共働きの兼業主婦の家事の年収はいくらくらい?

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通常は仕事をすれば当然お給料をもらうことができますが、家事はどんなに頑張ってもお給料をもらうことはできません。家事のようにお金にならない労働は、「無償労働」とも呼ばれていますが、この無償労働を金銭的価値に置き換える計算方法が3つあります。そのうち「機会費用法(OC法)」と呼ばれる方法で、兼業主婦の仕事を年収に換算すると約223.4万円になるとされています。

家事を年収に換算する方法は3つ

お給料が支払われない家事をどう年収に換算するのか、と疑問に思われた方もいるかもしれません。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、家事などの無償労働をお金に換算する方法はいくつかありますが、代表的な3つの換算方法が紹介されています。

その換算方法についてご紹介していきます。

機会費用法(OC法)

普段家事に充てている時間を外での労働と置き換えた場合、どのくらいの報酬を得ることができたのかを換算します。得られる報酬は平均賃金を基準にして評価します。

代替費用法スペシャリストアプローチ(RC-S法)

こちらは無償労働の内容を炊事・清掃・保育などに分けて、似ている専門職に従事する人の賃金で評価するという方法です。

代替費用法ジェネラリストアプローチ(RC-G法)

RC-G法は、家事使用人または家事代行サービスを専門とする人の賃金から評価する方法です。

OC法で、一人あたりの年間無償労働評価額は、女性の場合、専業主婦が最も多く年齢平均では304.1万円、兼業主婦が223.4万円となっています。もちろん労働時間や単価は人それぞれですが、家事をしていた時間を外で労働すれば、これだけのお給料を稼げていたということになります。

兼業主婦は無償労働も換算すると、年収300万円以上の労働をしている


内閣府経済社会総合研究所国民経済計算部が2011年に出した家事活動などの貨幣評価の推進方法によると、兼業主婦の貨幣換算額は223.4万円、労働時間は1540時間とされています。

内訳は、次のようになっています。

・炊事 (41.6%、93万円)
・買い物(14.3%、31.8万円)
・清掃 (13.8%、30.9万円)
・育児 (10.5%、23.5万円)

上記のようになっており、買い物が清掃と育児を上回るという結果になっています。

さらに、女性のパート労働者(平均年齢45.1歳)の平均年収は、40代後半で約1,115,700円なので、この金額を上乗せすると、兼業主婦は約335万円の労働をしていることになります。

家事はいくら頑張ってもお給料はもらえず、家事に費やす時間を外で働いていれば、換算金額分稼ぐことができていたことになります。家事に充てる時間は、意外ともったいないのです。

家事代行サービスを利用して時間を有効活用

最近は家事代行サービスを利用する家庭が増えてきています。家事をする時間は意外ともったいなく、業者などに依頼することで自由な時間を手に入れることができます。毎日仕事で疲れているのに、休日にまとめて掃除をしていては、時間がもったいないだけでなく疲労やストレスが溜まり、喧嘩などにもつながってしまいます。

家事代行サービスを依頼することで、日頃のストレスを解消し時間を有効に使うことができるでしょう。

夫婦円満に行く秘訣は家事を無理しないこと

家事や育児は無理をしてしまうと、どんどん不満やストレスが溜まっていき、夫婦関係が悪くなりやすくなります。

家事をアウトソーシングすれば、自分たちの時間をつくることができます。心も体も休めることができれば仕事の効率化につながるだけでなく、喧嘩が減るなど夫婦関係の向上も期待できるでしょう。

(まとめ)共働きの兼業主婦の家事の年収はいくらくらい?

  1. 共働きの家事などの無償労働を年収に換算すると223.4万円。
    通常は家事を行ってもお給料をもらうことはできませんが、金銭的価値に置き換える計算方法が3つあります。そのうちのひとつであるOC法で算出すると、兼業主婦は223.4万円の仕事を無償でしていることがわかります。

  2. 家事を年収に換算する方法は3つ。
    家事をお金に換算する方法はいくつかありますが、代表的なのはOC法、RC-S法、RC-G法の3つです。年齢や労働時間、単価などによって換算額は多少異なりますが、家事をしていた時間を外で働けば兼業主婦では、200万円以上稼げたことになります。

  3. 兼業主婦は無償労働も換算すると、年収300万円以上の労働をしている。
    家事に充てている時間は実は意外と多く、共働きで妻が家事をほとんど行っている場合、妻は外でお給料をもらっている仕事にプラスして223.4万円の労働をしていることになります。共働きの場合は特に、家事は夫婦お互いの負担となるといえるでしょう。

  4. 家事代行サービスを利用して時間を有効に使う。
    家事をする時間は意外ともったいないので、疲れているときなどは家事はプロに委託すると時間を有効活用することができます。家事をプロに頼めば自分でするよりも綺麗になり、自分たちの時間を確保し、心身ともにリフレッシュすることができるでしょう。

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