エアコンの内部クリーン機能は意味ない?メリットやデメリットを徹底解説

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「エアコンの内部クリーンは使っても意味ないの?」「エアコンの内部クリーンの使い方を知りたい」そんな疑問を抱えていませんか?

内部クリーンとは、エアコンのカビ臭や生乾きの臭い防止に役立つ機能です。しかし、夏場の空調使用時やエアコンをつけっぱなしにしている場合、いつやるべきか迷う場合も多いはずです。そもそも内部クリーンとはどのような機能なのか、使わないとどうなるのかなどの疑問を抱く方も少なくありません。

この記事では、エアコンの内部クリーンは意味がない機能なのか、その仕組みやメリット・デメリット、注意点などについて詳しく解説しています。ぜひ参考にして、エアコンシーズンの到来に備えましょう。

エアコンの内部クリーンとは?

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エアコンの内部クリーンが何をしているか、疑問に思う方も多いでしょう。エアコン・クーラーの内部クリーンとは、微弱暖房や送風運転を用いて、エアコン内部の湿気を取り除き、乾燥させる仕組みを指します。

近年では、スタンダードモデルからハイグレードモデルまで、多くのエアコンに内部クリーンが搭載されています。内部クリーンの名称や性能はメーカーやモデルによって異なるため、詳細については各メーカーの仕様や取扱説明書を確認することをおすすめします。

ここからは、内部クリーンについてさらに詳しく見ていきましょう。

・エアコンの内部クリーン機能の仕組み
・エアコンの内部クリーン機能の種類
・エアコンの内部クリーン機能は意味ない?期待できる効果
・エアコンの内部クリーン運転の電気代・電気料金
・エアコンの内部クリーン運転にかかる時間
エアコンの内部クリーン機能を行う頻度

それぞれを詳しく見てみましょう。

エアコンの内部クリーン機能の仕組み

エアコンの内部クリーンとは、冷房や除湿運転後に微弱暖房運転・送風運転を行い、エアコン内部を乾かす仕組みです。熱交換器やドレンパンの結露による湿気を取り除き、カビの発生や汚れの付着を抑制するため、エアコンの臭い防止に役立ちます。

そもそもエアコンは、室内の空気を取り込み、エアコン内部で温度調整した空気を放出しながら室内温度を調整しています。そのため取り込んだ空気と放出する空気の温度差により、エアコン内部は結露が発生しやすい状態です。結露をそのままにしておくとカビが発生しやすくなり、エアコンから嫌なカビ臭や湿っぽい臭いが出る原因につながります。とくに冷房や除湿運転では大量の結露が生じるため、梅雨や夏の冷房シーズンには、内部クリーンを活用することが重要です。

なお最近のエアコンには、モデルの種類に関わらず内部クリーンが搭載されています。またメーカーやモデルによって、名称や具体的な性能が異なります。内部クリーンを正しく活用するためにも、それぞれの取扱説明書や仕様を確認しておきましょう。

ただし、内部クリーンでは、すでにエアコン内部に付着したカビや汚れを取り除くことはできません。内部クリーンは、あくまでカビや汚れの予防を目的とした機能です。もしエアコンの内部掃除を徹底的に行いたい場合は、フィルターなどを自動で掃除する「自動お掃除機能」搭載のモデルも検討してみてください。

エアコンの内部クリーン機能の種類

エアコンの内部クリーンには、自動と手動の2つのタイプがあります。モデルによっては、自動か手動のいずれか一方のみが搭載されている場合や、両方を選択できるモデルも存在します。

自動タイプは、冷房や除湿運転が終了するたびに自動的に内部クリーンが作動します。メーカーやモデルによって条件は異なるものの、一般的には10分以上冷房や除湿を使用した際に自動運転が始まります。また暖房運転後にも、自動で内部クリーンが作動するモデルもあります。

一方、手動タイプはリモコンを使って自分で内部クリーンを開始する方法です。内部クリーンが完了すればエアコンは自動的に停止するため、特別な操作は不要です。途中で停止したい場合のみ、リモコンを使用して操作します。

内部を乾燥させる方法としては、「微弱暖房運転タイプ」と「送風運転タイプ」の2種類があります。微弱暖房運転タイプは乾燥時間が短いのが特徴で、送風運転タイプは電気代が比較的安いという利点があります。

エアコンの内部クリーン機能は意味ない?期待できる効果

内部クリーンにはカビを取り除く効果がないため、使っても無駄だと感じる方もいるかもしれません。しかし内部クリーンはエアコン内部のカビの発生を抑える予防効果があるため、「内部クリーンを使うことには意味がある」といえます。

さらに最近のエアコンには内部クリーンが標準搭載されており、電気代も比較的低いため、家計への負担も少ないです。

とくに梅雨や夏の冷房シーズンには、エアコン内部で結露が大量に発生し、湿度が高くなることでカビが増えやすくなります。そのため冷房運転後に何もせず放置するよりも、内部クリーンを活用することで、エアコンを清潔に保てるでしょう。

ただし結露が大量に発生している場合は、内部クリーンだけでは完全に乾燥しきれない場合もあります。内部クリーンはカビを完全に防げるわけではない点に、注意しましょう。

エアコンの内部クリーン運転の電気代・電気料金

メーカーやモデルによって異なるものの、内部クリーンにかかる電気代は、1回あたり1〜5円が目安です。1日1回内部クリーンを利用しても、1ヶ月あたり30〜150円と低コストなので、電気代を気にせず利用できます。

なお内部クリーンは、暖房運転よりも送風運転タイプのほうが電気代を節約できます。送風運転の消費電力は1時間あたり約17Wh程度です。電気代の平均単価を1kWhあたり31円と仮定すると、送風運転タイプの内部クリーンは1時間あたりの電気代は約0.5円となります。

エアコンの奥の部品にカビや汚れが付着すると自力での掃除が難しく、業者による分解清掃が必要です。業者によって作業代は異なりますが、8,000〜10,000円程度かかる可能性があります。カビを予防できる点、業者への清掃依頼の費用が高い点を考慮すると、内部クリーンは非常にコスパの良い機能といえるでしょう。

エアコンの内部クリーン運転にかかる時間

エアコンの内部クリーンの運転時間は、メーカーや運転タイプによっても異なります。エアコンの大手メーカーごとに、内部クリーンの運転時間を表にまとめています。内部クリーンが終わるまで、何分かかるか気になる方は、ぜひ参考にしてください。

メーカー名 内部クリーンの運転時間の目安
三菱電機 10分
ダイキン 80分~140分
シャープ 20分~120分
日立 60分
パナソニック 15分~100分

上記は、あくまで目安です。正確な運転時間は各メーカーの公式サイトをご覧ください。

内部クリーン運転中は室内温度が高くなり、湿度も上がるため、途中で止めたくなるかもしれません。内部クリーンを利用する際は、外出前など室内に滞在しない時間帯を活用したり、窓を開けて換気したりするのがおすすめです。

エアコンの内部クリーン機能を行う頻度

内部クリーンは、冷房・除湿の運転後に毎回実行するのが理想です。

メーカーによっては、冷房または除湿運転後に3日に1回程度の利用を推奨している場合もありますが、毎回使用することで、カビや雑菌の繁殖を抑える効果が期待できます。

また、エアコンをつけっぱなしにしており内部クリーンを実行するタイミングが無いご家庭は、最低でも週1回の頻度で150分程度の内部クリーン運転が推奨されています。

エアコンの内部クリーン機能を使用するメリット3選

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内部クリーンは、エアコンのカビの発生を予防し、清潔な状態を保つのに有効です。以下では、エアコンの内部クリーンを使用するメリット3選を紹介します。

・カビの増殖を防ぐ
・汚れの付着を防ぐ
・エアコン運転時の臭いを抑える

それぞれのメリットを見てみましょう。

①カビの増殖を防ぐ

内部クリーンを使用する最大のメリットは、カビの増殖を予防できる点です。先述の通り、内部クリーンは微弱暖房運転や送風運転により、カビの発生原因であるエアコン内部の湿気を取り除いてくれます。

なお冷房・除湿運転後のエアコン内部は、カビが好む環境条件を満たしています。

・湿度:80%以上
・温度:25度〜28度
・栄養分:ホコリ、人間の皮脂や汗などの有機物

冷房や除湿運転後のエアコン内部は結露により湿度が高く、じめじめしています。さらにエアコン運転時の内部温度は25度〜30度とカビの生育に適した温度となります。エアコンが吸い込んだホコリや細かい塵はカビのエサとなるため、カビがエアコン内部で繁殖します。

カビが増殖したままエアコンを使用すると、エアコンから放出される空気にカビの胞子や死骸が含まれるため、エアコンの風がカビ臭い、生乾きの臭いがする可能性が高いです。

さらにカビやカビの死骸を吸い込むと、アレルギーや呼吸器系疾患など、人体に悪影響を及ぼす恐れがあります。これらのリスクを避けるためにも、内部クリーンを利用し、エアコン内部をしっかり乾燥させ、カビの発生や増殖を防ぐことが重要です。

②汚れの付着を防ぐ

カビだけでなく、エアコン内部における汚れの付着を防げる点も内部クリーンのメリットです。内部クリーンでエアコン内部を乾かすことで、カビやホコリなどの汚れが蓄積しにくくなります。

エアコンは室内の空気を取り込み、内部の熱交換器で温度調整した空気を放出しています。このとき、室内に漂うホコリや細かい塵、花粉などがフィルターを通してエアコン内部に吸い込まれてしまいます。さらに結露や湿気などが、それらの汚れを吸着するため、エアコン内部の汚れの蓄積につながるのです。

ホコリなどの汚れはカビのエサとなるため、エアコン内部のカビの発生や増殖の原因につながります。カビやホコリなどの汚れが蓄積すると、エアコンの稼働効率が悪くなるため、余計な電気代がかかったり、高負荷による不具合や故障が起きたりする可能性も考えられます。

エアコン内部の汚れをそのまま放置し続けると、エアコンの臭いのみならず、稼働効率の悪化や不具合・故障などのリスクが高まります。これらのリスクを避けるためにも、普段のお手入れと合わせて、定期的な内部クリーンの使用がおすすめです。

③エアコン運転時の臭いを抑える

エアコン内部を乾燥させることで、エアコン運転時の臭いを軽減できる点も、内部クリーンの利点です。

室内は、タバコの煙、ホコリや塵、ペットなどの臭いなどのにおいや汚れが漂っています。エアコンが室内に染み付いた臭いや汚れを吸い込み、その臭いが内部に付着し、エアコンから嫌な臭いを発生させる場合があります。内部クリーンは、室内に染み付いた臭いや汚れの蓄積を抑制します。

エアコンの内部クリーン機能を使用するデメリット3選

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以下では、エアコンの内部クリーンを使用するデメリット3選を解説します。

・室内の温度や湿度が上がる
・室内にカビ臭やホコリ臭が発生する場合がある
・基本的に内部クリーン運転中は他の機能が使用できない

それぞれを詳しく見てみましょう。

①室内の温度や湿度が上がる

1つ目のデメリットとして、内部クリーンを作動させると、室内の温度や湿度が上昇する点があげられます。内部クリーン運転中は、エアコン内部の結露を蒸発・乾燥させるために、微弱暖房運転や送風運転が行われます。その結果、室内の温度が2〜3度ほど上昇するのに加え、一時的に室内の湿度も上がります。

部屋の温度を下げたり、除湿で湿気を取り除いても、内部クリーンを作動させることで再び室内の温度や湿度が上昇するため、梅雨や夏の時期には不快に感じるかもしれません。

また内部クリーンの稼働時間は2時間以上かかる場合があります。その間は冷房や除湿など他の機能を併用したり、風量調整したりすることができません。とくに夏場など室温が高い時期には、冷房が使えないことで熱中症のリスクが生じる可能性もあります。そのため、内部クリーンは外出前や部屋にいないタイミングで行うのが望ましいです。

②室内にカビ臭やホコリ臭が発生する場合がある

2つ目のデメリットは、室内にカビやホコリの臭いが発生する可能性がある点です。エアコン内部ですでにカビが発生している場合、室内にカビ臭が広がることがあります。

ホコリが湿気を吸収すると臭いがさらに強くなるため、エアコンの掃除をしてカビやホコリを取り除いた後で、内部クリーンを作動させましょう。

またエアコンのカビやホコリを吸い込むと、アレルギーや呼吸器系疾患など、体に悪影響を及ぼす恐れがあります。とくに小さなお子さまがいるご家庭や、持病がある方は注意が必要です。

エアコンのカビやホコリによる人体への影響
アレルギー反応 鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、鼻づまりなど、花粉症やアレルギー性鼻炎のような症状
喘息や気管支炎などの呼吸器疾患 咳、息切れなど
肺炎などの呼吸器感染症 発熱、咳、息切れなど

エアコン内部の奥にある部品は分解して掃除する必要があるため、家庭での掃除だけでは内部の汚れやカビを完全に取り除くことは難しいです。内部クリーン運転中の臭いを防ぐためにも、定期的な内部クリーンの使用に加えて、専門業者によるエアコンクリーニングを検討することをおすすめします。

ぜひベアーズのエアコンクリーニングにお問い合わせください。

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③基本的に内部クリーン運転中は他の機能が使用できない

3つ目のデメリットは、内部クリーン運転中に他の機能が使えない点です。内部クリーンが作動している間は、冷房や除湿など他の機能が利用できず、風向きや風量の調整もできないため、注意が必要です。

内部クリーン運転中は部屋の温度や湿度が上昇するため、梅雨や夏の時期には不快に感じる場合があります。したがって、外出時に内部クリーンを使用する、運転中は室内にいないようにするなどの工夫が必要です。

さらに内部クリーン運転中はエアコン内部のホコリや臭いが室内に広がることがあるため、十分に換気を行うようにしましょう。

内部クリーンは完了までに30分〜2時間ほどかかるため、途中で止めたい場合はリモコンで手動停止を行う必要があります。途中で内部クリーンを停止すると、エアコン内部に湿気が残る可能性があるため、注意が必要です。

エアコンの内部クリーン運転しないとどうなる?

エアコン内部クリーン意味ない

エアコンの内部クリーン運転をしないと、冷房や除湿運転後のエアコン内部に水分が残り、カビや雑菌が急速に繁殖する可能性があります。

さらに、カビが生えると、カビ臭や生乾きのような嫌な臭いがエアコンから出てくるようになり、カビの胞子が部屋に広がって咳やくしゃみなどのアレルギー症状を引き起こすリスクが高まります。

エアコン内部に汚れやカビがたまると冷暖房の効きが悪くなり、設定温度になるまでに時間がかかったり、電気代が高くなったりする可能性が高いです。これらを防ぐためにも、定期的な内部クリーン運転が推奨されています。

エアコンの内部クリーン機能の使い方・やり方

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自動の内部クリーンは、除湿や冷房運転を停止した後に自動で作動するため、特別な操作は不要です。メーカーやモデルによって異なりますが、購入時には自動内部クリーンが「オン」に設定されている場合が多いです。途中で止めたい時のみ、リモコンで停止操作をしてください。

手動で使用する場合は、リモコンの「内部クリーン」または「クリーン」ボタンを押すと、内部クリーンが開始します。もしボタンが見当たらない場合は、リモコンのメニューで「内部クリーン」の設定があるか確認してください。どうしても内部クリーンの消し方がわからない時は、取扱説明書や各メーカーの公式サイトを確認しましょう。

自動・手動にかかわらず、内部クリーンが終了するとエアコンは自動的に停止するため、特別な操作は不要です。

エアコンの内部クリーンモードを使う際の注意点

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エアコンの内部クリーンを使う際には、いくつかの注意点があります。

・内部クリーン運転中は、他の機能が使えない
・内部クリーンだけでは、エアコン内部の汚れや臭いは予防できない
・内部クリーン運転中は、室内の温度や湿度が上がる

先述の通り、自動・手動に関わらず、内部クリーン運転中は冷房や暖房などの通常運転、風向き・風量の変更はできません。内部モードは通常30分~2時間かかるため、その間は他の機能が使えないことに留意しましょう。

内部クリーンを使用しても、エアコンのフィルターや吹き出し口に溜まったホコリなどの汚れは除去できません。エアコンを清潔な状態で維持するためにも、エアコンのお手入れを忘れないようにしましょう。

また内部クリーン運転中は室内の温度が2度〜3度程上昇し、湿度も高まるため不快に感じる場合があります。そのため内部クリーンは外出前や部屋に不在のタイミングで行うのがおすすめです。

内部クリーンの仕様や使用方法は、メーカーやモデルによって異なります。取扱説明書などを事前に確認し、正しい使用方法を理解することが重要です。

エアコンの内部クリーンができない・機能がない場合の対処法

お持ちのエアコンに内部クリーン機能がない場合や、うまく作動しない場合は、次の対処法で代替することが可能です。

・送風運転する
・1番高い温度に設定して冷房運転する

それぞれの対処法を見てみましょう。

①送風運転する

1つ目の対策は、送風運転でエアコン内部を乾燥させる方法です。送風運転は消費電力が少ないため、電気代を抑えられます。また部屋の換気や空気の循環を促すため、体感温度が下がり、涼しく感じる効果もあります。

内部クリーンの代替で送風運転を行う際のポイントは、次の通りです。

・除湿・冷房運転を停止した後、送風運転を行う
・送風運転はできれば3〜4時間程度行う
・送風運転中は換気する

エアコン内部を乾燥させるためには、送風運転をできれば3〜4時間、最低でも1時間程度行うのが望ましいとされています。ただし送風運転は部屋を冷やす目的には使えないため、夏の暑い日に送風運転だけで過ごすと、熱中症や体調不良のリスクが高まります。したがって、送風運転する場合は、気温や時間帯を考慮することが重要です。

また、送風運転後にはエアコンの臭いやホコリが室内に広がる可能性があるため、窓を開けて換気するようにしましょう。

②1番高い温度に設定して冷房運転する

2つ目の対策として、最も高い温度設定で冷房運転を行う方法があります。これは内部クリーンや送風機能がないエアコンの場合に有効です。

冷房運転でエアコン内部を乾燥する際のポイントは、次の通りです。

・冷房運転の温度を1番高い温度に設定する
・1時間程度、運転する

まず冷房運転の温度を最も高い設定にし、約1時間運転させます。冷房の温度を高く設定すれば、送風運転と同じような効果が得られます。空気が冷えずに風だけが出るため、エアコン内部の湿気を取り除けるのです。

なお冷房運転で設定できる最高温度は、一般的に28〜30度です。室温がこの最高温度を上回ると、冷たい風が出てエアコン内部に結露が発生するため、内部を乾燥させることができません。そのため、事前に室温と冷房の最高温度を確認しておくことが重要です。

エアコンの内部クリーンをしてもエアコン掃除は必要

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内部クリーンを使っても、定期的なエアコンの掃除は必要です。内部クリーンはエアコン内部の結露や湿気を乾かし、カビの発生を抑制するためのもので、エアコン内部の汚れを除去するわけではありません。

エアコンを掃除しなければ、エアコンのフィルターにホコリや汚れが付着し目詰まりしてしまいます。フィルターが目詰まりすると、エアコンの稼働効率が悪くなったり、エアコンから嫌な臭いが発生したりする原因になります。

またエアコン内部に溜まったホコリや汚れにより、空気の吸い込み・放出に時間がかかる場合も考えられます。設定温度になるまで時間がかかるため、無駄な電気代がかかってしまうでしょう。エアコンを清潔な状態で使い続けるためには、内部クリーンだけでなく、定期的にお手入れすることが大切です。

家庭でのエアコン掃除には限りがあり、エアコンの奥の方に溜まったカビや汚れを取り除くためには分解清掃が必要です。半年〜1年に1回の頻度で業者による分解清掃を行えば、エアコンのお手入れ不足を防ぎ、より綺麗な状態を維持できるでしょう。

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エアコン・クーラーの掃除なら、ベアーズにお任せください

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家庭でのエアコン清掃や、内部クリーンの使用だけでは、残念ながらカビの発生を100%予防できるわけではありません。自力では清掃できないエアコン内部の清掃は、専門知識を持った業者に依頼するのがおすすめです。

なおエアコン・クーラーの掃除を業者に依頼するなら、創業20年以上、累計250万件以上の実績を誇る家事代行・ハウスクリーニングの「ベアーズ」にお任せください。 家庭では掃除できない箇所に溜まったホコリやカビも、高圧洗浄ですっきり除去します。

またエアコンを清潔な状態で保つためのオプションや、室外機のクリーニングなど、サービスメニューも充実しています。エアコンを清潔な状態で保つためにも、半年〜1年に1回は業者によるエアコンクリーニングを利用しましょう。

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エアコンの内部クリーンに関するよくある質問

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以下では、エアコンの内部クリーンに関する質問と回答をまとめています。

エアコンの内部クリーンの頻度は?毎回必要?
エアコンの内部クリーンとお掃除機能付きエアコンの違いは?
エアコンの内部クリーン運転が臭い時はどうすればいい?
エアコンの内部クリーンとフィルター掃除機能との違いは?
内部クリーンつきのエアコン・クーラーを選ぶべき?
エアコンの内部クリーン機能は価格に見合わない?

内部クリーンの疑問点を解消するためにも、それぞれを詳しく見てみましょう。

エアコンの内部クリーンの頻度は?毎回必要?

内部クリーンの頻度は、除湿・冷房運転後に毎回行うことをおすすめします。とくに以下の状況の場合には、エアコン内部に結露が大量に発生するため、内部クリーンを積極的に使用すると良いでしょう。

・長時間冷房や除湿を使った場合
・部屋の湿度が高い日や、エアコンを使った後に湿気が感じられる場合
・エアコンの臭いが気になる場合

エアコンの使用頻度が少ない場合や、短時間の運転の場合であれば、2〜3回に1回の頻度でも問題ないでしょう。ただし内部クリーンの推奨頻度は、メーカーやモデルによって異なるため、事前に確認することをおすすめします。

またエアコンを運転しなくても、エアコン内部は室内を漂うホコリや汚れが蓄積され、エアコン使用時の嫌な臭いの原因につながります。これらを予防するためにも、エアコンを使わないオフシーズンも内部クリーンを実行するのがおすすめです。

エアコンの内部クリーンとお掃除機能付きエアコンの違いは?

エアコンの「内部クリーン」と「お掃除機能」は、どちらもエアコン内部を清潔に保つための機能ですが、目的や仕組みに大きな違いがあります。

内部クリーンは、エアコン内部を乾燥させ、カビや臭いの発生を防ぐことが目的です。冷房や除湿運転終了後に、暖房や送風でエアコン内部を乾燥させ、湿気を取り除くことでカビの発生を抑制します。主にエアコン内部の湿気対策に重点が置かれており、ホコリや汚れの除去には対応していません。

一方、お掃除機能はエアコン内部のホコリや汚れを自動的に取り除くことが目的です。自動でフィルターに付着したホコリや汚れをブラシやクリーナーで除去し、ダストボックスに集めます。機種によってはフィルターだけでなく、熱交換器やその他の部品の清掃を行うものもあります。

エアコンの内部クリーン運転が臭い時はどうすればいい?

エアコンの内部クリーン運転中に臭いがする場合には、以下の対策を試してみましょう。

・内部クリーンを使用する際は、窓を開けて換気する
・エアコン内部やフィルターの清掃を行う
・ドレンホースの詰まりを確認する
・エアコンクリーニングを依頼する

エアコンの嫌な臭いの主な原因には、エアコン内部のカビ、ホコリや細かい塵、タバコの煙や人間の皮脂・汗などの生活臭があげられます。これらの汚れや臭いがエアコンの風とともに放出され、室内に充満します。

内部クリーン運転中の臭いが気になる場合は、まずは換気し、室内空気の入れ替えを行いましょう。内部クリーンを実行する前に、エアコンのフィルターや吹き出し口などを掃除し、エアコン内部のカビや汚れを取り除いておくことも大切です。

ドレンホース内部にゴミやコバエなどの虫が詰まっていると、エアコンから嫌な臭いが発生する可能性があります。ドレンホースの先端は室外機の下に配置されているため、ホース内の詰まりがないかを確認し、ゴミや虫などの詰まりがあれば取り除きましょう。

いくら自力でエアコンの掃除を行なっても、エアコンの奥の方に蓄積されたカビやホコリなどの汚れを取り除くことはできません。エアコン内部のカビや汚れをしっかり取り除くためには、業者による分解清掃が必要です。エアコンの臭い対策のためにも、半年〜1年に1回の程度で業者へエアコンクリーニングを依頼することをおすすめします。

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エアコンの内部クリーンとフィルター掃除機能との違いは?

内部クリーンはエアコン内部に溜まった湿気を除去しカビや臭いの発生を防ぐのに対し、フィルター掃除機能はエアコンのフィルターに付着したホコリを自動的に除去し、エアコンの性能を維持するための機能です。

フィルター掃除機能は、エアコン内部にブラシや掃除機構があり、定期的にフィルターに付いたホコリや汚れを除去します。ホコリは専用のダストボックスに集められるため、ダストボックス内のゴミを捨てるだけでフィルターのお手入れが完了します。

なおフィルター掃除機能は、エアコンのフィルターに溜まったホコリを除去し、エアコンの稼働効率の悪化を防ぎますが、エアコン内部の湿気やカビ対策は行いません。内部クリーンとフィルター掃除機能のどちらか一方だけでなく、組み合わせて使うことが大切です。

内部クリーンつきのエアコン・クーラーを選ぶべき?

内部クリーン機能搭載のエアコンを選ぶべきかどうかは、メリット・デメリットを考慮したうえで判断しましょう。

メリット
・カビの増殖を防ぐ
・汚れの付着を防ぐ
・エアコン運転時の臭いを抑える
・効率的な運転を維持しやすく、結果的に電気代の節約につながる
・エアコンの稼働効率向上

デメリット
・室内の温度や湿度が上がる
・室内にカビ臭やホコリ臭が発生する場合がある
・基本的に内部クリーン運転中は他の機能が使用できない
・運転時間が長い
・夏場の使用時に不快感を感じる可能性がある
・完全なカビ除去はできず、予防効果に留まる

健康を重視する家庭、長期的な経済性を重視する場合、メンテナンスの手間を減らしたい場合、適切な使用タイミングを確保できる環境であれば、内部クリーン機能付きエアコンを選ぶメリットは大きいでしょう。

ただし、内部クリーン機能だけに頼らず、定期的なフィルター掃除や専門業者によるクリーニングも併用することが重要です。

エアコン内部は冷房運転時に結露が発生し、高温多湿の環境でカビが増殖しやすくなります。内部クリーン機能は結露を取り除いてカビや雑菌の繁殖を抑える機能ですが、完全なカビ除去は困難であり一度根付いたカビや臭いはほぼ除去不可能です。

あくまで予防効果に優れた機能であることを理解しておきましょう。

エアコンの内部クリーン機能は価格に見合わない?

エアコンの内部クリーン機能は、搭載機種や運転モードにもよりますが、1回あたりの電気代は約1〜5円と非常に低コストです。たとえば1日1回利用しても、月間で30〜150円程度しかかかりません。

特に暖房運転より消費電力が低い送風運転タイプなら、17Wh(約0.017kWh)/時間=約0.5円/時間で内部を乾燥できるため、さらに経済的です。内部に付着したカビや汚れは、市販の洗浄剤だけでは完全に除去しづらく、業者の分解清掃を依頼すると1回あたり8,000〜10,000円ほどかかります。

内部クリーン機能を定期的に使ってカビの繁殖を防げば、プロによる高額な清掃の頻度を減らせるため、長期的には非常にコスパが高いといえるでしょう。

ただし、使用頻度が低い場合やご自宅でこまめにフィルター掃除ができる場合は、本機能を重視せずとも十分対応可能です。導入前にはライフスタイルや運転頻度と電気代、メンテナンスコストを比較検討することをおすすめします。

まとめ

エアコン内部クリーンとは? エアコンを点検中のスタッフのイメージ画像

エアコンの内部クリーンの仕組みやメリット・デメリット、注意点について詳しく解説しました。また内部クリーンに関するよくある質問と回答も紹介しています。

内部クリーンは冷房や除湿運転後に、暖房・送風運転を行い、エアコン内部を乾かす働きがあります。冷房・除湿運転後のエアコン内部は、結露による湿気でカビが発生しやすい環境です。内部クリーンを使用することで、エアコンの臭いのもととなるカビの発生や増殖を防ぎ、清潔な状態を維持できます。

ただし内部クリーンは、エアコン内部の乾燥が目的であり、エアコンの清掃を行うわけではありません。すでにエアコン内部にカビが発生している場合は、エアコン清掃でカビを除去する必要があります。

エアコン内部は複雑な構造になっているため、家庭での清掃だけでは限界があります。快適にエアコンを使うためにも、半年〜1年に1回は専門的な知識を持った業者にエアコン清掃を依頼することをおすすめします。

なおエアコン清掃を依頼するなら、250万件を超えるサービス提供実績を誇る家事代行サービス「ベアーズ」を検討してみてください。徹底的に研修を受けたベアーズのスタッフが、エアコン内部の分解清掃や高圧洗浄を行い、自力で掃除ができない箇所のカビや汚れをすっきり取り除きます。さらに丁寧な作業説明とアフターフォローで、業者への依頼が不安な方や初めての方でも安心して利用できるでしょう。

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