エアコンが冷えない原因とは?涼しくならない時の対処法を徹底解説

家事の悩み

「冷房(クーラー)をつけているのに、なかなか涼しくならない」「エアコンから冷たい風は出ているのに、部屋が冷えないのはなぜ?」そんなエアコンに関するお悩みや疑問を抱えていませんか?

エアコンで冷えない原因は、故障以外にもエアコンのお手入れ不足や、屋外にある室外機が影響しているかもしれません。修理や交換を検討する前に、まずは原因を特定し、それに応じた対処法を試してみるのがおすすめです。

本記事では、エアコンが冷えない原因と、その対処法について詳しく解説します。ぜひ参考にして、エアコンで快適な夏を過ごしましょう。

エアコン・クーラーが冷えない原因とは?

エアコンが冷えない主な原因には、以下のようなものがあげられます。

・フィルターやエアコン内部の汚れ
・エアコンの故障
・冷媒ガス漏れ
・室外機の汚れ
・室外機の周りにスペースがない・塞がれている
・直射日光があたる場所に室外機を設置している
・エアコンが部屋の広さに合っていない
・部屋の間取りによる問題

1つずつ詳しく解説しますので、思い当たるものがないか考えながら確認しましょう。

フィルターやエアコン内部の汚れ

エアコンが冷えない原因は、フィルターやエアコン内部に汚れがたまっているケースが多い傾向です。エアコンはフィルターを通して室内の空気を取り込んでいます。フィルターが詰まっていると空気の取り込みが困難となり、結果、エアコンが冷えなくなってしまいます。

エアコンの故障(コンプレッサーの不具合や温度センサの劣化など)

エアコン自体に不具合があると、冷房が効かなくなることがあります。多くの機種には、内部の異常を知らせるためのタイマーランプが搭載されており、点滅している場合は本体の故障が疑われます。まずはランプの状態を確認し、点滅していれば早めに修理業者に相談しましょう。

具体的な故障の例としては、空気を圧縮・循環させる役割を持つコンプレッサーの不具合が挙げられます。コンプレッサーが正常に動作しないと、冷媒ガスがうまく働かず、冷却そのものが機能しなくなってしまいます。冷気がまったく出てこない、あるいは室外機から異音がする場合などは、コンプレッサーの故障が原因かもしれません。

また、エアコン内部の温度センサが劣化しているケースもあります。温度センサは室温を感知して冷房の運転を調整していますが、これが正しく働かなくなると、設定温度にしているのに部屋が冷えないといったトラブルが生じます。センサの状態は見ただけでは判断しにくいため、違和感がある場合は専門業者に点検してもらうと安心です。

冷媒ガス漏れ

エアコンは室温の調整を行うために大量の空気を取り込み、室外機内の「冷媒ガス」という特殊なガスを使用します。エアコンの施工不良や室外機を無理に動かすと、配管が破損し冷媒ガスが漏れる場合があります。「エアコンの効きが悪い」「なかなか設定温度に到達しない」といった場合、冷媒ガスの漏れが原因である可能性があります。

室外機の汚れ

エアコンの室外機が汚れていると、熱の放出効率が悪くなり、冷房の効きが悪くなる場合があります。室外機は、冷媒ガスを使って室内機から送られた空気の熱を外に放出する役割を担っています。室外機に汚れが蓄積されると、熱の放出が正常に働かなくなるため、エアコンの冷房をつけても冷えない、温かい風がでてくるなどのトラブルが起こりやすくなるのです。

室外機の周りにスペースがない・塞がれている

室外機の周りに十分なスペースがないと、放出した熱がこもり、室外機が運転を停止してしまう場合があります。メーカーが推奨する室外機の設置スペースで設置しているかどうかをしっかりチェックしましょう。

また、室外機の前面に物を置いていると、放出した熱が跳ね返り、熱放出が上手く行われずに冷房効率が低下する可能性があります。そのため、自転車や植木鉢など室外機周辺には物を置かず、風通しが良い状態にしておきましょう。

直射日光があたる場所に室外機を設置している

室外機を直射日光があたる場所に設置していると、室外機本体が熱を溜め込みやすくなり、外に熱を放出できなくなるため、エアコンの冷房効率の低下の原因につながります。そのため、日除けを設置するなど、室外機に直射日光があたらないような工夫が必要です。ただし、日除けを設置する際は、メーカーが推奨するものを利用するほか、室外機の前面を塞がないようにしましょう。

エアコンが部屋の広さに合っていない

エアコンの性能と部屋の広さが合っていない場合、エアコンを稼働させても部屋が効率よく冷えません。「エアコンを買うときに対応畳数を見ていなかった」という場合、性能が部屋の広さとあっていない可能性が高いです。部屋の広さに合っていないエアコンは買い替えをする必要があるので、取扱説明書など読み返してみましょう。

部屋の間取りによる問題

部屋の間取りやエアコンの設置場所によっては室温が上がりやすく、涼しくなりにくい場合があります。例えば、大きな窓がある部屋や直射日光があたる部屋は室温が上がりやすい環境です。また、部屋の広さに合ったエアコンを使用していても、吹き抜けや天井が高い場合には、冷気が上昇しにくく冷房効率が低下する可能性があります。

エアコンが冷えない場合の対処法

エアコン 涼しくならない エアコン室内機のイメージ図

ここでは、エアコンが冷えない場合の対処法を解説します。

・フィルターの掃除
・本体カバー・風向きルーバーの掃除
・室外機の掃除
・室外機周辺に置いているものを片付ける
・サーキュレーターや扇風機を活用する
・遮光・遮熱カーテンを利用する
・冷媒ガス漏れの場合は業者に修理依頼を

自分で対処できる簡単なものもあるので、ぜひ参考にしてみてください。

フィルターの掃除

フィルターにホコリがたまっている場合、掃除をするとエアコンが効きやすくなります。

掃除方法の一例は以下の通りです。エアコンによってはNG事項もあるため、取扱説明書を確認してからとりかかりましょう。

1.コンセントを抜き、エアコンからフィルターを取り外す
2.フィルターの表側(カバーを開けたときに外から見える面)から掃除機でホコリを吸い取る
3.フィルターの裏側から水洗いする
4.表側のホコリを歯ブラシでかき出す
5.日陰で完全に乾燥させる
6.フィルターとコンセントをもとに戻す

長時間使う場合は2週間に1回、使用頻度が少ない時期は月に1回掃除をすると、冷房効率が良い状態になります。

ただし、自分で掃除するのはハードルが高いと思う方もいるでしょう。そういった場合は、業者にエアコンクリーニングを依頼するという選択肢もあります。

本体カバー・風向きルーバーの掃除

本体カバーやエアコンの吹き出し口についている縦長の板「ルーパー」には、ホコリが付着しやすくなっています。やわらかい布やハンディモップでホコリや汚れを取り除きましょう。

頑固な油汚れには、重曹などアルカリ性の洗剤で中和させると落ちやすくなります。ルーパーは無理に手や道具を入れて羽を破損しないよう、十分気をつけましょう。

本体カバーは週に1回、ルーパーは1か月に1回程度の掃除がおすすめです。

室外機の掃除

室外機も自分で掃除できる部分があります。ただし、エアコン本体より難しい場合もあるので、不安な場合は業者に依頼しましょう。

1.室外機の天板をホウキで掃いてホコリを落とす
2.天板を雑巾で乾拭きする
3.正面の掃き出し口の網目は歯ブラシなどでごみを集め掃除機で吸い取る

ほかにも室外機に熱がこもらないよう、室外機の周辺に物を置かないように注意が必要です。また、室外機にカバーなど日除けを付けると熱から守れるのでおすすめです。

室外機周辺に置いているものを片付ける

室外機周辺に物を置いている場合は片付けて、風通しが良い状態にしましょう。室外機周辺に物を置いていると熱がこもりやすく、熱放出ができない状態になってしまいます。とくに、吹き出し口を塞いでしまうと、室外機本体が高音状態となり、冷房運転を停止してしまう可能性があります。室外機周辺は十分なスペースを確保し、吹き出し口を塞がないよう整備しましょう。

サーキュレーターや扇風機を活用する

エアコンでなかなか冷えない原因が部屋の間取りの場合には、サーキュレーターや扇風機を活用するのがおすすめです。なお、扇風機とサーキュレーターは以下の違いがあるため、目的や用途に合わせて活用しましょう。

・サーキュレーター…室内の冷気を循環させ、室温を一定に保つ。冷房効率を高めたい場合におすすめ。
・扇風機…直接、風にあたり涼しむ際に適している。就寝時など、一時的に涼しみたい場合におすすめ。

サーキュレーターを置く場所は、部屋の奥を冷やしたい場合にはエアコンに背を向け、風向きに平行になるように設置するのがおすすめです。部屋全体を冷やしたい場合は、エアコンに対して対角線上に起き、斜め上に向けると良いでしょう。

遮光・遮熱カーテンを利用する

大きな窓がある部屋や直射日光があたりやすい部屋の場合は、遮光・遮熱カーテンなどを利用し日差しを遮るのがおすすめです。選ぶ際は、遮光率・遮熱率の高いものを選ぶと良いでしょう。また、日差しが強い時間帯や外出時にカーテンを閉めて置くだけでも暑さ対策に有効です。

冷媒ガス漏れの場合は業者に修理依頼を

冷媒ガスの漏れは、室外機から外に出ているパイプを確認するとガス漏れをしているかわかります。

1.エアコンを15分ほど冷房運転させる
2.室外機から出ているパイプに霜がついていないか確認する

パイプに霜がついているとガス漏れしている可能性が高いです。何もついていない場合は冷媒ガスが空になり不足している可能性があります。

ガス漏れや冷媒ガスが空になっている場合、自分で対処するのは難しいため業者に依頼しましょう。

エアコンの効きを長持ちさせるためには?

エアコンが冷えないと感じる前に、定期的にクリーニングを行うことが重要です。また、エアコンは長期間使わないと故障しやすくなります。定期的に通電するとエアコンが安定して稼働できるので、オフシーズンでも月に1度は慣らし運転をするのがおすすめです。

シーズンには修理業者も混むので、故障はできるだけ早く発見しましょう。

エアコンが冷えないとき・効きが悪いときはベアーズにお任せください

大掃除 どこから エアコンクリーニングを行っているスタッフ

エアコンが冷えずお困りの場合には、ぜひ「ベアーズ」にご相談ください。

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さらに、サービス後30分以内のフォローコール、手直し保証もご用意。エアコンクリーニングを業者に依頼したいという方は、ぜひベアーズのエアコンクリーニングをご検討ください!

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エアコンが冷えないトラブルに関するよくある質問

エアコン 涼しくならない エアコン掃除のイメージ図

以下では、エアコンが冷えないトラブルに関するよくある質問を紹介します。

・エアコンが冷えない・ぬるい風しか出ないときのリセット方法は?
・エアコンから風は出ているのに、室内が冷えないのはなぜですか?

それぞれを、詳しく見てみましょう。

エアコンが冷えない・ぬるい風しか出ないときのリセット方法は?

エアコンが冷えないときは、リセット操作をすると改善できる場合があります。リセット方法はメーカーによって異なりますが、大まかな手順は以下の通りです。

1.エアコンの運転を停止する
2.電源プラグからコンセントを抜く
3.1〜10分ほどそのまま放置する
4.電源プラグを差し込み、再度運転する

リセットしても改善できない場合は、まずはエアコン本体や室外機の清掃を試してみてください。それでも効果がない場合は、故障や不具合の可能性があるため、メーカーや購入店舗に点検を依頼しましょう。

エアコンから風は出ているのに、室内が冷えないのはなぜですか?

エアコンから風は出ているのに、室内が冷えない原因には以下があげられます。

・フィルターの目詰まり
・冷媒ガスが漏れている
・オーバースペック(部屋の広さに適していない)
・室外機が塞がっている・熱をもっている

エアコンフィルターがホコリやカビなどで目詰まりしていると、風が上手く放出されず冷房効率が低下している可能性があります。まずは、エアコンのフィルターを清掃し、改善されるかどうかをチェックしてみましょう。

冷媒ガスが漏れて不足すると、冷房が効きにくくなります。冷媒ガスが漏れ出すと、室外機の配管に霜が付着します。室外機のカバーを開け、配管を確認してみてください。なお、冷媒ガスが漏れている場合は、修理と冷媒ガスの補充が必要なため、メーカーや購入店舗へ修理を依頼しましょう。

エアコンが対応する畳数が部屋の広さに合っていないと、パワー不足により冷房の効きが悪いと感じてしまうでしょう。また、間取りなど部屋の環境によっては、室温が上がりやすく冷房効果が弱く感じられる場合もあります。エアコンは、部屋の広さに合ったサイズを選ぶことが重要です。なかなかエアコンの買い替えが難しい場合には、サーキュレーターや扇風機を活用して、冷たい空気を循環させるのも有効なので、ぜひ試してみてください。

エアコンの効きが悪いのは、室内機だけでなく、室外機が原因の場合もあります。室外機周辺に物を置かれていたり、直射日光があたり熱をもっていたりすると、熱放出が上手くいかず冷房効率が低下する恐れがあります。室外機周辺にあるものは片付け、風通しが良い状態に整備しましょう。さらに、日差しを遮る方法として、日除けを設置するのもひとつの方法です。

エアコンが冷えないときの対策や応急処置は自分でもできる!定期的なメンテナンスも欠かさずに

エアコンクリーニングする男性

エアコンが冷えない原因はさまざまですが、自分でもできる対策や応急処置はあります。定期的にエアコンの掃除をすれば急なトラブルに慌てることもなく安心して使えます。

しかし、エアコン内部など自分では掃除しきれない部分もあります。そんなときはベアーズのエアコン清掃のプロにお任せください。見えない部分まできれいにし、エアコンの効率を上げきれいな状態が長持ちします。

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