【秋掃除のススメ】実は秋も増えるキッチン周りのカビや雑菌!汚れ別に対策を

換気扇掃除

家の中でもキッチンは、食べ物を扱い料理をするため、衛生面で特に注意したい場所ですね。秋の長雨はカビや雑菌が繁殖しやすい時期でもあります。それらを防ぐためにも、シンクや排水溝、水垢や石けんカスなど、場所や汚れに合った落とし方で対策を取りましょう。

シンクの掃除方法

シンクや排水口などは、キッチンの中でも特に汚れやすい部分ですね。シンクの汚れは悪臭の原因にもなりますので、しっかり掃除しましょう。
シンクが汚れる原因は主に、【水垢】、【石けんカス】、【カビ・雑菌】の3つなので、それぞれの汚れに特化した対策を紹介します。

水垢の落とし方

水垢は、水に含まれているミネラルと食品などに含まれるカルシウム成分が結合し、固まってしまうことで付着するとされています。
水垢のpHはアルカリ性なので、落とすためには酸性のクエン酸や酢で対抗しましょう。
やり方は簡単で、酢:水=1:2になるよう配合し、これをスプレーして1~2時間程度放置しましょう(クエン酸を使う場合は水100mlにクエン酸小さじ半量)。その後スポンジで軽くこするだけ。
スプレー後にペーパータオルをかぶせてパックしたり、放置時間を長くしたりすると、よりしっかり、簡単に汚れを落とせるでしょう。

石けんカスの落とし方

石けんカスは、水に含まれるミネラルと食器用洗剤が混ざり合うことで付着するとされています。石けんカスのpHは酸性なので、今度はアルカリ性の重曹で対抗してみましょう。
用意するものは、重曹(粉状)とスポンジです。シンクを一度水洗いし、そこに重曹をふりかけて30分~1時間程度放置してください。その後スポンジでこすれば、石けんカスが落ちてシンクの輝きがよみがえるはずです。

排水口汚れの落とし方

排水口には食べ物や油汚れが付着するため、カビや雑菌が繁殖しやすくなっています。排水口のぬめぬめドロドロ汚れは、悪臭や詰まりの原因にもなるので、汚れが定着しない内に掃除しておきましょう。

排水口の掃除は、重曹とクエン酸(酢でもOK)を使って行いましょう。

(1)まずは、排水口に重曹をかけます。
(2)その上に、クエン酸(小さじ2杯)をふりかけます(酢の場合は1/2カップ)。
(3)ぬるま湯を排水口に少しずつかけると、発泡し始めるはず。
(4)その状態で30分程度放置し、お湯ですすげば完了です。

汚れがひどい部分や排水口の網目部分は、歯ブラシなどを使って掃除するとよいでしょう。

シンクに水垢ができる原因

シンクに付着した水垢汚れは、主に水道水に含まれるミネラル成分から成るものと、水道水のミネラル成分と石鹸カスが結合したものから成るものがあります。

水道水には、もともと炭酸カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が微量に含まれています。シンクに水が付着したままの状態でしばらく放置すると、水が蒸発するときにこのミネラル成分だけが残り、白い水垢汚れになります。また、水道水のミネラル成分と石鹸カスが反応して乾燥した場合は、「金属石鹸」と呼ばれるザラザラとした白っぽい水垢汚れに変化します。

これらの水垢は、そのままの状態でシンクを使い続けると、次第に蓄積して簡単には落ちない汚れとなってしまいます。そのため、手間をかけずにシンク掃除をするならば、こまめな対処が必要です。

シンクの水垢には重曹も効果的

水垢のようなアルカリ性の汚れには、酸性の洗剤を使えば中和させて落とすことができます。とはいえ、日常的なシンク掃除の場合は、汚れに合わせて洗剤を使い分けていくのは多少面倒だと感じることでしょう。

そこで、日常的なシンク掃除ならば、重曹のみでもOKです。重曹には研磨作用があるため、軽く石化した程度の水垢であれば、わざわざ酸性の洗剤を使うまでもなく落とすことができます。

さらに、重曹はアルカリ性の性質も持っているため、皮脂汚れや油汚れなどの酸性汚れを中和して落とす効果があります。したがって、重曹を使用すれば水垢汚れと油汚れの双方に対応できますので、日常的なシンクの掃除にぜひ活用してみてください。

重曹を使ったシンク掃除の方法

 

重曹は滅菌するほどの殺菌力はありませんが、細菌の繁殖を抑える程度の静菌力はあります。この静菌作用と研磨作用の効果を上手に利用し、重曹を使ってシンクに付着した水垢や菌によるヌメヌメ汚れを掃除していきましょう。

重曹を使ったシンク掃除は、以下の手順で行っていきます。

①シンク全体の水分を軽く拭き取り、重曹を振りかける
②水で湿らせたスポンジで、クルクルと円を描くようにシンクを軽くこする
③水ですすいで重曹をキレイに洗い流す

重曹は排水口のヌメヌメ汚れも落とす

ドロドロした汚れやヌメヌメした汚れが付着してしまった排水口は、できるだけ手で触れたくないものです。このようなぬめり汚れを触れずに掃除するには、重曹+お酢(またはクエン酸水)を組み合わせた掃除方法を試してみましょう。

まずは、排水口に重曹を振りかけ、その上からお酢(またはクエン酸水)を少しずつ流し入れていきます。すぐに重曹とお酢(クエン酸水)が反応し、炭酸ガスの泡が発生し、炭酸ガスの泡の力で汚れがどんどん浮き上がってきます。泡の発生が終了したら、後は水で洗い流すだけで完了です。

このようにしてシンク掃除に重曹を使うと、シンク全体がキレイになるだけでなく、排水口の汚れも取り除けるというWの効果が期待できます。

シンクの水垢を防止する方法

シンクの水垢が蓄積してこびりついてしまうと、掃除がかなり大変になります。シンクの掃除を楽にするには、そもそも水垢の発生を抑えたり、水垢がこびりつきにくくしたりするような防止対策が必要です。

1. 毎日、水気を拭き取る

シンクの水垢を防ぐために最も重要なことは、使用後に水分を残さないことです。そのためにも1日の作業の終わりには、必ずシンクの水分を拭き取ることを習慣化しましょう。

このとき、台布巾などで拭き取ってしまうと、最後に台布巾を洗うときに再度シンクが濡れてしまいます。シンクの拭き取りには、キッチンペーパーなどの簡単に廃棄できるものがおすすめです。

2. シンク用スポンジを用意する

シンクをキレイに保つコツは、食器洗い用のスポンジの他にもシンク用のスポンジを用意して、いつも手に取りやすい場所に置いておくことです。シンクに汚れものを流した後は、シンク用スポンジと洗剤を使ってこまめにシンクの汚れを洗い落としましょう。

3. シンクをつけ置きする

シンクのうっすらとした着色汚れや雑菌が気になる場合は、つけ置き洗いがおすすめです。シンクの排水口に蓋をし、シンクのギリギリまでぬるま湯を溜めてから、酸素系漂白剤を投入して良くかき混ぜ、しばらくつけ置きしてみてください。ついでにスポンジや洗い桶、洗い物カゴなどのシンク周りの雑貨も一緒につけ置きしておくと、シンクと共に小物類もスッキリとキレイになります。

シンクにコーティング剤を塗布している場合は、酸素系漂白剤のつけ置きでコーティングが剥がれてしまうこともあります。また、シンクの材質によっては傷みが生じる場合もありますので、取扱説明書をよく読み用法を守って使用してください。

4. ステンレス用のコーティング剤を使う

ステンレス製のシンクの汚れ防止には、市販のコーティング剤でシンク全体をコーティングするという方法もあります。コーティング剤でシンクの表面をカバーしておけば、水の弾きがよくなりシンクに水滴が残りにくくなるため、水垢や汚れを防止することができます。

コーティング剤には、簡単に使えて数か月程度の持続効果が期待できるスプレータイプのものや、多少手間はかかりますが、数年程度の効果が期待できるボトル入り液体の拭き取りタイプのものがあります。これらを購入する際は、価格や持続期間、手間などを考慮し、自分に合ったコーティング剤を選んでいきましょう。

ガスコンロの掃除方法

続いてガスコンロ。使った後それなりに掃除しているつもりでも、いつの間にかベタベタ汚れなどがたまっていることはありませんか? ここでも重曹を使った掃除にチャレンジしてみましょう。

コンロ全体の掃除

ガスコンロ全体の掃除は、重曹とキッチンペーパーを使って行います。

(1)40度程度のお湯100mlに重曹小さじ1程度を加え、重曹水を作ります。
(2)重曹水をスプレーし、キッチンペーパーをかぶせてパックします。
(3)しばらく放置した後、古布などを使って拭き取ります。

汚れがひどいときは、二度拭きするとよいでしょう。

五徳の掃除

五徳は、油汚れや焦げなど頑固な汚れが付きやすい部分です。そのためこの部分の掃除には、粉状の重曹を使うことをおすすめします。

(1)特に汚れている部分に、重曹(粉状)をふりかけ、20分程度放置します。
(2)重曹の作用で油汚れが浮いてきたら、キッチンペーパーなどを使って大まかな汚れを取り除きます。
(3)ビニール袋に熱めのお湯と重曹を入れて混ぜ、その中に五徳を入れて20分程度つけおきます。
(4)歯ブラシなどを使い、細かい部分の汚れを落とします。
(5)水気を拭き取って完了です。

換気扇の掃除方法

換気扇には、料理中のニオイや蒸気を屋外に排出させる役割があります。もちろんその蒸気には油が含まれることもあるため、定期的に掃除しなければ、油汚れがこびりついてギトギトになってしまいます。このような汚れが蓄積されると、雑菌やカビが繁殖したり、悪臭の原因になったり、油汚れが部屋にまで広がってしまったり……といった状況にもなりかねません。きれいに掃除してもとの換気扇の効果に近づけてあげましょう。

※掃除を始める前に、必ず電源を切って換気扇が止まっていることを確認してください。

換気扇掃除の準備

(1)安全のため、換気扇の電源プラグは必ず抜いておきましょう。
(2)換気扇掃除では部品を外すときに油汚れが落ちてくる可能性もあるため、新聞紙などを敷いておくことをおすすめします。
(3)換気扇の整流板、ファン、フィルターを外します。

換気扇掃除の手順

(1)45リットル以上のゴミ袋を2枚重ねにして広げます。
(2)ゴミ袋の中に、取り外した換気扇の部品を入れます。
(3)45~50度程度のお湯を、部品がつかるまで入れます。
(4)ゴミ袋の中に重曹1/2カップを入れ、2時間程度放置します。
(5)古布で大まかな汚れを、歯ブラシなどで細かい部分の汚れを落とし、お湯で流して仕上げます。

換気扇掃除はつけおき洗いが基本なので、最初に換気扇掃除に取りかかっておき、その待ち時間にシンクやガスコンロなど、他の部分を掃除すると効率的に掃除できますよ。

まとめ

キッチン掃除は、酢やクエン酸、重曹を使うなどすれば思ったよりも簡単に汚れを落とせます。涼しくなってきた秋とはいえ、カビや雑菌に注意したい季節なので年末を迎える前に、一度徹底的にきれいにしておきたいですね。

とは言っても、自分でシンクから換気扇までしっかり掃除しようと思うと手間も時間もかかり、ちょっと億劫に感じることもありますよね。

特に換気扇はできればプロにやってもらいたいのではないでしょうか。でしたらハウスクリーニングです。キッチンだけでなく、お風呂場など「水回り全般の掃除」を頼んでピカピカにしてもらうのもよいでしょう。

きれいになったキッチンで料理をして家族みんなで食卓を囲んだり、すっきりしたお風呂に親子でゆっくりつかったり、普段の暮らしがより快適に過ごせますよ。

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