家事を手伝わない夫を変えるには?試してほしい解決法4選

家事の悩み


夫が家事をまったく手伝ってくれず、自分1人が家事を負担しなければならなくて困っているという女性は多くいます。この記事では、なぜ夫が家事を手伝ってくれないかについて考察していきましょう。そのうえで、どうしたら家事をさせることができるのかについて紹介します。

そもそも家事は「手伝うもの」じゃない

「家事は妻の仕事」という価値観は、今や過去のものです。女性が質と量の両方で男性と同じ位の仕事をしている現代において、家事は「家族が平等に担当すべきタスク」とする考え方が一般的になっています。

「手伝う」という言葉には、「家事は女性がメインとなって担うべき作業」という認識が背景にあります。夫に「家事を手伝って」と言ったことがある妻も、前時代の意識から抜け出しきれていないといえるでしょう。

妻が自分の意識を改めることはもちろん、夫にも家事を「自分が家庭でやるべき仕事」として向き合ってもらう必要があります。

夫が家事を手伝わない理由

どうして、夫は積極的に家事をしないのでしょうか。主に3つの理由があると考えられます。この段落では、それぞれの理由について、くわしくみていきましょう。

「家事は女のもの」と考えている

現代の20~40代の親世代は、まだ専業主婦やパート主婦が多かった時代に育児をしていました。当時は妻にとって家事に割く時間と気力体力に余裕があったため、すべての家事を妻が担当することが一般的な時代だったのです。そのような母親の姿を見て育った世代の人は「家事は女性がするもの」という価値観を男女ともに持つに至りました。特に男性の場合、両親が「男の子だから家事はしなくていい」という方針で育てていたケースも多いのです。

ところが、現代では夫婦がそろってフルタイムで働く世帯が多くなっています。現状で妻だけが家事を負担しなければならないのはおかしいのですが、それを意識していない男性がまだ多いといえるでしょう。しかし、男性にとって認識を改める機会がこれまでになかっただけで、きちんと話し合えば「家事は夫婦共通のタスク」と理解してくれる可能性もあります。

交際時の甘えをそのまま引きずっている

結婚する前の恋人同士だった頃や新婚時代を思い出してみましょう。「好きな男性のためなら、なんでもしてあげたい」と思って、お世話をしてあげていたのではないでしょうか。料理や洗濯といった夫のケアをすべてしてあげた結果、「家事は妻にやってもらって良いもの」と甘える習慣ができてしまったケースも多いのです。

夫の意識はそのまま変わらなくても、妻は結婚生活の中で自分の負担が大きいことに不満を持つようになることが多いでしょう。いつまでも甘えている夫もよくありませんが、最初に夫を甘やかしてしまった妻にも責任の一端はあるといえます。時間をかけて、夫の認識を変えていきましょう。

家事スキルが乏しい

女性の場合、「女の子は家事ができるようにならないと、結婚してから困るから」という方針で育てられたという人が多いでしょう。親だけでなく社会全体に「女性は家事が得意なほうがいい」「家事ができることがステキな女性の条件」とする傾向があるため、女性が自ら進んで家事を習得することもあります。

それに対して、男性はこれまで家事をする必要性に迫られた経験がない人も多くいます。一人暮らしをきっかけに家事を覚える男性もいますが、「食事はすべてコンビニ弁当、衣類はすべてクリーニング、掃除はしない」という人も珍しくありません。

夫が家事スキルに乏しいことは、家事に協力してくれない大きな原因です。そもそも、家事とはどのようにするものなのかがよくわかっていないため、「手伝って」と妻に言われても、何もできないのです。

夫が家事をやる気になる!解決法4つ

夫が家事をしないことには、さまざまな理由があることがわかりました。そこで、この段落では夫に家事をさせる4つの方法を紹介します。

1. 具体的に家事を頼む

上で述べたように「そもそも、家事をやったことがない」「家事のやり方がわからない」という男性は多いです。ですから、「あなたも家事をやって!」と妻に言われただけでは、何からどのように手を付けたらいいのかわからなくて困惑する場合がほとんどでしょう。

そのような夫には、細かく具体的に、やってほしい家事の内容を伝えることが効果的です。「今夜のうちに、この洗剤を使って浴槽を洗っておいて」など、「期限」「何を」「どのように」やればよいのかを具体的に説明するようにしましょう。

夫がその家事のやり方を覚えたら、次は「毎週の〇曜日にお願いね」等と言って、習慣化させます。そうやって、夫が分担できる家事を増やしていきましょう。

2. 家事リストを作って分担する

女性は共感性が高く、いちいち言語化しなくてもコミュニケーションを取れることもありますが、男性は言葉でない表現から「察する」ことが苦手です。そのため、不満をためこんだあげく、「どうして家事に協力してくれないの!」等と感情を爆発させることには意味がありません。その代わり、理論的に訴えたほうが妻の言いたいことを理解しやすいのです。

家事を分担する必要性と方法を夫に理解しやすくするためには、家事リストの作成が効果的です。毎日の生活で必要な家事の作業をすべて細かく洗い出して、リスト化しましょう。そのうえで、お互いに得意なものや実行しやすいものを担当するなど、家事の振り分けをしていきます。子どもがお手伝いできる内容もリストに入れることにより、子どもからの協力も得られるでしょう。

3. 夫の家事スキルを褒める

苦手なことをするのは、だれにとっても気が重いものです。家事をした経験がほとんどない男性の場合、「自分が家事をやっても、うまくできなくて、妻に叱られるのではないか」という不安を感じている場合もあります。実際、がんばってやってみた家事のやり方や結果を批判されて、やる気をなくしたという経験を持つ夫も多いのです。

そこで、夫の家事レベルに寛容になり、できるだけ褒めたり感謝したりすることが、夫の家事に対する意欲を上昇させるポイントとなります。「あなたが作ってくれたビーフシチューがとてもおいしかった。また食べたい!」「窓ガラスをこんなにピカピカにしてくれて、ありがとう!」等、夫が言われてうれしい言葉を積極的にかけるようにしましょう。そうすることによって、家事スキルに自信と意欲が生まれます。

4.「なんで?」と理由を聞く

家事への協力を呼び掛けても、頑として家事にいっさい手を出さないという夫も、中にはいるでしょう。その場合は、凝り固まった認識を根本から変える必要があるかもしれません。

夫に、「なんで家事をしないの?」と聞いてみてください。おそらく、「家事は女性の仕事だから」といった答えが返ってくるでしょう。そこで、「なんでそう思うの?」と問い返します。「自分の母親は家事をしていた」と返ってきた場合は、こう返事をしましょう。「昔と今では時代が違うし、お義母さんは専業主婦だったけれど、うちは共働きだよね。それなのに、なんで家事は女だけの仕事なの?」。

こうして問答を続けるうちに、「家事は妻だけが負担すべき」という考え方に矛盾があることを夫は理解するでしょう。自分の思い込みが間違っていたと気付いてくれたら、以降は家事を分担してくれる可能性があります。

夫のプライドを傷つけたり、口論になったりすれば逆効果なので、言い方をやわらかくする等、工夫しながら試してみてください。

それでも家事をしないときの対処法

上で紹介した方法を試しても夫が家事をしてくれないというケースもあるかもしれません。そのような場合に妻ができる対処法を3つ紹介します。

家事をするのをやめる

荒療治になりますが、妻もいっさいの家事を放棄してみましょう。場合によっては、何日か実家に帰ってしまい、「家事をしてくれる人がいなくなると、どれだけ生活が大変になるか」を実感してもらうのも手です。妻が日頃してくれている家事の価値を見直し、協力的になってくれるかもしれません。

あるいは、週に1日だけでもよいので、「夫が家事をする日(妻が家事をしない日)」を強制的に決めてしまうという方法もあります。「家事は妻が必ずやってくれる」という夫の認識を変える効果を期待できます。

家事の対価を要求する

「家事は妻の仕事だろう」と夫に言われたら、家事の報酬を要求してみるのもよいでしょう。ちょっとしたお小遣いでもいいですし、欲しいものを買ってもらったり旅行に連れて行ってもらったりするのでも構いません。「あなたが家事をせずに仕事だけに集中できるのは、私が家事をすべて負担してサポートしているおかげ。その対価をちょうだい。」と言えば、夫も反論しにくいのではないでしょうか。

こういった要求を提示することには、「家事は妻が無償でしてくれるもの」という認識を変える目的があります。家事にはきりがなく、報酬化すれば高くつくことが多いでしょう。そこから、夫が「自分も家事を分担する」と言い出すきっかけが生まれるかもしれません。

家事代行サービスに頼む

たまには、家事を丸ごと、プロにお願いしてみるという方法もあります。家事代行サービスを利用することによって、「家事労働は無料奉仕ではない」「お金を払ってでも依頼したい人がたくさん存在する」という客観的事実が夫にも伝わりやすくなるでしょう。

あの手この手を講じても夫が家事を分担してくれない場合は、「私1人で家事をすべてやるのは大変すぎるから」等と、家事代行サービスをおねだりしてみてください。家事労働に対する夫の認識を変革するチャンスになる可能性があります。家事代行サービスには定期プランだけでなく、単発プランや初回お試しプランもあるので、気軽に利用してみましょう。

【参考】家事代行サービス 初回お試しプラン/株式会社ベアーズ

まとめ

夫が家事に非協力的ということは離婚の原因になることもあるほど大きな問題です。家事スキルがない夫に家事をしてもらうためには、いろいろとコツがあります。まずは、どのような家事を担当してほしいか、家事をリスト化して話し合うことをおすすめします。

Related -関連記事-

Pick Up -ピックアップ-

ページ上部へ戻る