると、部屋内に吐き出される空気の中に悪臭が混じり、部屋中に漂ってしまうことになります。いわゆる「カビくさい」臭い、絵の具のような臭いです。

カビが何のために悪臭を発生させるのかについては、まだ明らかになっていません。一説によると、カビが成長する過程で臭いが発生するとされています。また、カビは生え始めではそれほど臭わないため、悪臭を感じるほどになれば、カビがかなり成熟している可能性が高いです。

水垢汚れをクエン酸で掃除する方法

水垢汚れを効率良く落とすには、クエン酸を使った掃除方法がおすすめです。加湿器や空気清浄機の水垢が取れなくなる前に、こまめに掃除しましょう。ここでは、水垢掃除に必要なアイテムや掃除手順について説明します。

水垢掃除に必要なアイテム

アルカリ性の物質である水垢は、酸性のクエン酸で中和させて溶かすことによって落としやすくなります。

加湿器や空気清浄機の水垢掃除に必要なアイテムは次の11点です。

・クエン酸(粉状)大さじ2(100円ショップやドラッグストアで入手可能)
・浸け置きできるバケツ(シンクで代用も可)
・計量カップ(できれば大きめのもの)
・計量スプーン(大さじ)
・水かぬるま湯(約40℃)3L
・柔らかいブラシかスポンジ
・柔らかい布
・綿棒
・掃除機
・台所用中性洗剤

クエン酸を使った掃除手順

次の9手順で加湿器・空気清浄機を掃除していきます。

1. 掃除機でフィルターのホコリを優しく吸い取る
2. フィルターを外し、柔らかいブラシや布でこすりながら水洗いする
3. 水かぬるま湯3Lにクエン酸大さじ2を溶かし、フィルターを約2時間、浸け置きする
4. ブラシかスポンジでこすり洗いする(汚れが取り切れない場合は再び浸け置きする)
5. 陰干しし、半日から1日かけて、よく乾燥させる
6. 加湿器・空気清浄機の内部の水垢を掃除機で吸い取り、柔らかい布や綿棒で掃除する
7. 水タンクに水と中性洗剤を入れて振り洗いし、よくすすぐ
8. 水タンクの外側を湿らせた柔らかい布で拭き取る
9. フィルターを元の位置にセットする

面倒な水垢掃除はプロにおまかせ!

加湿器・空気清浄機の水垢掃除は、上記のように手間と時間がかかります。また、フィルターを外して掃除するだけでは、本体内部の細かい部分に付着した汚れまで落とすことはできません。そこで、定期的にプロによる分解洗浄を利用することがおすすめです。

家事代行サービスのベアーズは、「暮らしサポート」の一環として、「空気清浄機・加湿器分解洗浄」を取り扱っています。加湿器・空気清浄機の内部パーツを分解し、ひとつずつ丁寧に徹底洗浄するため、水垢はもちろん、カビやウイルス、ハウスダストなど、さまざまな汚れを落とすことが可能です。

ご家庭で洗浄するのではなく、加湿器・空気清浄機を集荷して洗浄後、約10日間で返送します。梱包資材の準備や梱包もベアーズが行うため、集荷に来た係員に渡すだけと、手間なく依頼できます。

【参考】空気清浄機・加湿器分解洗浄/株式会社ベアーズ

まとめ

加湿器や空気清浄機が汚れたままで使用していると、部屋の中に悪臭やカビをまき散らすことになり、不快なだけでなく、健康にも悪影響が及ぶことがあります。そのため、クエン酸などを使って、定期的に掃除することが大切です。こまめに掃除する時間がなかなか取れない人や掃除の仕方が分からない人、内部まで徹底的にキレイにしたい人は、プロによる分解洗浄を利用しましょう。

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