夫育をしない・共働きの家事分担=「家事分担2.0」
共働き
更新日:2020.06.06

共働き夫婦であっても永久のテーマである「家事分担」。
今回は先進的なご夫婦にオススメな考え方、「家事分担2.0」をご紹介いたします。
目次
家事分担で 「夫育(おっといく)」は古い?!
ここ数年よく聞くようになった「夫育(おっといく)」とは、「夫を褒めて褒めて褒めちぎって、家事も育児も手伝ってもらっちゃおう」という考え方です。様々な手法で家事の効率化を図る奥様であれば、既に実践されている方も多いのではないでしょうか。
しかしその一方で、なんかコレは違う気がする…と感じる方もいらっしゃるはず。それもそのはず、そもそも褒め称えて男性を動かすというスタンスは、高度経済成長期の内助の功そのものだということに、潜在的な違和感が生じているのでしょう。褒めるという行為で夫を立てておきながら、実は育てているのは女性だという、かすかに女性のプライドをたたえた、それはそれはとても奥ゆかしい考え方なのであります。
現代をたくましく生き抜いてゆかねばならない共働き夫婦は、経済的にも生活力でも相手に自立心を求め、できる限り対等な立場でありたいもの。そんな「次世代型夫婦」にとって、「夫育」は現在の社会にフィットしないアナログな考え方と変化しつつあります。現在の社会にフィットしないものや、時空の歪みにのみこまれることなくパートナーに合った手法を試したいところですね。
では、認識齟齬なく家事分担をしてる夫婦は今、どのようなスタンスをとっているのでしょうか。
「家事分担2.0=チーム戦」の考え方
考え方のポイントは、大きく3つあります。
①家族=チームメンバーである
②家をみんなで「運営する」「志を共にする」を共通認識にする
③チームメンバーにはポジション(役割)を与える
できる限り対等な立場でありたい次世代型夫婦にとって、収入や労力といったものは夫婦で共に得た成果です。つまり、家族=同じ目標に向かう仲間であるという思考が強く、そこが「家事分担2.0」の根源であり、うまく家庭を運営していく秘訣であるといえます。
デフォルトで家事=家族でシェアすべきものという共通認識を装備していますし、家族のことを「小さな組織」としてきちんと認識しています。そのうえで奥様も「夫は家族であり味方である」という超基本事項を忘れることはありませんから、間違っても不毛な夫婦ゲンカをすることはありません。
ここで大切なポイントは、家事分担の話し合いの際、あくまでも「よい家庭を築くことが最終目的である」という志を、必ずセットで伝えましょう。間違っても奥様から「自分ばかり家事の負担が大きいので、分散させたい。」という内容だけをチームメンバー(家族)に伝えてはいけません。そのような内容を伝えようものなら、その直後からさっきまで開いていたはずの家族の耳は貝のように閉じて、二度と開くことはできません。草木も生えません。リメンバーミー。
「そんな事をいわれても、今までどんなに相談してもダメだった・・・。」という方は、過去に相談したときに旦那様やご家族に対し、どのような語り掛けをしたか思い出してみてください。「自分は大変だ」、「どうして言わないとやってくれないの?」など、半ば愚痴のような言葉ばかりを伝えてしまい、誤解を招いてしまった事はありませんか?この機会に是非、伝え方を見直してみてください。

また、お子様に対して無言の「戦力外通告」をしているご家庭も多いのではないでしょうか。
お子様を思いやる親心から、
「家事をシェアする時間があれば子どもに勉強をしてほしい」
「子どもにお手伝いをさせるのって、かわいそうな気がして…」
と、無意識にフィルターをかけてしまっている親御さんも意外と多いように感じます。
お手伝いはお子様の自立心を育むメリットがあり、教育のチャンスでもあります。しかし、「あまり小さな頃から自立心ばかりを養いたくない!」というお考えであれば、お手伝いをしてくれた後に、お子様へ心からの気持ちで感謝の言葉を伝えてみてください。それを共に喜び、次回からお子様が自発的に役割をこなそうとするケースも多いのです。共に喜ぶことにより、お手伝いは孤独な使命から喜びの絆へと変化します。
このときのポイントは、お子様がうまくできない場合にも気長に教えてあげるということです。ママによくみられるのは、「できないなら、自分がやったほうが早い!」となってしまうこと。「私が出る!」と、そのたびにチームの監督(家事分担ではママにあたります)がフィールドを走るのでは選手が育たないのです。
子どももいつからか自我が芽生えはじめ、「ママが大変な思いをしているならできることであれば守ってあげたい」と感じているお子様は想像以上に多いはずです。
「ぼく(わたし)がおてつだいしたら、おかあさん、いつもよりぴかぴかのにこにこだっ!」
「ぼく(わたし)は、おかあさんのやくにたってるぞ!」
そんな風に、大好きなママや家族の役に立てた子どもの喜びは、親の想像以上に大きいものです。何事にも代えがたい達成感や自信を得る、絶好のチャンスなのです。子どもにとってよい経験になることは、いうまでもありません。「きょうは〇〇ができるようになったね!」など、具体的な例を挙げて親として成長を見守っていることを伝えるのも重要です。
家事を通じてしかできない家族コミュニケーションも、家事を家族でシェアするうえでの魅力のひとつです。
こんなに違う!「家事分担2.0」は夫育の進化系
夫育=家事分担1.0とし、チーム戦=家事分担2.0とした場合、家事分担=チーム戦(家事分担2.0)にはどのようなメリットがあるのでしょうか?ひとつ例を挙げて比較します。
<例> これはあなたが上手だからやってくれる?と御願いした場合
夫育[家事分担1.0]の場合
①褒める労力が大変、テクニックを要する
②やるかやらないかは本人次第(受動的)
③結果(効率や打率)が悪い場合、「やってないことを責める」構図になりやすくネガティブ連鎖が起きる
チーム戦[家事分担2.0]の場合
①担当外の家族には余分なストレスや労力がかからない
②自分の役割を果たそうとする(能動的である)
③結果(効率ややる人の打率)が悪い場合、チームメンバーから「改善策」が出やすくポジティブ連鎖が起きる
さきほど夫育は古い?と位置づけましたが、実はこの「家事分担=チーム戦」でも夫育を継承しているポイントがひとつあります。それは、「やって欲しいことを明確に伝える」という点です。ただし、夫育では「やってほしいことを褒めて伝える」ものですが、こちらは「希望・内容」と共に「役割」を伝える点が異なります。自分に役割があるというだけで、家族のひとりひとりが家事に対し向き合い、自分事として「どうやったらよくなるか」を考える機会が増えるのです。
どうせなら、家事で団結して最強家族をつくっちゃおう!
いつも家事にお仕事に育児にと一生懸命な皆さんだからこそ、「チームプレイ」にピン!と来る方が多いのではと書き連ねてみましたが、いかがでしたでしょうか。
まずは、家族みんなに家事を自分事にしてもらうというくらい軽いスタンスでスタートするのがオススメです。「役割」をもつだけで、人は少しだけ伝え方やニュアンスが変化します。得意なことから振り分けていくのはもちろん、家族の不調や多忙な時期などはお互いのフォローに入る「バックアップ体制」もしっかりと大切にしたいですね。バックアップしてもらったら感謝をして、またバックアップをする…。そんなよい循環が、生まれてくればいいですよね。
家族みんなで団結して、楽しく「泣いて、笑って」ファインプレーをしましょう!だって、せっかくつながった家族なんですもん。
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