家事にかける時間は?理想の1日スケジュール

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家事にかける時間は?理想の1日スケジュール

共働きで仕事と家事の両立が必要な場合、できるだけ家事にかかる時間を短縮したいですよね。忙しいあまり、「もしかすると自分は家事に時間がかかり過ぎているのでは」と不安になることもあるのではないでしょうか。

この記事では、自分の家事スピードが遅いのでは?と悩んでいる人に向けて、忙しい主婦の平均家事時間や1日のスケジュール例を紹介します。時短家事のテクニックも交えて紹介しますので、理想的なスケジュールに近づけるための参考にしてみてはいかがでしょうか。

主婦の平均家事時間は?

2016年に女性活躍推進法が施工されて以来、仕事で輝く女性が増えています。しかし、その一方で、家事や育児が女性側に偏っていることに変わりはありません。

オイシックス株式会社が既婚女性約1,500人を対象に実施した「忙しい主婦の家事事情」に関するアンケートによると、主婦の1日の平均家事時間は175分。1週間では1,225分=約20時間になり、ほぼ丸一日を家事労働に費やしていることになります。中でも、時間がかかる家事のトップ2が料理の支度と掃除であり、同時にこの2つは、「主婦がもっとも代わってほしい家事」であることも浮き彫りになりました。

状況別:主婦の1日の流れ

他の主婦はどのような1日を過ごしているのかについて、気になる人もいるのではないでしょうか。主婦の1日の流れは子どもの年代によっても異なります。例として、赤ちゃんがいる専業主婦、幼児がいる専業主婦、子どもが二人いる共働き主婦のタイムスケジュールやタスクを以下でみていきましょう。

赤ちゃんがいる専業主婦の場合

新生児の育児をしている専業主婦はこのような1日を過ごしています。夫婦と乳児の3人暮らしの場合です。

6;30 起床~朝食の準備〜夫のお弁当作り
7:30 朝食~授乳~布団の片付け
8:30 家事(食器洗い・掃除・洗濯・片付けなど)
11:00 昼食の準備
12:00 昼食~授乳~後片付け
13:00 新生児の世話~買い物
16:30 赤ちゃんとお風呂
17:30 夕食の準備~授乳
19:00 夕食~後片付け
20:30 家族の入浴中に夕食の片付け~授乳
22:45 授乳~就寝

上記はあくまで1日のスケジュール予定です。新生児が相手だと予定通りにスケジュールを消化できずに後にずれ込んでしまうこともあります。家事と育児に追われ、自分がゆっくりする時間をほとんど取れていない人も少なくありません。

幼児がいる専業主婦の場合

ここでは、幼児の育児をしている専業主婦の1日の流れを紹介します。

5:00 起床~朝食の準備~夫のお弁当作り
6:30 朝食
7:30 夫の送り出し~子どもを幼稚園へ送迎
8:30 家事(掃除・洗濯・後片付けなど)
11:30 昼食準備・昼食・後片付け~子どもの送迎~子どものおやつ準備、おやつ
15:30 子どもと遊ぶ~買い物
17:30 夕食の準備
18:30 夕食~後片付け~お風呂の準備
19:30 子どもと一緒に入浴
20:30 子どもの寝かし付け~夫婦で団らん
21:30 就寝

幼稚園児のママは子どもを幼稚園に送迎した後に家事を一気に片付けることが多いようです。ただし、子どもが病気などで幼稚園を休む場合やもともと幼稚園に通っていない場合、日中も家で子どもの相手をする必要があります。家事が忙しくて手が離せない場合、子どもにおもちゃや絵本で遊んでもらったり、YouTubeやTVなどを見せておくという方法もあります。

子どもが二人いる共働き主婦の場合

時短勤務で通勤している二児の母親の場合、このような1日を過ごしています。保育園に通う5歳の子どもと小学生の子ども、家事・育児に協力的な夫がいる想定です。

6:00 起床~朝食準備
7:00 朝食~夫・子どもの見送り・送迎
8:00 朝食の後片付け~簡単な家事(掃除・洗濯など)
9:00 通勤~時短勤務~
12:00 夫婦とも各自でランチ
16:00 退勤
16:30 保育園にお迎え
17:00 帰宅~夕食の準備
18:30 夫と分担して夕食~後片付け~お風呂の準備
20:00 子どもと入浴
21:00 夫が子どもの寝かし付け
22:00 翌日の準備・夫婦で団らん
23:00 就寝

ワーキングマザーの場合、家族を送り出してから出勤するまでの朝の時間に夕飯の仕込みや簡単な家事を済ませておく人が多いようです。子どもが幼稚園・保育園までは送迎が必要ですが、小学生になれば送迎が不要になり、少し時間に余裕ができます。

忙しい主婦の1日スケジュール例

1日に175分もどんな家事に費やしているのか気になる人も多いでしょう。共働き子育て主婦の代表的な1日のスケジュール例を見てみましょう。具体的には、幼稚園に通う子どもを持ち、時短勤務で会社勤めをする36歳ワンオペ主婦のスケジュール例です。夫は忙しく、あまり家事・育児に参加できない想定です。

5:00 起床〜朝食準備・夫婦のお弁当作り
6:30 朝食
7:30 夫の送り出し~子どもを幼稚園へ送迎
8:00 朝食の後片付け~夕食の仕込み~家事(掃除・洗濯物を畳むなど)
9:00 通勤~時短勤務~
16:00 退勤
16:30 保育園にお迎え
17:00 買い物
17:30 帰宅〜夕食の準備
18:30 夫が帰宅〜夕食
19:30 夕食の片付け〜家事(掃除・洗濯など)
21:00 子どもの寝かし付け
22:00 翌日の準備・夫婦で団らん
23:00 就寝

これでも1日のスケジュールの抜粋です。スケジュールを見ただけでも、この主婦が早朝から夜まで家事や育児に追われており、自分の自由な時間がほとんど持てていないことがわかりますよね。これはまだ子どもがひとりの例ですが、子どもの数が増えるとその分だけ育児の負担も大きくなります。さらにこの主婦は半日の時短勤務です。フルタイム子育て主婦の1日は、このスケジュール以降に過酷だといえます。

家事の時間を短縮するテクニック

仕事に加えて家事や育児に追われ、1日があっという間に過ぎてしまう場合は、家事の考え方ややり方を変えてみたほうが良いかもしれません。ここでは、家事の時間短縮につながるテクニックを紹介します。

完璧を目指さない

まず、育児や家事は女性だけの仕事ではありません。女性も働いているのならなおさらです。「自分ひとりですべて完璧にこなさなければいけない」という思い込みをやめましょう。家事はやりだすとキリがありません。家事のハードルを下げ、掃除や洗濯の頻度を減らしたり、手作り料理の回数を減らしたりすることをおすすめします。

掃除は気になるところや目立つところだけをさっと拭く程度で済ませ、休日など時間に余裕がある時に集中的に行うほうが効率的です。料理には、冷凍食品や出来合いのお惣菜を活用すると時短になります。たまにはデリバリーや外食にして、息抜きをしてみるのも良いでしょう。お昼をお弁当にするのは経済的ですが、ときには市販のお弁当やサンドイッチなどにして、睡眠時間を増やすことも大切です。

家族と家事を分担する   

家族と家事を分担することも必要です。掃除は、基本的に「汚れている場所を元通りキレイに戻す」仕事です。そのため、普段掃除をしない人からすると、「いつもと同じようにキレイ」くらいの認識しかなく、大変さがまったく伝わっていないこともあります。

また、家事の種類は掃除や洗濯、料理などのようにわかりやすいものだけではないですよね。日用品の補充やゴミ捨てなどのように見えにくい家事もありますし、献立を考えるといった頭を使う労働もあります。1日の家事のすべてを家族に共有し、どれだけ大変かを理解してもらったうえで、家事を分担してもらいましょう。

その際は、「どこで何をいつまでにやるか具体的に指示する」こと大事です。明確な指示があれば相手も動きやすく、望んだ通りの結果が得られるので、指示する側にストレスも溜まりません。

家事をルーティン化&同時並行する

家事をルーティン化して、「悩む時間」を減らすことも大切です。朝起きてから出社までの細かい段取り決めておくと、時間を無駄なく効率的に使うことができます。洗濯機を回している間に朝ご飯を作ってしまうなど、家事を同時並行していくことも効果的です。

いきなり家事を同時並行するのは難しくても、毎日の一連の家事をルーティン化すれば自然と体が慣れていきます。家事の中でもっとも悩みがちな献立も、月水は肉、火木は魚などのように献立をルーティン化してしまいましょう。体が慣れるまでは、決めたルーティンを部屋の目立つところに貼っておくと良いでしょう。

時短になる家電やグッズを導入する

便利な家電やグッズをどんどん活用していくことも大事です。たとえば、留守中に床掃除をしてくれるロボット型掃除機や食器洗いを任せられる食器洗い乾燥機、乾燥機付き全自動洗濯機などのハイスペック家電はおすすめです。こうした家電を活用すれば、家事にかかる時間を大幅に短縮することができます。

時短になる家電のニーズは多く、各メーカーがこぞって商品開発に励んでいます。数年前と比べるとより高機能な商品も発売されており、値段もリーズナブルです。家電以外にも、モップ付きスリッパやハンディワイパーなど掃除の時短をサポートしてくれるグッズも取り入れていきましょう。

ネットスーパーを活用する

ネットスーパーは時短家事の強い味方です。買い出しに行くのが億劫、時間がもったいないと考えている人は、ぜひネットスーパーを利用しましょう。日々の食材や消耗品をネットスーパーで購入すると、買い物に行く時間を節約できます。

さらに、米や飲料といった重たい商品も家の玄関まで届けてくれるので、それらを運ぶ労力もセーブできます。ネットスーパーだけの限定特価商品もあるほか、店舗で商品を選ぶときのように目移りしないので無駄なものを買わなくて済みます。配達料がかかっても、かえって経済的な場合もありますので、ぜひ試してみると良いでしょう。

ネットスーパーに参入しているスーパーはどんどん増えています。複数のネットスーパーに登録しておけば、価格やサービスも比較できます。

常備菜を作り置きする

時間のあるときに、常備菜を作り置きしておくこともおすすめします。日々の料理が時短できるほか、食材を余らせなくて済むので経済的です。休日にまとめて作っておき、すぐ食べるものは冷蔵、そうでないものは冷凍しておきましょう。冷凍しても案外味は落ちないものです。保存用タッパーに入れて小分けにしておくと、一品足りないときに便利です。

特価でつい多めに買ってしまった食材は、ぜひ常備菜にしましょう。常備菜についてはレシピ本も多く発売されており、手軽に作れて保存しやすいメニューも豊富です。

家事代行を頼む

夫婦で頑張ってもどうしても手が回らないときは、第三者に頼りましょう。両親や義両親、姉妹や兄弟など、家族が近くにいる場合は助けてもらうことも必要です。身内が近くに住んでいない、あるいは頼むのに気が引ける場合には、家事代行サービスを検討してみてはいかがでしょうか。

家事代行サービスであれば、気兼ねなく身の回りの家事全般をプロに依頼できます。自分でしなくてもいい家事はどんどん手放していくことも大事です。家事代行に苦手な家事をアウトソースすることによって気も楽になるでしょう。何よりも、自分のために使える時間が増えます。

【参考】家事代行サービス 初回お試しプラン/株式会社ベアーズ

家事代行を頼んでいる主婦の声

実際に、ベアーズの家事代行サービスを利用している主婦の声を紹介します。

「普段仕事が夜遅くまでで忙しく、定期的に家事代行のお掃除をお願いしています。隅々まで掃除機を掛けていただき、椅子の脚の裏も雑巾で拭いて頂いたりときめ細やかなサービスをしていただいて満足しています」
40代自営業(月2~3回掃除を委託)

「我が家には新生児がいたのですが、産後きちんとお掃除できていなかった風呂場や水回りもびっくりするくらい綺麗にしていただきました。一週間分の買い物もしてもらい大助かりでした」
20代主婦(月に2~3回掃除/洗濯/買い物を委託)

想像以上にレベルの高いサービスに感激したという声や、プロの家事が参考になる、自分の時間ができるため利用してよかったというポジティブな意見が目立ちますね。 男性の利用者も増えており、中にはベアーズの掃除が入っている日はきれいな家に帰宅するのが楽しみだという人もいます。

時短できた主婦の1日スケジュール例

最後に、紹介した時短テクニックを取り入れることで、さきほどの多忙な主婦の1日のスケジュールがどれだけ楽になるのかを見てみましょう。

■家族と家事を分担
→トイレとお風呂の掃除は夫、洗濯物を畳むのは子どもに変更

■家事をルーティン化&同時並行

■時短家電の導入
→ドラム型洗濯機で洗濯しながら料理
→皿洗いは食器洗濯機、床掃除はロボット型掃除機

■ネットスーパーを活用
→買い物に行く時間をカット

■家事代行サービスを利用
→お風呂、トイレ、リビングの掃除は家事代行に依頼

時間 内容
5:00 起床
5:15 朝食の支度と夫婦のお弁当作り
6:00 夫出社
7:00 身支度
9:00 幼稚園へ登園
9:30 出社
13:00 仕事から帰宅
13:30 家事代行サービスが部屋を掃除
14:30 幼稚園へお迎え
15:00 子どもと洗濯物を畳む
19:00 夫帰宅、娘就寝、洗濯
19:30 夕食と片付け
20:00 1日の家事終了、翌日の支度
21:30 就寝

どうでしょうか。これだけでも、朝から夜までの家事負担が大きく減りましたよね。特に13時に帰宅してから、自分の時間を持てるようになりました。今までよりも少なくとも1~2時間は自分の時間が増えたのではないでしょうか。これに加えて、冷凍食品やお惣菜、常備菜を活用すると、料理の時間をさらに短縮できるはずです。

忙しい主婦の家事にまつわるQ&A

Q.1 妻と夫の家事時間の差は?

A.家事は細かい作業の積み重ねによって時間を消費するため、家事時間を数値化しないと負担度が見えにくいものです。

国立社会保障・人口問題研究所「全国家庭動向調査」によると、家事に費やす時間は平日で夫が37分、妻が4時間23分という結果が出ています。休日でも夫の家事時間が1時間6分なのに対し、妻の家事時間は4時間44分でした。

このように、妻は平日・休日に関わらず夫の4~7倍も家事をしているのです。夫婦で家事の分担について話し合う際は、このデータを参考として提示するとより現状の不公平な割合が伝えられるかもしれません。

しかし、家事は家族だけですべて行う必要はありません。家事代行サービスをうまく日常生活に取り込めば夫も妻も負担を減らすことができます。掃除をゼロから始めることは大変ですが、家事代行のプロに掃除を頼んでおけばベースが綺麗な状態になり、普段のお手入れも楽になるでしょう。

【参考】家事代行サービス 初回お試しプラン/株式会社ベアーズ

Q.2 家事の時短に役立つアプリは?

A.タスク管理アプリは複数ありますが、中でも家事の時短や分担に役立つものを2つ、ご紹介します。

魔法の家事ノートは、家事の予定をリストアップして、実際にやった家事を記録するアプリです。必要な家事を明らかにすることで不要な家事はせず、やるべき家事を忘れずにできるようになり、時短につながります。家事予定のリストアップも質問に答えるだけで自動的に作成されます。

【参考】魔法の家事ノート/App Store

【参考】魔法の家事ノート/Google Play

Yietoは家事を家族や旦那さんと分担する際に役立つアプリです。「見えにくい家事」を見える化して共有できることが特徴となっています。たとえば、洗濯の場合は「汚れがひどいものは手洗いやシミ抜き」「洗濯物を分け、ネットに入れ、洗濯機に入れて回す」「洗濯槽の掃除」などに分けてタスク化されます。

【参考】Yieto

Q.3 最も時間のかかる家事は?

A.マイナビニュースに掲載された「主婦の1日の平均家事時間は?」という記事によると、時間のかかる家事ランキングのトップ3は以下の通りです。

1位:料理(61%)

2位:掃除(19%)

3位:買い物(11%)

つまり、料理・掃除を時短することが、家事にかかる時間を削減するポイントといえます。

対策として、自動調理機の導入や電子レンジ・炊飯器などを活用する「ほったらかし調理」のレシピを増やすなど、料理の時短を工夫してみましょう。また、忙しい平日は見える部分だけ掃除したり、お掃除ロボットを活用したりするのもよいのではないでしょうか。

Q.4 専業主婦と働く主婦の家事時間の差は?

A.「全国家庭動向調査」によれば、専業主婦の家事時間は常勤で働く主婦の約2倍(平日は4~6時間が35.5%、6~8時間が16.4%、8時間以上が21.7%)だそうです。

とはいえ、2018年のデータでは、常勤主婦の32.3%が平日に4時間以上も家事をしていることもわかっています。休日に関するデータはありませんが、働く主婦は平日にできなかった家事を休日に片付ける分、休日の家事時間が増える傾向です。

専業主婦にとっても働く主婦にとっても、家事時間の長さは大きな負担となっています。ですから、Q.1で紹介したような夫婦間の家事分担格差を埋めて、主婦の負担を減らしていくことが理想です。

そのためには、家事代行サービスや周りの協力、時短家電や家事アプリなどにうまく頼っていくのがよいといえるでしょう。自分たちだけで完結させる必要はないので、上手に周りに頼るのが時短のコツです。

まとめ

真面目な人ほど、家事を効率化したり、第三者に委託したりすることに罪悪感を抱きがちです。しかし、家事を合理的に楽にすることは何ら悪いことではありません。日本の主婦は国際的にみても働きすぎの傾向にありますので、気にせずに自分でやらなくてよい家事はどんどん手放していきましょう。

家事に対する考え方を変えたり、小さな工夫を積み重ねたりするだけでも、家事時間は短縮できます。余裕を持って仕事や育児を楽しむためにも、家事との向き合い方を変えてみませんか。

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