お風呂掃除で用いられるクエン酸の濃度はどのくらい?

お風呂掃除


洗い流せば見た目はキレイなイメージがありますが、実は白っぽい塊や黄ばみ、黒ずみなど様々な汚れが付着しています。

水道水に含まれるカルシウムなどの金属イオンは、水気がなくなるとその場に残留して白っぽい筋となり、どんどん蓄積して白い塊となってこびりつき、水垢汚れとなります。

更に、石鹸やシャンプーの泡が壁などに飛び散りカスとなって付着し、空気中のホコリなどと混ざって黄ばみや黒ずみの原因ともなります。

お風呂の汚れはシャワーで流すだけでは、しっかり落としきれないため汚れが酷くなって落としにくくなる前にこまめに掃除しておく必要があります。

水垢や石鹸、シャンプーのカスはアルカリ性の汚れなため、酸性のクエン酸を用いると中和反応により汚れを溶かし、比較的簡単に落とすことができるのです。

クエン酸は、柑橘系の果物などにも含まれる酸味成分なため人体にも無害であり、ドラッグストアなどでも手に入るため掃除にも使いやすいといえます。

使用するクエン酸の濃度は汚れに応じて高くしましょう

まった水垢などにはクエン酸の濃度を少し高くすると効果的です。

半カップの水にクエン酸を倍の小さじ1杯入れて、クエン酸濃度5%の水溶液を作りましょう。この濃度は、クエン酸と同じ酸性で、市販されているお酢と同じくらいになります。

クエン酸の量を増やして濃度を高くするとそれだけ洗浄力もよくなりますが、素材を傷める可能性もあるため増やしすぎには注意しましょう。

できたクエン酸液は水垢や石鹸カスなどが気になるお風呂の床や壁、鏡などにたっぷり噴霧して、汚れが酷い場合はラップなどで密閉して15分位放置し、スポンジで擦ってみましょう。

汚れが硬くこびりついている場合は、熱湯にクエン酸を溶かしてスプレーすると、お湯の温かさで汚れが溶けて落としやすくなるため、やってみましょう。

クエン酸が使えない素材もあるため注意しましょう

クエン酸は水垢や石鹸カス汚れなどに有効的ですが、素材を傷めることや体に悪影響を及ぼすこともあるので使用の際は注意が必要です。

まず、炭酸カルシウムでできている大理石はクエン酸により溶かされ、ツヤが消えることがあります。更に、アルミ製のものは黒ずんだり、酸に弱いタイルの目地は劣化の原因となったりするのでクエン酸が付着しないように気を付けましょう。

また、酸性のクエン酸はカビ取り剤など塩素系の洗剤と一緒に使うと、有毒なガスを発生させるリスクがあります。有毒なガスを吸い込むと呼吸器の疾病に繋がる場合もあるため、単独で用いるようにしてください。

そして、クエン酸が皮膚に付着すると肌が弱い人だとかぶれたり、ガサガサになったりして荒れてしまうことがあります。

これはクエン酸が皮膚のたんぱく質を破壊してしまうからで、普通肌の人でも長時間、濃度の濃いクエン酸に触れていると手荒れを起こします。

クエン酸を使う時は手袋やマスクを装着するようにしましょう。

(まとめ)お風呂掃除で用いられるクエン酸の濃度はどのくらい?

1.お風呂掃除で用いるクエン酸は濃度3%くらいが効果的といわれています

お風呂掃除で酸性のクエン酸は、水垢などのアルカリ性の汚れに対し効き目があります。粉末のクエン酸は3%くらいの濃度になるように、水に溶かして掃除に使うのがよいでしょう。

2.クエン酸は石鹸カスや水垢汚れに効果を期待できます

お風呂の汚れのなかでも、水道水に含まれる金属イオンの残留物である水垢や、泡が飛んで残った石鹸カスなどのアルカリ性汚れには、酸性のクエン酸が効果的です。クエン酸は人体にも無害で、薬局でも手軽に購入できるため重宝します。

3.使用するクエン酸の濃度は汚れに応じて高くしましょう

お風呂掃除でクエン酸を使う時は、半カップの水にクエン酸小さじ半分でつくる3%の濃度の液を用います。汚れが酷い場合は、クエン酸の量を少し増やして濃度を高くすると洗浄力がアップします。

4.クエン酸が使えない素材もあるため注意しましょう

クエン酸はお風呂のアルカリ性汚れに高い効果を発揮しますが、大理石や金属などの素材を変質させる場合もあるため、使う際は気を付けましょう。

また、たんぱく質を壊す性質もあるため、皮膚に長時間付着させないようにし手袋を装着しましょう。

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