追い焚き配管洗浄で気になるカビや雑菌を自分で掃除しよう

お風呂掃除


お風呂の追い焚き配管は、カビや雑菌などの汚れがたまりやすいにもかかわらず、掃除がしにくい部分です。外からは内部が見えず、どのくらい汚れているかがわからないので、健康に悪影響を受けやすい小さい子どもや赤ちゃんなどがいる人は、気になりますよね。この記事では、お風呂の追い焚き配管をキレイに掃除する方法を紹介します。

追い焚き配管の汚れの原因

まずは、どうしてお風呂の追い焚き配管が汚れてしまうのか、汚れの原因を把握しましょう。追い焚き配管が汚れる主な原因は次の3つです。

皮脂汚れ

追い焚きするときは、浴槽内のお湯を吸い込んで温め、再び浴槽内に吐き出します。浴槽内のお湯には浸かった人の皮脂が混じっており、追い焚きでお湯を吸い込む際に皮脂汚れも一緒に吸い込んでしまうため、追い焚き配管に汚れが付着します。

体をよく洗ってから浴槽に浸かる習慣をつければ、多少は皮脂汚れを防ぐことが可能です。しかし、人間の体は皮膚を守るために常に皮脂を出しているため、追い焚き配管に付く皮脂汚れを完全に防止することはできません。

お湯の中の雑菌

お風呂のお湯の中には、カビや大腸菌、レジオネラ菌など、さまざまな雑菌が含まれています。追い焚きで浴槽のお湯を吸い込んでから加熱して吐き出す過程で、それらの雑菌が追い焚き配管に付着します。衛生微生物研究センターの調査によれば、調査対象の全家庭で追い焚き配管の残り湯に雑菌が発見され、しかも半数以上の家庭で1万個~100万個/100mlもの雑菌が確認されたそうです。

追い焚き配管内でカビや雑菌が繁殖していると、追い焚きしたときに浴槽のお湯が臭くなることがあります。また、レジオネラ菌が繁殖している場合、肺炎や気管支炎、高熱などの健康被害を引き起こすことがあるため、要注意です。

入浴剤の成分

入浴剤の成分も追い焚き配管に汚れが付く原因となるため、追い焚きをするときは入浴剤の使用を控えるほうがベターです。

入浴剤の成分はさまざまであり、中には「追い焚き可」と表示されているものもあります。ただし、お風呂のメーカーによっては、どんな成分であっても追い焚き時に入浴剤を使用しないように案内している場合もあります。入浴剤の成分が追い焚き配管内に残ると、サビやカビ、雑菌繁殖の原因となりやすいからです。

追い焚き時に控えたほうがいい入浴剤の成分は次の通りです。

・炭酸カルシウム
・酸化チタン
・塩
・硫黄
・塩化ナトリウム
・食品成分(お茶、牛乳、柑橘類の皮など)

追い焚きしようと思ったときに入浴剤の成分をいちいち確認できない場合もよくあるので、「追い焚きするなら入浴剤は使わないようにする」「入浴剤を入れたときは追い焚きしないようにする」と覚えておきましょう。

追い焚き配管は2種類ある

追い焚き配管には、大きく分けて「強制循環タイプ」と「自然循環タイプ」の2種類があります。掃除の方法はタイプによって異なるので、自宅の追い焚き配管がどちらのタイプか、チェックしてみてください。

強制循環タイプ

強制循環タイプは「1つ穴タイプ」とも呼ばれます。浴槽にフィルター付きの穴が 1つ開いていて、浴槽の外で2本の追い焚き配管(浴槽からお湯を吸い込む配管と吐き出す配管)に分かれています。強制循環タイプはポンプを使って強制的にお湯を循環させるため流れが速く汚れが付きにくい一方で、配管が長いことからカビや雑菌が繁殖しやすいです。

強制循環タイプを掃除する手順は比較的シンプルで、水を張り洗剤を入れて追い焚きした後、穴を洗い流すだけです。くわしくは後で説明します。

自然循環タイプ

自然循環タイプは、浴槽の穴が吸い込み口と吐き出し口の2つ開いているタイプです。上下に穴が並んでいることが多く、一般的には上の穴が吐き出し口、下の穴が吸い込み口です。古いお風呂に多く、暖かいお湯は浴槽内で上昇し冷たい水は下降するという対流を起こして追い焚きします。自然循環タイプは1つ穴タイプよりもお湯の流れが遅いため、追い焚き配管内に汚れがたまりやすいです。

自然循環タイプの追い焚き排水管を掃除する手順は、穴が2つあるだけに、強制循環タイプよりも少し複雑です。くわしくは後で説明します。

追い焚き配管掃除に必要な道具

掃除に必要な道具は、追い焚き排水管のタイプによって異なります。

強制循環タイプ(1つ穴タイプ)の追い焚き配管掃除に必要な道具は次の通りです。

・市販の追い焚き排水管専用洗剤(1つ穴用)または過酸化ナトリウムか粉末タイプの酸素系漂白剤
・ゴム手袋
・スポンジ

自然循環タイプ(2つ穴タイプ)の追い焚き排水管掃除に必要な道具は次の通りです。

・市販の追い焚き排水管専用洗剤(2つ穴用)または過酸化ナトリウム
・ゴム手袋
・スポンジ
・タオル
・注ぎ口が長いポットかやかん

強制循環タイプを掃除する方法

強制循環タイプの追い焚き配管を掃除する際の手順は次の通りです。

1. フィルター(湯止めカバー)が付いている場合は外す
2. 穴の上5cmほどの高さまで水を張る
3. 専用洗剤を入れ、40~50℃に設定して追い焚きする
(過酸化ナトリウムを使う場合は水100Lあたり200g程度)
(粉末タイプの酸素系漂白剤を使う場合は200~300g程度)
4. 1時間ほど放置してから、もう一度、5分ほど追い焚きする
5. 排水し、もう一度お湯を穴の5cmほどの高さまで張る
6. 5分ほど追い焚きし、排水する
7. 水圧を強めにしたシャワーで穴に水を勢いよく流し入れ、洗い流す
8. フィルターをやさしくスポンジでこすり洗いし、取り付ける

強制循環タイプの追い焚き配管を掃除する場合、お湯を張るよりも水を張ってから追い焚きするほうが効果的です。また、浸け置きする際に洗面器や浴室用イスなどを一緒に浸けておくこともできます。

自然循環タイプを掃除する方法

自然循環タイプを掃除する手順は次の通りです。

1. 上の穴に付いているフィルター(湯止めカバー)が付いている場合は外す
2. 下の穴をタオルなどでふさぐ
3. 上の穴に専用洗剤を入れる
(過酸化ナトリウムか酸素系漂白剤を使う場合は50g程度)
4. ポットかやかんを使い、上の穴に40~50℃のお湯を、あふれない程度に注ぎ込む
5. 約2時間放置する
6. 下の穴をふさいでいたタオルを外す
7. 水圧を強めにしたシャワーで上下の穴を洗い流す
8. フィルターをやさしくスポンジでこすり洗いし、取り付ける

フィルターが付いていない場合は、そのまま掃除して構いません。最後にシャワーで上下の穴を洗い流す際は、中の汚れをかき出すようにするのがコツです。

追い焚き配管を掃除したいならベアーズ

ここまで説明してきたように、追い焚き配管の掃除には必要な道具や手順が多く、手間も時間もかかります。忙しくて時間が取れない人や、徹底的にキレイにしたい人は、プロのクリーニングを活用する方法もおすすめです。

家事代行サービスのベアーズでは、ハウスクリーニングのメニューとして「追い焚き配管洗浄」も提供しています。追い焚き配管自体の循環機能を利用し、マイクロバブルとプロ仕様洗剤を使って洗浄するため、追い焚き配管内の汚れを徹底的に剥がして落とすことが可能です。

専用洗剤は安心・安全な成分のものを使用しており、中和作業と洗い流しも徹底して行うため、作業の直後から安心して入浴できます。また、追い焚き配管だけでなく、浴槽内の吸水口に出ているフィルター(循環金具)の分解洗浄や浴槽の掃除も行います。

ベアーズの追い焚き配管洗浄の流れは次の通りです。

1. 追い焚き機能の動作確認
2. 循環金具の分解洗浄
3. マイクロバブル発生機と専用洗剤で追い焚き配管内部の洗浄作業
4. すすぎ
5. 説明と確認・お引渡し

ベアーズなら、作業後に最終確認やメンテナンス方法、注意事項の説明をしてくれるのはもちろん、作業後に気が付いたことがあれば対応してもらえるので、安心して利用できます。

【参考】追い焚き配管洗浄/株式会社ベアーズ

まとめ

お風呂の追い焚き配管を掃除しないと、配管内にカビや雑菌などの汚れがたまり、悪臭や健康への悪影響が起きる可能性があります。追い焚き配管の掃除は手間がかかるので、プロに依頼するのもおすすめです。キレイな浴槽に浸かりたい人、小さい子供や赤ちゃんがいる人は、プロならではの追い焚き配管洗浄を活用して、徹底的に掃除をしてみてはいかがでしょうか。

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