夫に家事をさせたい妻必見!夫を変える4つのコツ
家事の悩み
更新日:2019.11.05

女性の活躍推進が叫ばれている一方、いまだに「家事=女性の仕事」という考えが根強い日本。「夫にもっと家事をしてもらいたい!」と思っている妻は多いことでしょう。
この記事では夫が家事をしないリアルな理由に迫ります。夫にきちんと家事を担ってもらうコツも紹介しますので、長引く夫婦の家事分担問題にそろそろ決着をつけたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
夫はどのくらい家事をしている?
はじめに、夫婦の家事分担がいかに不公平な状況にあるのか、具体的なデータから分析してみましょう。
「国立社会保障・人口問題研究所」が、2018年に既婚女性約6000人を対象に家庭での家事分担の実態調査を行った結果、平日の妻の家事時間は1日平均4時間23分と夫の約7倍でした。休日でも、妻が4時間44分と夫の4倍の家事を担っている現状が浮き彫りになっています。
女性に負担が偏っているのは家事だけではありません。12歳未満の子どもがいる家庭において、平日に妻が担う育児は1日平均8時間52分と夫のおよそ6倍。休日になるとこの比率は2倍程度にまで下がるものの、妻の1日平均の育児時間は11時間20分とほぼ半日。これらの結果から分かる通り、日本では平日も休日も圧倒的に妻に家事育児の負担が偏っているのです。
さらに注目すべき点は、5年前や10年前と比べても、その状況がほとんど改善されていないことです。共働きが当たり前となっており、男性も家事育児に積極的に参加することが推奨されているものの、現実にはなかなか進んでいないことがわかります。加えて、見えない家事(献立の考案や日用品の補充など)の9割を妻が担っていることもあり、実際は今回参考にした実態調査以上に妻に負担が偏っている可能性もあります。
夫が家事をしない理由
妻が家事や育児に疲れきっていても、なぜ夫たちは依然として家事から遠ざかってしまうのでしょうか。代表的な理由を4つほど紹介します。
そもそもの家事スキルが低い
まず、やる気はあっても肝心の家事スキルが伴わない場合があります。家事はある程度の経験を積まないと効率的にこなすのが難しく、特に料理では下ごしらえなどの段取りが大事です。
若い世代を中心に自炊をする男性も増えていますが、その一方で結婚するまでひとり暮らしの経験がなく料理を母親に任せきりにしてきたような男性も珍しくありません。中には、家事全般について、学校の家庭科で習った程度の知識しかない男性もいるでしょう。こういった男性では、家事をひとりで上手にこなせません。
仕事と家事を両立している女性、子育て中の女性の多くが日々時間に追われています。目の前の家事や育児を片っぱしから効率的に片付けていきたいと考えている中、隣でモタモタする夫にイチから手順を教える余裕はないでしょう。仕方なく、妻が代わったりやり直したりすることになり、夫はますます家事から遠ざかってしまいます。
家事の総量を把握していない
「自分はすでに十分家事を担っている」と、夫が誤った認識を持っている場合もあります。一体どういうことなのか、大和ハウスが20~40代の共働き夫婦を対象に実施した意識調査を基に説明します。
同社が発表した調査結果を見ると、夫婦の家事分担の割合について、妻側では「夫1割:妻9割」がもっとも多かったのに対し、夫側では「夫3割:妻7割」がもっとも多い結果に。家事分担の割合について、夫婦間で認識に多少のズレがあることが判明しました。
こうした認識のズレを生む要因に、「見えない家事」の問題があります。妻が負担している家事の中には、夫が認識していない「見えない家事=日用品の補充や献立を考えるなどの頭脳労働」も含まれています。「見えない家事」も度重なると負担感を生むものです。夫のほうでこうした「見えない家事」も含む正しい家事の総量を把握できていないことも、公平な分担が進まない理由のひとつです。
稼いでくれば十分だと思っている
家事分担について夫婦喧嘩になったときに、「手伝ってもらいたいのなら俺くらい稼いでこい」と言われた経験がある妻もいるかもしれません。特に、高収入を得ている夫の中には、「十分稼いでいるので家事をしなくても良い」と考えてしまう人も。一般的な共働き夫婦では、妻よりも夫のほうが高い収入を得ているケースが多いのではないでしょうか。
しかし、収入を家事免除の理由にするのは、よく考えると筋が通りません。まず、高収入といっても、妻の家事分担の割合ほど稼いでいるケースはまれでしょう。冒頭で述べたように平日の家事分担の負担比率は妻が夫の約7倍ですが、夫の収入は妻の7倍でしょうか。
また、妻の収入が増えない原因を夫が作っているという見方もできます。夫がバリバリ働く一方で家事や育児を一手に担う妻だけが時短勤務になってしまう、仕事中心にできずキャリアアップの機会を損失する場合もありますよね。一方の価値観を押し付けるだけでは、家事育児の問題は解決しません。
仕事で疲れている
夫が仕事で疲れきってしまい、家事育児に回すパワーが残っていない場合もあるでしょう。2018年に公表された総務省の労働力調査によると、1週間の平均残業時間は男性で43.9時間、女性で32.9時間。働き方改革によって長時間残業が緩和される動きがあるものの、男女で比較すると男性の方が総労働時間は長い傾向にあります。
加えて、2016年の調査では、週60時間以上の長時間残業をしている男性がもっとも多い世代は30代と40代とまさに子育て世代。男性の働き盛りと子育て期が重なっており、育児で忙しい妻をサポートすることが特に難しいのが現状です。
夫を素敵なイクメンに変えるコツは4つ
夫が家事をなかなか手伝えない理由がわかっても、妻ひとりの頑張りでは限界がありますよね。ここからは、夫を素敵なイクメンに変える4つのコツを紹介します。
家事の重要度を改めて認識してもらう
まず、家事に対する意識改革が大事です。私たちの生活は、「衣食住」で成り立っています。「衣食住」を支える家事の重要度は仕事と同等だと理解してもらい、夫にも家事への責任感を持ってもらうことが大切です。
たとえば、料理や掃除、洗濯などの家事は生活するうえで欠かせない仕事です。家事は会社の仕事のように休みがあるわけではありません。必ず誰かがやらないといけないもので、放置すると生活サイクルが狂ってしまいます。
つまり、家事が行われることで気持ちよく仕事に出かけられるというように、家事と仕事は両輪の関係にあります。夫に「家事=自分の仕事でもある」と思わせることが最初のステップです。
収入ではなく労働時間の公平性を追求する
収入を理由に家事を手伝わない夫には、総労働時間の公平性を軸に話し合ってみることをおすすめします。夫婦の収入が多い少ないで家事の分量を決めるのは、前述の理由から建設的とはいえません。
そうではなく、家事や育児も含めたお互いの1日の総労働時間を洗い出し、夫婦の労働時間負担を公平にしていくほうが理にかなっています。妻のほうに家事育児の負担が偏っている場合は、外の仕事も含めて自分の一週間の平均労働時間を数値化してみましょう。自身の負担度合いを客観的に把握することができ、夫にも「妻はこんなに頑張ってくれているのか」とあらためて理解してもらえます。
夫の得意なことから始めてもらう
できるだけ夫の得意なことから家事を始めてもらうことも大切です。家事は幅広いので、夫の得意なことや興味があることもあるはず。特に夫の家事スキルが低い場合は、できるだけハードルの低い家事から割り当てていくほうが得策です。
たとえば、貴重面なタイプであれば掃除や整理整頓、アイロンがけなどを中心に任せましょう。食べることが好きであれば料理と片づけの担当にするとよいでしょう。
コツは、妻のやり方を押し付けるのではなく、できるだけ夫に任せることです。率先して家事を担う夫に育てるためには、自分と違うやり方をしても受け入れてあげる寛容さも必要です。任せることで、責任を持ってより効率的な方法を提案してくれる場合もあります。
家事労働を可視化する
夫に家事総量を把握してもらうために、家事労働を可視化することもおすすめします。料理や洗濯のように「見える家事」だけでなく、日用品の補充や献立の案出しなど「見えない家事」も含めて、すべてをリスト化してみましょう。
その際のポイントはすべての家事で「誰が担当しているか」と「どれぐらいの頻度か」を書き出し、「家事分担の不公平感」を見える化することです。特に、「大変だから手伝ってほしい」という感情論が伝わりにくいロジカルなタイプの夫には、この方法が効果的です。
家事分担が捗るモノ・サービス
夫の意識を変えることに成功しても、物理的に仕事で忙しくなかなか理想的な分担が実現できない場合もありますよね。そんなときの強い味方が、家事がはかどるグッズやサービスです。
時短家電の活用
家事の効率化を目的とした家電は多く市販されており、積極的に取り入れると良いのは、食器洗い乾燥機、乾燥機能付きドラム式洗濯機、ロボット掃除機です。
食器洗い乾燥機を使えば面倒な食器洗いの手間が省けますし、節水効果もあります。さらに、中で乾燥まで行ってくれるので、キッチン回りがスッキリするなどメリットだらけ。乾燥機能付きドラム式洗濯機は、洗濯物を干す作業から解放してくれます。
ロボット掃除機は、外出中に隅々まできれいにしてくれます。「家具が傷つきそう」など、ロボットに任せるのは不安な人には、コードレスクリーナーがおすすめです。室内に立てかけておけるのでサッと使えますし、持ち運びしやすいので掃除機をかけるのが驚くほど楽になります。
家事代行サービスの利用
共働き世帯を中心に、家事代行サービスの利用も増えています。家事代行サービスのメリットは、掃除や料理、買い物など、自分の頼みたい家事を幅広く代行してくれることです。
掃除や料理など、負荷が高い家事をアウトソースすること心身の負担が軽減されますし、自分や家族のための時間が作れます。
家事代行サービスの満足度を上げるコツは、最初に自分の要望をできるだけ明確に伝えることです。掃除であればどこをお願いしたいのか、どの程度キレイして欲しいのか、仕上がりのイメージを持っておきましょう。家事代行サービスのベアーズでは事前のヒアリングを基に、要望に合ったスタッフを選定します。
【参考】家事代行サービス 初回お試しプラン/株式会社ベアーズ
まとめ
夫婦の家事分担に偏りがある場合は、まずは説明したコツで夫に家事を割り振っていきましょう。共働きでの家事育児の分担が難しい、時間が足りないといった問題は、家事代行サービスを利用することで解決できる場合も多くあります。
家事は必ずしも自分たちでやらなければいけない仕事ではありません。家事代行サービスに依頼できるものはアウトソースして、それによって捻出できた時間を家族水入らずの団らんやレジャーに充ててみてはいかがでしょうか。
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