家事ハラスメントとは?原因・具体例・夫婦関係を悪化させない対策を解説
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更新日:2026.02.01

数年前から話題になっている「家事ハラスメント」という言葉をご存知でしょうか。実は、妻に対する「家事労働ハラスメント」と夫に対する「家事ハラスメント」があり、それぞれはまったく別の内容なのです。
この記事では、家事ハラスメントの意味や言葉が生まれた背景を解説します。また、夫に家事のダメ出しをすることなく、上手に家事を分担して妻の負担を減らすためのコツ、家事ハラスメントの対策を紹介します。
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目次
「家事ハラスメント(カジハラ)とは」?
「家事ハラスメント」という言葉は竹信三恵子氏(和光大学教授)の造語である「家事労働ハラスメント」が元となって生まれました。もともとは、女性だけに無償の家事労働を押し付けて当然とする社会の問題を意味する言葉です。
しかし、やがて、夫の家事のやり方や成果を妻が厳しく批判する行動も「家事ハラスメント」と呼ばれるようになりました。
「家事ハラスメント」は、女性が家事をすることを前提として成り立つ社会のしくみに原因があります。一般的に、女性は子どもの頃から家事ができるように育てられることが多いでしょう。それに対し、男性は「男の子なのだから家事はできなくてもいい」という育てられ方をされてきた人も珍しくありません。結果として、成人した段階で男女の家事スキルに大きな差がついてしまっている場合が多いのです。
また、男性は長時間労働をするケースが多く、成人後に家事を習得する時間が限られているともいえます。さらに、忙しく働く男性をサポートする役割を女性が背負わされている面もあり、家事スキルの差が埋まりにくい一因になっています。
家事ハラスメントで生じる課題
この記事では主に、夫の家事に妻がダメ出しをするほうの「家事ハラスメント」について取り上げます。
前述したように、結婚した段階における夫の家事スキルは妻より劣ることが多いでしょう。家事とは、できる人にとっては簡単な作業に思えるかもしれませんが、できない人にとっては「何から手を付ければ良いかさえもわからない」ものです。掃除でも、ゴミ出しでも、たくさんの細かい知識や経験があるからこそ、スムーズかつ完璧にこなせるといえます。
わからないなりに苦労しながら家事をやってくれた夫に対して、妻が厳しい言葉を投げつけてしまうことはありませんか? 一所懸命にやったことを否定されれば、夫は家事をやる意欲をなくしてしまいかねません。結果として、夫の家事スキルがいつまでも向上せず、妻にばかり家事負担がかかりつづけるという悪循環となります。
また、批判的な会話が増えれば夫婦関係にも溝ができるかもしれません。夫婦円満のためにも、妻から夫への「家事ハラスメント」をしないように気をつけましょう。
家事ハラスメントが起こりやすい場面
洗い物なら、「汚れがきちんと落とせていないよ」「洗うだけではなくて、きちんと拭いて食器棚に収納するところまでやって」と夫にダメ出しをしたくなりませんか?
掃除の場合に出やすいダメ出しは、「きちんと部屋の隅まで掃除機をかけないとダメだよ」「掃除機をかける前に棚やテーブルを拭いてホコリを下に落としてから」等です。
夫よりも家事スキルが高い妻から見ると夫の家事のやり方がいいかげんに感じられて、イライラしてしまうこともあるでしょう。「自分はもっと、きちんと家事をしているのに」と思うため、夫にも自分と同じくらい「きちんと」させないと気が済まないのです。また、自分が母親や義母等から厳しく家事のやり方をチェックされて感じたストレスが、夫に対する八つ当たりとして出てしまうこともあるかもしれません。
一方、夫の側では「家事は本来、妻の役割だけれど、自分は家事に協力してあげる」という気持ちが、多少なりとも、あるのではないでしょうか。そこへ批判的なことを妻から言われると、「協力してあげようとしているのに感謝されるどころか文句ばかり言われるなら、もう家事をやりたくない」と感じるはずです。
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家事ハラスメントに該当しやすい言葉・具体例
家事ハラスメント(家事ハラ)は、悪意がなくても日常の何気ない一言が相手を傷つけてしまうケースが多く見られます。特に、家事のやり方や結果を否定する言葉は注意が必要です。
「まだ終わってないの?」「前にも言ったよね」「なんでこんな簡単なことができないの?」といった表現は、相手の努力を否定する受け取られ方をしやすく、家事への意欲を下げてしまいます。
また、「私がやった方が早い」「普通はこうやるよ」などの比較や評価を含む言葉も、無意識の家事ハラにつながりがちです。さらに、「これやっといて」「ちゃんとやって」など命令口調の言い方は、家事を“義務”や“監視対象”に変えてしまう原因になります。
言葉だけでなく、家事をしても感謝や評価がなく、ミスだけを指摘される状態が続くことも家事ハラの一種です。家事をするたびに緊張したり、頼まれること自体が苦痛に感じる場合は、家事ハラスメントに該当する可能性があります。
家事ハラスメントが続くと夫婦関係が悪化し、離婚に発展することもある
家事ハラスメントが日常的に続くと、夫婦関係は少しずつ悪化していきます。最初は些細な注意や不満だったとしても、否定的な言葉やダメ出しが重なることで、家事をする側は「どうせやっても評価されない」「何をしても怒られる」と感じやすくなります。その結果、会話そのものが減り、家事への関与を避けるようになるケースも少なくありません。
コミュニケーションが減った状態で不満だけが蓄積すると、些細なことで夫婦げんかに発展しやすくなります。話し合いができないまま対立が続くと、互いに理解し合おうとする気持ちが薄れ、心の距離が広がっていきます。こうした状況が長引いた場合、関係修復が難しくなり、最終的に離婚という選択に至るケースもあります。
家事ハラスメントは一度で離婚につながるものではありませんが、積み重なることで夫婦関係に深刻な影響を与える可能性がある問題です。早い段階で気づき、しっかり話し合うことが大切です。
家事ハラスメントを防ぐための対策:ダメ出しにならない夫へのアドバイス
夫の家事に口を出したくなるケースはどうしても出てきます。そのような場合は、できるだけ否定的な言い方をせず、上手にアドバイスをするようにしましょう。この段落では、夫に家事のアドバイスをするときの具体的な言い方を紹介します。
「○○したらもっと良さそう!」
夫が家事をするやり方や結果にコメントをしたい場合は、「きちんとして」や「ダメじゃない」は禁句です。言わなければならない内容だとしても、相手のミスや成果を否定したり責めたりするニュアンスの言い方にならないように意識しましょう。
その代わり、「ベターな提案」をするようにします。たとえば、「〇〇したら、もっとおいしくなると思うよ」や「〇〇したら、もっときれいになるのではないかな」といった言い方です。内心は不満かもしれませんが、そこは少し抑えて、まずは現状を評価してあげてください。その上で、さらに良い結果を出すためのハウツーをさりげなく伝えるほうが夫も素直に耳を傾けやすくなります。
「ありがとう!」
多くの男性にとって、家事はハードルが高い苦手な作業です。それを、妻のために努力してやってくれた夫に対しては、結果がどうであれ、まずは感謝の言葉を贈りましょう。やり方が間違っていたり不器用であったりして満足できる結果になっていないとしても、まずは褒めたり感謝したりすることが大切といえます。
人は、肯定してもらった後のアドバイスのほうが受け入れやすいものです。ですから、先に感謝を伝えてから、「次は〇〇してくれたら、もっとうれしいな」といった、建設的なアドバイスをするようにしましょう。
夫が家事をしてくれる動機を考えれば、このような言い方が好ましい理由もわかります。夫は「妻に喜んでほしい」「妻の負担を減らしてあげたい」という気持ちから家事をしてくれることが多いでしょう。その気持ちを満たしてあげれば夫も「家事をして良かった」と感じ、家事スキルを上げようとしてくれるのではないでしょうか。
「一緒にやってみよう!」
夫が家事を引き受けてくれてから実際に始めようしたときに、やり方がわからなくて戸惑っていることもあるかもしれません。そのようなとき、その家事を日常業務としてやっている妻はいら立ちを感じてしまうこともあるでしょう。つい、「どうして、こんな簡単なこともできないの?」等と、なじるような言い方をしてしまいがちです。
しかし、家事スキルが低い夫を非難しても良い結果にはなりません。責める代わりに、「一緒にやってみようか」等と、歩み寄る姿勢で言葉をかけるほうが夫婦円満に繋がります。夫が苦手な家事なら、お手本として実際にやって見せてあげましょう。「家事のやり方を教えるくらいなら自分でやってしまったほうが早く終わる」と思うかもしれません。しかし、夫が家事を覚えるまでの練習期間と考えて、粘り強く教えてあげてください。
脱家事ハラスメント!家事を休んで息抜きする方法
夫の家事スキルが上がれば、妻の家事負担を大きく減らすことができます。この段落では、夫の家事スキルを向上させるための裏技を2つ紹介します。
家事をリスト化し、得意なものを頼む
家事が苦手な人や家事をした経験が少ない人は、「家事に参加しよう」という気持ちがあったとしても、何から手をつければ良いのかがわからなくて行動に移せないケースがあります。妻は夫に対して「私が1人で忙しそうにしているのだから、気を利かせて何かしてくれたらいいのに」と思いがちですよね。そこで、「何をしたら良いのか、夫にもわかりやすくする」という工夫が必要なのです。
たとえば、日常生活の家事を洗い出してリスト化しましょう。そうすれば、どのような家事があるのかが夫にも理解しやすくなります。その中から夫が得意そうな家事を引き受けることにすれば、家事への苦手意識を緩和しつつ、家事スキルを向上させていくことが可能です。
初めに無理なお願いをする
ときには、心理学のテクニックを活用して夫に家事を引き受けさせるという方法もあります。「フット・イン・ザ・フェイス」とは、最初に難しいこと頼んで断られてから、次に易しいことを頼むと引き受けてもらいやすいという手法です。「断って悪いな」という罪悪感が起きることから、難しくない要求なら次は応じてあげようという心理になることを利用した方法といえます。
たとえば、いきなり「洗濯をしておいて」と頼んだとしても、洗濯機を使ったことがない夫なら「できない、やり方がわからない」と答えるでしょう。そこで、「洗濯する衣類を洗濯機に入れて」と頼めば、「それくらいならできる」という反応を引き出しやすくなります。その後は段階を踏んで「洗剤を真ん中の目盛りに合わせて入れておいて」「洗濯機のスイッチを押しておいて」「コースが終わったら干しておいて」と、洗濯の全工程をやってもらうようにするのです。
家事を休んで息抜きする方法
夫の家事スキル向上に協力するにあたっては、長期戦を覚悟したほうが良いかもしれません。早く成果を出して自分の家事負担を減らしたいとばかり考えていると疲れてしまうので、たまには家事を休んで息抜きすることも大切です。最後に、上手な息抜きの方法を紹介します。
時短家電を導入する
お掃除ロボットや全自動洗濯乾燥機、食器洗い機や自動調理機等、家事を時短するための家電が各種、販売されています。そういったものを活用すれば家事の手間と時間を削減でき、かなり負担を減らすことができるでしょう。
また、家事には興味がなくても、家電や最新機器には関心を示す男性は多いものです。家事の時短に有用な家電製品を夫と一緒に選ぶことによって、夫にとって家事を「自分にとっても関係があること」に変えることも効果的な方法です。自分で考え抜いて選んだ家電なら愛着も湧きやすく、新しい家電を使ってみたいという気持ちが家事への意欲を高めます。
家事代行サービスを頼む
「すべての家事を自分たちだけでやらなければならない」と思い込んでいないでしょうか。そうすると、家事がさらに面倒くさく感じられてしまうかもしれません。苦手な家事があれば、家事代行サービスにお願いするのもおすすめの方法です。
家事代行サービスの中には数時間単位で家事を依頼できる会社もあります。プロの家事代行スタッフは限られた時間内に仕事を終える必要があるため、手際よく家事を片付けていきます。その様子を見て、家事の手順を学ぶことも可能です。
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まとめ
多くの男性は女性に比べて家事スキルが低く、苦手意識を感じているといえます。そのような男性にも家事を「自分にも関係があること」と感じてもらうためには、役割分担とフォローを妻が上手にすることが効果的です。また、ときには家事代行サービスに頼る等、夫婦2人のゆっくりとした時間を作ることも大切ではないでしょうか。
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