ウールなどのニット・セーターを自宅で洗濯する際の注意点とは?

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秋冬に大活躍するファッションアイテムのニット・セーター。自宅でも洗濯して、いつでも快適に着たいですね。

そこで、自宅で洗う際の注意点を確認してみましょう。 特に、ウールやカシミア、アンゴラなどの獣毛は傷みやすい繊細な素材なので、取扱い絵表示・洗濯表示も確認した上で行うことが大切です。

水洗い可能な「洗濯表示」をチェック

お気に入りのウールニットやセーターを洗濯した後に改めて着てみると、なんだか縮んでいるような……そんな経験はないでしょうか。
素材によっては、水洗いをすると縮む性質を持っているものがあります。
例えばウールやカシミアはその代表で、人間の髪の毛などと同じようにキューティクルが存在しています。水洗いすることでキューティクル同士が絡み合って繊維が硬くなり縮んでしまうというわけです。

また、獣毛ではありませんが、水洗いで注意したい素材にレーヨンやキュプラがあります。
レーヨンは水分を含むと膨張して変形してしまい、乾いた後も形が崩れてしまい着用できなくなってしまうことがあります。
キュプラも水洗いをするとシワがつきやすくなるため、水洗いには不向きです。

水洗いしても大丈夫かどうか、参考にしたいのが洗濯表示です。
衣類のタグに書かれている洗濯表示では、素材の種類の他、絵を使って表示されています。
洗濯機で洗えるものや手洗いのもの、適した温度などの決まりごとなどがイラスト表示されています。
水洗い厳禁のものは、桶(おけ)に波のマークが描かれていて、そこに大きくバツ印がついています。
もし自分が持っているニット類にこの絵表示がある場合は、水洗いはできないものと覚えておくとよいでしょう。

色落ちチェックやシミ、汚れがないかを事前にチェック

色や柄のついたニット・セーターは、洗濯前の色落ちチェックが必須。
セーターの裏など目立たない部分に洗剤の原液を薄くつけたら、5分ほど放置。
その後白い布やタオルなどで軽く押さえて、色落ちしていないかを確認してみてください。
色落ちがしていなければ、家庭でも安心して洗濯することができます。

また色柄もののセーターでなくとも、事前にシミやひどい汚れがないかはチェック。
気になる汚れがある場合は、ラベルの表示に従って、シミ抜き可能な場合のみ家庭でシミ抜きを行ってから洗濯をするようにしましょう。

ニット・セーターの選択頻度の正解は?

ニットやセーターは汚れがつきにくい服なので、こまめな洗濯は必要ありません。
何度も洗濯してしまうと縮みや傷みの原因になるため、着るたびに洗濯する必要はありません。

長く着るためには、一日着たら翌日は休ませるのが基本。
洗濯をしない日は裏返して部屋干しをし、汗などの湿気を飛ばすようにしましょう。
また毛の流れに沿ってやさしくブラッシングしてホコリを落としたり、タオルで軽くブラッシングして皮脂や汗などの汚れをとることもおすすめです。

また皮脂や汗は虫食いの原因にもなるため、なるべく素肌に触れずに着ると良いでしょう。
トップスの場合は、メイクがつかないようにも注意しましょう。

ニット・セーターの基本は「手洗い」

ウールなどのニットやセーターは繊細な素材が使われていることが多いため、基本的には手洗いで優しく洗うように心がけましょう。ただ、衣類の洗濯表示を見てみると、水洗いが可能なものや手洗いマークがついているものもあります。この表示がついている場合は、洗濯機のドライ(手洗い)コースを使って洗濯機でも洗えることがあります。その場合は、おしゃれ着用洗剤を使いましょう。静電気を起こしにくい配合で、洗い上がりも優しい風合いに仕上がるはずです。

続いて、洗濯機を使わない手洗い方法の基本を確認しましょう
まず、桶などに水をたっぷりとためます。使用する洗剤の種類によっても異なるので、洗剤の説明欄を確認してください。
次に、規定量の洗剤を入れて混ぜ溶かします。そこへ衣類を優しく投入します。乱雑に入れるのではなく、たたんだ状態で優しく押して洗剤をしみこませましょう。
そして優しく20回ほど押し洗いを。押し洗いが終わったら最後に洗濯機で30秒ほど脱水。再び、桶に水をためて優しく上から押して衣類をすすぎます。すすぎは3回ほど繰り返しましょう。
その後、きれいな水に柔軟剤を入れて衣類を30秒ほど浸します。最後に洗濯機で30秒ほど脱水すれば完了です。

ウールなどのニット・セーターの干し方は「陰干し」

洗った後、ニット・セーターを干して乾燥する際、天気の良い日などは太陽光にしっかり当てたくなるかもしれませんが、基本は陰干しをしましょう。その理由は、直射日光と素材の関係にあります。ウールや獣毛などニット類に使われている素材には、直射日光に弱い性質を持つものが多いため、長時間直射日光にさらしてしまうと、日焼けなどの変色を起こすこともあります。

また、干す際は、形を整えることがとても大切です。ニット類に使われている素材は、柔らかいものが多く、水分を含んだときの形状を維持してしまいがちです。そのままの状態で干してしまうと、袖が伸びたり、裾が片方だけ歪んでしまったりと、型崩れしたまま乾いてしまうので注意しなければなりません。
そこで役立つのが、平干し用のハンガーです。平になっている部分に衣類をのせる干し方は、型崩れしにくい状態で乾かせます。ホームセンターなどで購入できるので、お気に入りのニット類には、ぜひ平干し用ハンガーを使ってみてください。

“ニットは陰干ししましょう。 直射日光は、変色の原因になります。 干すときは、きちんと形を整えるのがポイント。 型崩れしやすい素材の場合には、平干しをするとより安心です。”

出典 : RELIVERS「ニット・セーターの洗濯方法を解説!縮むのを防ぐ洗い方とは?

まとめ:ニットは手洗い&陰干しを心がけましょう

大切なウールやカシミアなどのニット・セーターをきれいに長く着こなすためには、洗濯に注意することが大切です。まずは洗濯表示をチェックして洗濯できるかを確認しましょう。洗濯可能なら優しく手洗いし、干し方は陰干しを基本としてくださいね。

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