エアコンで喉が痛い！原因と痛みへの対策・予防方法を徹底解説

エアコンをつけっぱなしにしていると、喉が痛かったりイガイガしたりなど、喉の調子が悪いと感じる方も多いでしょう。その原因は、エアコンによる室内の空気の乾燥や、エアコンのメンテナンス不足かもしれません。

今回はエアコンで喉を痛めないための予防方法や対策法、喉の違和感の治し方について解説していきます。エアコンの掃除方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

エアコン使用中に喉が痛い！痛くなる・イガイガする原因

エアコンは、厳しい夏や冬を乗り切るために必須です。しかしエアコンをつけたら喉が痛い、イガイガするなど、喉の調子が悪くなる場合があります。

エアコン使用中に喉が痛くなる主な原因には、以下の4つがあげられます。エアコンによる喉の痛みを予防するためには、まずは原因を把握し、適切な対策を講じることが大切です。

・エアコン使用による室内空気の乾燥
・冷房病（クーラー病）
・エアコン内部のカビやホコリなどの汚れ
・口呼吸で喉が乾燥

それぞれひとつずつ詳しく解説していきます。

エアコン使用による室内空気の乾燥

エアコンで喉が痛くなる原因の大半は、エアコンによる室内空気の乾燥です。エアコン使用時に乾燥しやすい原因は、エアコンの仕組みが関係しています。冷房運転した場合、エアコンは室内の空気を吸い込み、吸い込んだ空気を気過熱で冷却・除湿したうえで室内に放出しています。その際、空気中の水分が外に放出されるため、室内の湿度が下がり部屋の乾燥につながります。

暖房運転は、冷房運転と仕組みが異なります。空気には、温度が上がると空気中に含むことができる水分量が増えるという性質があります。しかし、エアコンの暖房で部屋の温度を上げても、空気中の水分量は増えません。そのため暖房運転すると湿度が下がり、室内の空気が乾燥します。

冷房・暖房にかかわらず、エアコン使用中は室内の湿度が下がるため、部屋は乾燥した状態が続きます。エアコンのつけっぱなしや口呼吸が癖になっている場合は、口内が乾燥し喉が痛くなりやすいため注意が必要です。

冷房病（クーラー病）

夏など暑い時期に喉が痛くなる場合は、冷房病（クーラー病）が原因かもしれません。冷房病（クーラー病）とは、冷房の使用で起こる身体の不調のことです。主な症状には、喉の痛み、倦怠感、身体の冷え、むくみ、肩凝り、頭痛などがあげられます。

冷房病（クーラー病）は、屋外との温度差による自律神経の乱れが原因といわれています。とくに冷房で身体が冷えたり、冷房が効いている部屋と効いていない部屋や屋外を行き来したりする際は注意が必要です。

また、普段から体温が低い、冷え性の方は、冷房でさらに体温が低下するため、冷房病（クーラー病）になるリスクが高いといわれています。ほかにも、筋肉量が少ない女性や高齢者なども冷房病（クーラー病）になる可能性があります。

エアコン内部のカビやホコリなどの汚れ

エアコン内部に溜まったカビやホコリなども、エアコンによる喉の痛みの原因につながります。冷房や除湿運転をすると、エアコン内部の湿度が上がり、カビや雑菌が繁殖しやすい状態となります。またエアコンを稼働させると、空気中に漂うホコリや汚れがエアコン内部に蓄積されます。

エアコン内部に溜まったカビやホコリは、エアコンから室内に放出されます。それらを吸い込み続けると喉の痛みや咳、鼻水・倦怠感（体がだるい）など、風邪に似た症状が起きる可能性が高いです。とくにエアコンのカビは、喘息、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、夏型過敏性肺炎、アトピー性皮膚炎などの皮膚トラブル、シックハウス症候群といった健康被害につながります。

口呼吸で喉が乾燥

口呼吸による喉の乾燥も、エアコンで喉が痛くなる原因のひとつです。口呼吸は喉を乾燥させるため、喉の痛みにつながります。とくにエアコン運転中は、室内の空気は乾燥しています。室内が乾燥している状態で口呼吸をつづけると、吸い込んだ空気がそのまま気管を通るため、喉の粘膜が乾燥し炎症が生じる場合があります。

寝起きに口の中が乾燥していたり、喉のイガイガを感じたりする場合は、寝ているときに無意識のうちに口呼吸をしている可能性が高いです。エアコンをつけっぱなしで寝ている方は注意しましょう。

エアコンが原因の喉の痛み・イガイガ・違和感の治し方

エアコン使用時に喉の痛みを感じた際は、痛みがひどくなる前に早めに対処することが大切です。ここからは、エアコンが原因で起こる喉の痛み・イガイガ・違和感の治し方を紹介します。これらの方法を試しても症状が続く場合には、医療機関を受診することをおすすめします。

・水分補給をする
・風邪薬やうがい薬などの市販薬を使う
・殺菌・抗菌作用のある食べ物や飲み物を摂取する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

水分補給をする

エアコンにより喉の痛みを感じる場合には、こまめな水分補給がおすすめです。乾燥した空気を吸い込み続けると喉の水分不足につながるため、喉の痛みやイガイガなどを感じやすくなります。水分補給は、喉のうるおいを保ち、痛みを和らげる効果があります。ぬるま湯やお茶などを飲み、喉が乾燥しないようにしましょう。

喉が痛む場合は軽い炎症が生じている可能性があります。炭酸水や辛いものなど、刺激が強い飲み物や食べ物は摂取を控えたほうがいいでしょう。また、喉に負担がかかるような硬い食材を避け、おかゆ、茶碗蒸し、豆腐、バナナなど、喉越しが良く、食べやすい食べ物を選ぶのがおすすめです。

風邪薬やうがい薬などの市販薬を使う

エアコンによる喉の痛みには、風邪薬やうがい薬といった市販薬を使うのもおすすめです。喉のイガイガなど違和感を感じる場合は、風邪の初期症状の可能性があります。まずは殺菌作用、抗炎症作用成分が含まれたうがい薬でうがいしましょう。外出先など、うがいができない場合は、のどスプレーがおすすめです。スプレータイプで携帯に便利なほか、喉に適量をプッシュするだけなので、外出先でも手軽に喉をケアできます。

喉の違和感には、トローチやのど飴を使用するのも効果的です。トローチは、殺菌作用だけでなく抗炎症作用が含まれたものを選ぶといいでしょう。また、のど飴を舐めると唾液が分泌されるため、喉の乾燥対策におすすめです。喉の痛みがつらい、なかなか症状が改善されない場合には、喉の痛みに特化した風邪薬を試してみてください。

殺菌・抗菌作用のある食べ物や飲み物を摂取する

喉の痛みが気になる場合には、殺菌・抗菌作用のある食べ物や飲み物を摂取するといいでしょう。とくに、はちみつは殺菌作用や喉の炎症による症状を緩和させる働きがあるといわれています。

ドリンクに混ぜたり、お湯に溶かしたりしながら、積極的に取り入れてみるといいでしょう。ただし、1歳未満の乳児は乳児ボツリヌス症のリスクがあるため、はちみつを食べさせないよう注意が必要です。

ほかにも殺菌・抗菌作用がある食べ物には大根、しょうが、ねぎ、りんごなどがあげられます。

エアコン使用中に起きる喉の痛みの予防方法・対策

エアコンによる喉の痛みは、ちょっとした工夫で防げます。喉の調子を保つためにも、エアコン使用中には以下の予防方法や対策を試してみましょう。

・加湿器や濡れタオルなどで部屋の乾燥を防ぐ
・冷房病対策をする
・送風運転でエアコン内部を乾燥させる
・口呼吸ではなく、鼻呼吸を意識する
・エアコンの掃除をする

それぞれひとつずつ詳しく解説していきます。

加湿器や濡れタオルなどで部屋の乾燥を防ぐ

エアコンで室内が乾燥していると、喉が痛くなる場合があります。乾燥した空気を吸い込み続けると、鼻の粘膜や喉の炎症を起こしやすくなります。また空気が乾燥していると、ハウスダストや花粉などが空中に浮遊しやすくなるため、アレルギーがある方は症状が酷くなる可能性もあります。

部屋の乾燥を防ぐためにも、加湿器を使い部屋の湿度を一定に保つよう心がけましょう。部屋の乾燥が気になる時は、濡れタオルや洗濯物を干すのも効果的です。

なお、夏場の室内の適温は25度〜28度、湿度は45%〜60%といわれています。冬は、温度は18度〜22度、湿度は55%〜65%が目安です。

冷房病対策をする

冷房病（クーラー病）を予防するためにも、エアコンの設定温度が低くなりすぎないようにしましょう。冷房病（クーラー病）は、室内と室外の温度差によって生じます。冷房の設定温度は、外気温から4℃以上低くならないよう心がけましょう。

また身体が冷えすぎるのも冷房病（クーラー病）の原因のひとつです。エアコンの風が直接当たらないようにしたり、薄手の上着を着用したりなど、身体の冷え対策を取り入れましょう。温かい飲み物や食べ物で身体を温めるのも効果的です。冷房病（クーラー病）を防ぐためにも、これらの対策を取り入れてみてください。

送風運転でエアコン内部を乾燥させる

エアコンによる喉の痛みは、エアコン内部に発生したカビが原因の可能性があります。そのため、エアコン使用後は送風運転を行い、エアコン内部を乾燥させましょう。冷房や除湿運転後のエアコン内部は、結露が発生しカビが繁殖しやすい環境です。送風運転を3〜4時間程行えばエアコン内部の結露を取り除けるため、カビ増殖の抑制につながるでしょう。

また機種やメーカーによっては、防カビ機能や内部クリーン機能など、カビを抑制する機能を搭載している場合もあります。エアコンを買い替える際は、これらの機能が搭載している機種を選ぶのもおすすめです。

口呼吸ではなく、鼻呼吸を意識する

エアコンで喉を痛めないためにも、口呼吸ではなく鼻呼吸を意識することも大切です。口呼吸は、吸い込んだ空気が直接喉を通るため、喉が乾燥しやすくなります。一方、鼻呼吸は、空気の通り道となる鼻が吸い込んだ空気の湿度を調整したり、ほこりの吸い込みを防いだりするため、喉が乾燥しにくいです。普段から口呼吸がクセになっている方は、鼻呼吸を心がけましょう。

また、寝起きに喉の痛みやイガイガを感じる場合は、寝ている間に無意識のうちに口呼吸になっている可能性があります。なな鼻呼吸を促すアイテムやグッズなどを活用し、口呼吸の予防に努めるのもおすすめです。

エアコンの掃除をする

エアコンによる喉の痛みを予防するためにも、エアコンの掃除をしましょう。エアコンは、室内の空気を吸い込み、内部で温度調整してから吐き出します。このとき室内のほこりや臭いも吸い込むため、エアコンの吹き出し口やフィルターはかなり汚れています。

また冷房運転すると、吸い込んだ空気と吐き出す空気の温度差により、エアコン内部では結露が発生します。結露をそのまま放置し続けるとエアコン内部が湿った状態となり、カビの原因につながります。

エアコン内部に溜まったほこりやカビなどの汚れは、エアコンから室内に放出されます。室内にまき散ったほこりやカビを吸い込むと、喉の痛みやイガイガ、アレルギー症状など、身体の不調が起きる可能性が高いです。定期的にエアコンの掃除をしてカビやホコリなどの汚れが溜まらないようにしましょう。

【夏の冷房・冬の暖房】季節に合わせた対策が重要

エアコンによる喉の痛みを防ぐためにも、季節に合わせた対策が重要です。夏は、冷房の設定温度を低くし過ぎないように心がけましょう。とくに冷房病（クーラー病）になると、身体の不調につながります。冷房病（クーラー病）は室内と室外の温度差で発症します。冷房の設定温度は、外気温から3〜4度下げる程度に留めておくのがおすすめです。

冬は、暖房運転により部屋が乾燥し、喉の痛みにつながります。加湿器や濡れタオルなどを使って、室内の湿度を上げるようにしましょう。室内の湿度は40%〜70%が望ましいといわれています。エアコン使用時は、加湿器や濡れタオルを活用して、湿度を一定に保つようにしましょう。

またエアコン内部に溜まったほこりやカビなどの汚れも喉が痛くなる原因です。季節を問わず、エアコンの掃除を定期的に行い、ほこりやカビなどの汚れを取り除きましょう。ただし自力でのエアコン掃除では限界があり、送風ファンや熱交換器など、エアコンの奥にある部品までは掃除できません。これらを掃除するには、エアコン本体を分解する必要があります。喉の痛みを予防し快適に過ごすためにも、業者によるエアコンクリーニングを利用するのがおすすめです。

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自宅で可能なエアコンの掃除・メンテナンス方法

エアコンは家庭でも掃除可能です。定期的にエアコンの掃除を行い、エアコンによる喉の痛みを予防しましょう。ただしエアコンを掃除する際は、感電防止のためにも必ず電源を切り、電源プラグを抜いておきましょう。エアコンのホコリやカビを吸い込まないよう、マスクの装着もおすすめします。

以下ではエアコンの掃除・メンテナンス方法について紹介していきます。

・フィルターのホコリを取り、汚れを洗い落とす
・吹き出し口の掃除をする
・エアコン内部の湿気を乾燥させる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

フィルターのホコリを取り、汚れを洗い落とす

エアコンのフィルターを取り外し、掃除機をつかってフィルター表面のホコリやゴミを取り除きましょう。この時、フィルターが目詰まりしないよう、フィルターの表側から掃除機をかけるようにしてください。掃除機のヘッドは、毛ブラシなどのアタッチメントを使うと効率よく汚れを取り除けます。

表面のホコリやゴミを取り除いたら、フィルターの裏側からシャワーなどで水をかけ、汚れを洗い流します。油汚れやヤニ汚れがひどい場合は、中性洗剤を溶かした水やぬるま湯に浸し、歯ブラシやスポンジなどで汚れを取り除きましょう。水洗いが完了した後はタオルや雑巾で水分を拭き取り、完全に乾くまで陰干ししてください。

40℃以上のお湯を使ったり、強い力を加えたり、ドライヤーなどで乾燥させたりするとフィルターが変形する場合があるため注意しましょう。

吹き出し口の掃除をする

ルーバーを開き、吹き出し口の掃除をしましょう。吹き出し口の汚れは、濡れた雑巾を使って優しく拭き取ってください。奥の方は、布を輪ゴムで固定した割り箸を使うといいでしょう。汚れが取れにくい場合は、水に濡らしたメラニンスポンジを使って優しくお手入れしてください。最後に雑巾や布でしっかり乾拭きし、水分が残らないようにしましょう。

吹き出し口は、ほこりが溜まりやすい箇所です。またエアコン内部にカビが発生している場合、吹き出し口にカビ菌や雑菌が付着している可能性があります。一見きれいに見えても、吹き出し口の掃除は必要です。2週間に1回を目安に定期的に掃除するようにしましょう。

エアコンの内部の湿気を乾燥させる

カビの発生を防ぐためにも、冷房や除湿運転後は60分〜90分ほど送風運転するようにしましょう。送風運転が備わっていない場合は、最高温度で冷房運転してください。エアコンの冷房や除湿運転をした後は、エアコン内部に結露が発生します。結露をそのまま放置し続けると、カビや雑菌が繁殖する原因につながります。冷房や除湿運転後は、送風運転でエアコン内部の湿気を乾かしましょう。

ただし自力のエアコン掃除には限界があり、エアコンの奥の方まではお手入れできません。とくにカビが発生しやすいドレンパンや送風ファンといった部品を掃除するためには、分解掃除が必要です。またエアコン内部は精密機械が多く、無理に分解しようとすると不具合や故障が起こる場合があります。エアコンの汚れが気になる場合は、専門的な知識を持った業者へ依頼することをおすすめします。

エアコン・クーラーの掃除なら、ベアーズにお任せください

エアコン内部は、ほこりやカビなどの汚れが溜まりやすく、それらを何日も吸い込み続けると喉の痛みや咳、アレルギー性の肺炎などの原因につながる可能性があります。エアコンを快適に使い続けるためにも、エアコン内部の掃除は必要不可欠です。

なおエアコン・クーラーの掃除なら、家事代行・ハウスクリーニングの「ベアーズ」を検討してみてください。「ベアーズ」は創業20年以上、累計250万件以上という確かな実績を誇ります。ハウスクリーニングが初めての方、業者への依頼が不安な方でも安心して利用できるでしょう。

また徹底的に研修を受けたスタッフがエアコン本体を分解し、自力では掃除できないエアコン内部の汚れを高圧洗浄でしっかり除去します。ほかにも、きれいな状態を長持ちさせるオプションや、エアコン効率向上のための室外機掃除など、サービスが充実している点も魅力です。長い間エアコンの手入れをしていない、仕事や家事が忙しく掃除する暇がないという場合は、「ベアーズ」に相談してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

エアコンで喉が痛くなる、イガイガする主な原因には、エアコンによる室内空気の乾燥があげられます。冷房・暖房かかわらず、エアコン使用時は加湿器を使用し、部屋が乾燥しないよう心がけましょう。

そのほか、エアコンによる喉の痛みの原因には、エアコンに溜まったほこりやカビなどがあげられます。エアコンのフィルターや吹き出し口は自力でも掃除が可能です。エアコンによる喉の痛みを予防するためにも、エアコンの掃除は定期的に行いましょう。なお家庭でのエアコン掃除には限界があります。そのため家庭で掃除できない箇所は、業者に依頼するのをおすすめします。

エアコン使用時に起きる喉の痛みやイガイガを予防する方法には、こまめな水分補給があげられます。喉の潤いを保つことで、喉の痛みを和らげる効果が期待できます。殺菌や抗炎症作用成分が含まれたうがい薬、のどスプレーを活用するのもいいでしょう。なかなか症状が改善されない、喉の痛みがひどいときは、喉の痛みに特化した風邪薬を試してみてください。

エアコンによる喉の痛みはちょっとした工夫や対策で予防できます。ぜひ本記事で紹介した対処法や予防方法を参考にしてみてください。