エアコン清掃は自分でできる?正しい知識で快適空間へ

エアコン掃除


夏や冬はもちろん花粉の季節や梅雨時も欠かせないエアコン。ひんぱんに使用するだけに、汚れが気になります。繊細な家電でもあるエアコンの清掃を自分でやる場合、どこまでをどうやったらいいのでしょうか?

具体的なエアコン掃除方法やエアコン清掃によるメリットを知り、快適に利用しましょう。

エアコンを掃除するメリット3つ

【メリット1】エアコンから臭いがなくなる

「自分でエアコンをお掃除したい!」と思うのは、送風のにおいが気になる時でしょう。エアコンからの風が、なんとなくにおうという原因は、エアコン内部に繁殖したカビや雑菌です。エアコン内部にできたカビなどが送風と同時に噴き出してくることから、においが発生します。ほかにも、キッチンから油分を含んだ空気がエアコンに流れ込み、においの原因となることもあります。

エアコンのにおいの大部分は、専門家による内部洗浄などで解消できます。

【メリット2】電気代の節約になる

エアコンは大量に電力を消費する家電で、節電のためには内部フィルターのこまめな掃除が有効とされています。エアコンフィルターの掃除といっても、水洗いするだけの簡単なもの。フィルターの細かいゴミやほこりを掃除することで、エアコン内の空気の循環効率をよくなり、少ない電力ですむからです。

エアコンのフィルターはホコリなどで目詰まりを起こしやすく、詰まっているとエアコン内部へ空気を取り込むときに余計な電力を必要になり、電力消費量が上がります。経済産業省資源エネルギー庁によれば、エアコンのフィルターを月に1・2回掃除するだけで、年間で約32kWhの省エネ になり、電気代は約700円の節約になるそうです。

【参考】上手な省エネの方法 エアコン|経済産業省 資源エネルギー庁

【メリット3】エアコン本体に負担がかかりにくく、長持ちする

エアコンは冷房・暖房ともに使用できるので、年間を通じて長時間ずっと働いています。お掃除をしないままで使用期間が長くなれば、フィルターや内部の汚れは蓄積していきます。エアコンは細かい部品などもある繊細な機械ですから、ほこりやカビなどの汚れを放置すると機能的なトラブルが起こりやすくなるのです。

こまめなエアコンのお掃除で本体の機能維持ができ、エアコンを長く快適に使用できるようになります。すると短期間で買い替えなくてすみ、費用の節約になります。

自分で可能な掃除方法3つ

【方法1】エアコン用洗浄スプレー

市販されているエアコン用の洗浄スプレーは、手軽に利用できるので最初に試してみたい方法です。エアコンにスプレーするだけで、運転時のにおいを減らしてくれ、カビのもと除去やアレルギー対策になります。使い方はごく簡単で、エアコンの電源をオフにしてから、フィルターをはずし、エアコン内のフィンにスプレーするだけです。スプレー後は指定の時間だけ放置しておけば終了で、汚れた洗浄水はエアコンの排水管から流れ出ていきます。

【注意】
アコンのタイプ(天井に埋め込み型、吊り下げ型、窓取り付け型など)によってはスプレーが使用できない物があるので注意が必要です。

さらにエアコンの故障を防ぐため、スプレーをするときには電装部分(センサーや電子基板、スイッチ、モーター部分)に、スプレー液がかからないようにしましょう。

【方法2】フィルターの水洗い

エアコンのカバーを開けると出てくるフィルター。エアコンフィルターは、定期的に水洗いしましょう。フィルターに付着している汚れは主にホコリなどですから、とくに洗剤などを使わなくても、水道水で軽くこすり洗いをすれば汚れがなくなります。

フィルターの水洗い時に注意すべき点は、洗浄後の乾燥です。湿ったままのフィルターをエアコンに取り付けてしまうと、内部に湿気がこもり、カビが生えやすい環境をつくってしまいます。しっかりと天日にあてて乾燥させてから、取り付けましょう。

【方法3】エアコンについているお掃除機能を活用

最新型のエアコンには、お掃除機能がついている種類があります。お掃除機能とは、エアコンのフィルター部分のお掃除を自動でしてくれるものです。定期的にフィルター掃除をしてくれるので、機能を活用することで簡単に清潔を維持して、運転時のにおいを減らすことができます。

ただし、お掃除機能できれいにしてくれるのは、基本的にフィルターだけです。そしてフィルターのお掃除は簡単な水洗いですみますから、こまめに洗うのが負担にならない場合はお掃除機能がなくてもエアコンをきれいなままにしておけます。

エアコン掃除のペースは最低でも半年に1回は行う

自分でできるエアコンのお掃除は、できれば半年に1回のペースでおこないましょう。ちょうど冷房を使う直前の初夏のころと、暖房機能を使いたい秋のころが掃除のタイミングです。ひんぱんに使用する時期の直前にお掃除することによって、きれいなエアコンを使用することができます。本体の外側やフィルターの周辺を拭き掃除するといいでしょう。またエアコンを毎日使用するシーズンは、【フィルターの水洗いを2週間に1回】おこないましょう。

エアコン掃除のネックはこの3点

エアコンは自分でも掃除できますが、完璧に掃除するのはむずかしい。
特に困る3点をピックアップします。

1点目

定期的なお掃除には時間がかかり、大変だということ。エアコン用洗浄スプレーを使用すれば簡単にすみますが、においを減らす効果は永久的ではありません。本格的な内部洗浄には専用の道具が必要で、自分でするのはほぼ不可能です。

2点目

自分でお掃除する場合は、エアコンが故障しないように注意が必要なこと。エアコン内部には電装部分がありますし、水気厳禁のパーツもたくさんあります。内部構造はとても複雑で、自分で拭いたり掃除したりできる部分は表面部分にしかすぎません。ごくわずかな部分しか掃除ができないとしたら、手間がかかる分だけ大変だということになります。

3点目

エアコン内部のお掃除は分解するしかないこと。エアコンの本当の汚れは内部にたまりますが、内部をきれいにするには分解してお掃除するしかありません。エアコンの分解は自分でやると故障の原因になるので、専門的な技術を持つプロに頼みましょう。

カビ防止やアレルギー防止へつながる専門業者のエアコン内部洗浄

では、専門家にエアコンの内部洗浄をしてもらうと、どんなメリットがあるでしょう。

まず最大の利点は、内部の汚れを徹底的に洗浄できること。エアコンのお掃除を自分でする場合、キレイにできる範囲に限界があります。

一方、専門業者によるエアコン洗浄は部品を分解してから洗浄するため、内部の細かいところも洗うことができます。高圧洗浄機で本体の奥の汚れまで落とし、洗浄後の水が真っ黒になるほど洗えます。

つぎに、エアコン内部のカビを掃除できること。エアコンの中で繁殖したカビや雑菌が、風とともに送り出されることで、室内に飛散することになります。アレルギーやぜんそくの持病がある人にとってはつらいところです。専門業者のエアコン洗浄は、内部の汚れを徹底的に落とすことができるので、においもなくなり、すっきりします。

まとめ

エアコンの気になる汚れは、自分でこまめにお掃除をすることとプロのハウスクリーニングに分解洗浄を依頼することの併用できれいにできます。特に小さな子供さんがいるご家庭では、定期的なエアコンクリーニングがおすすめです。専門のハウスクリーニング業者によるエアコン洗浄は年に1~2回で十分ですので、定期的におこなうといいでしょう。

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