【引っ越し前後にやること&清掃リスト】で新生活を万全に

お役立ち全般


楽しみなことが沢山ある、新生活。ただその前には、引っ越しとそれに伴う諸々の手続きをしなければなりません。引っ越し前だけでなく後にもすべきこと、ご近所への挨拶など悩ましいことが沢山ありますよね。

ここでは、引っ越しに関するマナーやアイディアについて、詳しくご紹介します。

引っ越しのピークはいつ? 狙い目時期は?

「引っ越し難民」という言葉を聞いたことがありますか?引っ越し難民とは、引っ越しをしたいにも関わらず業者が見つからず、引っ越しに取りかかれない人のことを言います。引っ越しのピークになると業者の受入可能件数を超える依頼が来ることや、引っ越し料金が高騰することなどが、その理由となっています。

引っ越し難民にならないためには、早めかつ計画的な行動が必要なのです。

春(3月・4月頃)に引っ越し予定の人は要注意!

引っ越しのピークは、3月と4月です。進学や就職、転勤などにより引っ越す人が増えるため、この時期は引っ越しの件数がどうしても多くなってしまうのですね。また全日本トラック協会が発表するところによると、3月24日から4月8日の間は、特に引っ越しができにくい可能性があるそうです。そのため3月・4月に引っ越す予定がある人はこの期間を外すか、早めに引っ越し業者を探すことをおすすめします。また、秋(9月・10月)も第二の引っ越しピークと言われていますので、この時期に引っ越しを考えている人も同様に注意するとよいでしょう。

引っ越し前にやるべきことは?

引っ越しが決まったら、いろいろな手続きをしなければなりません。ここからは、引っ越し前にすべきことについて、時系列に整理してみましょう。

引っ越し1か月前までにやるべきこと

・引っ越し業者を探す
・現在住んでいる住居や駐車場の退去申し込みをする
・新居探しと契約
・引っ越し日程を決める
・子供の転校届

この中でも引っ越し業者の決定は重要で、なるべく早めの行動が必要になります。

引っ越し1か月前~2週間前までにやること

・固定電話やインターネットの解約手続き
・携帯電話などの住所変更手続き
・粗大ごみの処分依頼
・郵便局に転居届を出す

粗大ごみは、依頼をしてから数日後でなければ回収してもらえない場合があります。そのため引っ越しが決まったらなるべく早い段階で捨てるものと持っていくものを整理し、処分依頼をすることをおすすめします。また、新しい住所が決まったら、手続き可能なものから住所変更をしていくといいでしょう。

引っ越し2週間前~1週間前までにやること

引っ越し2週間前になると、役所関係の手続きができるようになります。具体的には、以下のような手続きがあるので、忘れないようにしましょう。

・転出届
・国民健康保険の資格喪失届
・国民年金の手続き
・印鑑登録の手続き
・こども手当の受給事由消滅届

これらの手続きは、本人もしくは配偶者(こども手当については養育者)が行えます。共働き世帯では手続きができるタイミングが限られているかと思いますので、計画的な行動が必要になります。

引っ越し1週間前~3日前までにやること

・電気やガス、水道など公共料金の解約手続きと新規契約手続き
・クレジットカードや銀行口座、保険などの住所変更手続き
・新聞の解約
・ごみの処分
・荷物の梱包

いよいよ「引っ越し」らしいことをする時期に入りました。引っ越しまで1週間を切ると、やらなければならないことが出てきて慌ててしまう人も少なくありません。「やることリスト」を作っておいて計画的に行動すると、落ち着いて準備に取り組むことができるでしょう。

引っ越し前日~当日までにやること

引っ越し前日から当日にかけては、以下のような細かいタスクを一つひとつこなしていく必要があります。

<前日>
・冷蔵庫の水抜き
・洗濯機の水抜き
・手持ちの荷物の整理
・ご近所への挨拶

<当日>
・部屋の掃除
・電気のブレーカーを落とす
・戸締りと退室
・家具をはじめとする運搬物の確認
・荷解き
・ガス開栓の立ち合い
・電気のブレーカーを上げる
・ご近所への挨拶

引っ越し後にやることは?

引っ越しは、荷物を運び終えれば完了、というわけではありません。引っ越し後は、以下のような手続きをする必要があります。

・転入届
・国民健康保険への加入
・国民年金の登録
・母子手帳の変更手続き
・こども手当の手続き
・運転免許の住所変更手続き
・車、バイクの住所変更手続き
・電気、水道の利用開始の連絡
・インターネット開通の手続き

引っ越し後は部屋を清掃しよう

引っ越しが完了して荷物が何もない状態になったら、このタイミングで退去する部屋の清掃をしましょう。退去後に貸主がクリーニング業者を入れるかもしれないのに、なぜわざわざ清掃をしたほうがいいのでしょうか。

その理由として、「借主は原状回復して退去する義務がある」「部屋がキレイであれば、敷金が多く戻ってくる可能性が高くなる」などが挙げられます。

そもそも「原状回復」とは

「退去時に原状回復するといっても、どこまで掃除すればいいのか?」と悩まれる人も多いようです。そこで、原状回復の基本ルールを知っておくといいでしょう。

賃貸物件における原状回復とは、今まで借りていた部屋を「借りる前の状態に戻すこと」をいいます。ただし、通常の利用で発生する軽い汚れや傷、経年劣化などは、原則として原状回復する義務はありません。借主の故意で発生した汚れや傷のみに修繕費用が請求される規則になっています。

また、原状回復と同じ意味合いで「原状復帰」という言葉がありますが、これらは使われている業界が異なります。原状回復は元の状態に戻すことを指す賃貸契約の「法律用語」ですが、原状復帰は元の状態に戻す行為を示す「建設用語」として使われています。

借主負担の具体例

何が借主負担になるのか迷ったときは、国土交通省が定めた「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を確認しましょう。ガイドラインの中から、原状回復できなかった場合に借主の負担になる具体例を紹介します。

・結露の放置によるカビ汚れ
・喫煙による壁紙の変色
・壁紙や床にできた大きな傷や落書き
・ペットが付けた傷・汚れ・臭い
・ドア・障子・網戸などの傷や破損

基本的に、日常生活で起こり得る軽い汚れや傷は借主の負担にはなりません。故意による汚れや臭いがあった場合でも、退去する際に掃除をしてキレイに原状回復をすれば、請求される可能性は低くなります。

貸主負担の具体例

以下の場合は、原状回復できなくても貸主の負担対象になります。

・画鋲の穴
・日焼けによる壁紙や畳の変色
・家具を設置していた部分の床の凹み
・貸主がエアコンなどを設置したときにできたビス穴などの傷
・家電の通常使用で発生した設置裏の黒ずみやシミ

部屋を借りる前から存在する傷や穴は、借主の責任ではありません。また、借主が壁に付けた画鋲程度の小さな穴は通常使用の範囲と認められますが、クギやネジの穴は借主の負担になりますので、穴の大きさにも注意が必要です。

引っ越し後の清掃リスト

では、原状回復のための掃除を効率良く行うためには、部屋のどの部分を重点的に掃除すればいいのでしょうか。掃除を開始する前に、次のような場所別の清掃リストを作っておくと便利です。

キッチン

キッチンで特にチェックすべき所は、ガスコンロや換気扇の油汚れ、シンクの水垢などです。排水口にゴミや汚れが残っている場合は、キレイにしておきましょう。

特にガスコンロや換気扇は、頑固な油汚れがあってやっかいです。油汚れには、重曹パウダーや重曹スプレーなどのアルカリ性の洗剤が有効です。アルカリ性洗剤を油汚れにかけて、しばらく放置してから拭き取れば楽に落とすことができます。

水垢汚れにはクエン酸水などの酸性の洗剤が有効です。クエン酸水を水垢にスプレーし、メラミンスポンジやマイクロファイバーの布などでこすると落としやすくなります。

お風呂

浴室掃除で特にチェックすべき場所は、壁や床の水垢と黒カビです。排水口に残っている髪の毛や換気扇に付着しているホコリなども、キレイに取り除いておきましょう。

浴室の黒カビには、塩素系漂白剤のカビ取りスプレーが有効です。塩素系漂白剤を使用する前は、必ずゴム手袋とマスク、ゴーグルを装着し、使用上の注意を守りましょう。

水垢汚れは、キッチンと同じようにクエン酸水を使って掃除をすると、簡単に落とすことができます。

トイレ

トイレ掃除の場合、特にチェックすべき場所は、便座や便器の裏です。

トイレ掃除を簡単にするポイントは、便座や便座カバーが外せるタイプの便器であれば、それらを外してから掃除をすることです。まずはトイレ用シートで便器や床、壁などを拭き取り、便器内はトイレ用洗剤を使ってブラシで掃除しましょう。

便座や便器裏になかなか落としにくい尿石や水垢がある場合は、酸性のトイレ用洗剤をかけてしばらく放置してからこすると、キレイに落とすことができます。

楽にキレイにしたいならハウスクリーニングがおすすめ

タバコのヤニによる壁や壁紙の変色や、床や壁にある広範囲のカビ汚れなどは、自力ではなかなか対処しづらいものです。そのような場合は、ハウスクリーニングの利用がおすすめです。

ハウスクリーニングのメリットは、清掃のプロが汚れを落としてくれるため、質の高い原状回復ができることです。また、自分で掃除をしなくても済むので、忙しくて掃除にまで手が回らない人や、旧居の掃除に手間をかけず新居の引っ越し作業に集中したい人などに向いています。

入居前の契約で、退去後のクリーニング費用は借主が負担するようにと盛り込まれていることがあります。退去前にハウスクリーニングを自ら依頼する場合は、事前に貸主に相談しておくことをおすすめします。相談していない場合、退去後に貸主が再度クリーニングを行って、その費用を請求される可能性があるからです。

ハウスクリーニングのベアーズでは、空室清掃のサービスも提供しています。ベアーズのハウスクリーニングの魅力は「豊富な実績」「質の高い徹底的なクリーニング」「サービス終了後の丁寧な説明やアフターフォローの充実」などが挙げられます。ハウスクリーニングの利用者から多くの高評価を得ていますので、安心して利用することができるでしょう。

【参考】家事代行サービス ハウスクリーニング/株式会社ベアーズ

引っ越しの挨拶・引っ越し祝いのマナー

ご近所との関係を円滑に運ぶうえで重要な意味を持つ、引っ越しの挨拶。引っ越しの挨拶は、新居の両隣と向こう3軒に行うのが一般的です。裏の家が敷地に接している場合、そちらにも挨拶しておいたほうがいいでしょう。マンションやアパートに引っ越す場合は、直下の部屋にも挨拶することをおすすめします。町内会や自治会がある場合、会長さんの家にも挨拶しておきましょう。

挨拶は引っ越し当日~1週間以内の明るい時間帯に

次に挨拶のタイミングについてですが、可能であれば引っ越し当日に、遅くとも引っ越しから1週間以内に訪問するのがマナーです。時間帯は、午前中がベストでしょう。名前を書いた熨斗付きの手土産を用意し、お留守であれば挨拶状とともにポストに入れておいたのでOKです。
ちなみに手土産についてですが、クッキーなどの焼き菓子やお茶、紅茶パックやコーヒー、タオルなどが人気のようです。

引っ越し祝いのマナーもチェック

春は、引っ越しが多い季節です。自分が引っ越す場合もあれば、引っ越し祝いを贈る場合もあるでしょう。引っ越し祝いは、親戚や兄弟に対しては1~3万円、友人や職場関係の人に対しては5,000円~1万円くらいが相場となっています。熨斗は紅白で、水引は蝶結びのものをつけるようにしましょう。

ギフトを贈る場合、観葉植物や花、タオルや時計といった実用品が喜ばれます。柱や壁に穴をあけて取り付けるものや火を連想させるようなものは、マナー違反になります。

引っ越し準備手続きを楽にする便利なサービス

ここまでみてきたように、引っ越し前にはやらなければならないことが沢山あります。共働き世帯では、手が回らないこともあるでしょう。そこでおすすめしたいのが、家事代行サービスです。役所関係の手続きなど本人がやらなければならないこともありますが、以下のような引っ越し準備については依頼することが可能です。

・引っ越し先の部屋の清掃
・荷物の整理整頓の手伝い
・ベランダやバルコニーの掃除
・ゴミ出し
・買い出し

不用品はアプリを活用して売却

現代は、ごみを捨てるにもお金がかかる時代です。引っ越し代にごみ処分費用となると、かなりの費用になってしまいますよね。そこでおすすめしたいのが、アプリを活用して不用品を売却するという方法です。写真と説明文を掲載するだけで誰でも好きな商品を販売できますので、ぜひ活用してみてください。

「捨てる」となると寂しい気がしますが、必要な人に売却できれば無駄になりませんし、断捨離をするいい機会にもなります。売却代金を引っ越し費用に充てれば、金銭的な負担を軽減することもできますね。

また最近は、不用品の回収やハウスクリーニングを行う引っ越し業者も増えているようです。引っ越しの見積もり依頼をするときは、こういったサービスについても確認しておくといいでしょう。

まとめ:便利なサービスを活用して快適な引っ越し&新生活を

春(3月・4月頃)は引っ越しのピークであるため、早めの手続き・対応が必要です。また、秋(9月・10月頃)も第二の引っ越しピーク。この時期に引っ越しを予定しているという人は、なるべく早く動くようにしましょう。

自分たちだけで引っ越しの準備をするのが難しい場合は、家事代行をはじめとする便利なサービスを活用することをおすすめします。

Related -関連記事-

Pick Up -ピックアップ-

ページ上部へ戻る