共働き成功のコツは家事育児の役割分担!どうすればうまく解決できる?

共働き


共働きに疲れてしまい、仕事を続けるべきか悩んでいる女性も多くいるのではないでしょうか。しかし、長い目でみると共働きには多くのメリットがあるため、うまくいっていない場合は退職という方法ではなく、家事育児の分担を見直してみてはいかがでしょうか。この記事では、共働きで夫との家事育児分担がうまくいっていないという人に向けて、共働きを続けるメリットや上手に家事育児を分担するコツを紹介します。

共働きを選択することによる3つのメリット

長く共働きを続けるためには、モチベーションの維持が重要です。モチベーションを保つためのもっとも簡単な方法が、夫婦共働きを選択することによって期待できるメリットを理解しておくことです。ここでは、共働きによって期待できる3つのメリットについて解説します。

メリット1.老後の資金が貯められる

もっとも大きなメリットが、老後の資金が貯められることです。特に、夫婦共に正社員の場合では、厚生年金を国からもらうことで、専業主婦世帯と比べて年金が増えます。加えて、退職金制度がある会社に勤務していた場合は、そろって会社から退職金も支払われます。

メディアでも日々報道されている通り、日本は世界の中でも長寿大国です。特に女性の老後は平均24年以上あるとされています。医療の進化により今後さらに平均寿命が伸びる可能性もありますが、十分な蓄えがあればその分だけ老後の安心感が高まるでしょう。

共働きであれば子育てしながらでも、自分たちの老後の資金を貯めやすくなりますし、夫婦で収入を得ることはどちらかが病気やケガに見舞われた際のリスク分散にもなります。

メリット2.産休・育休中にも手当がもらえる

育児をする場合も、実は共働きのほうが有利です。女性が正社員の場合では、産休や育休に入っても無収入になることはなく、健康保険や雇用保険からから手当が支給されます

産休に入ると、直前の収入の3分の2相当の手当てが、産前から産後までの休暇(約100日間)に支給されます。育休半年後以降からは、手当の額は2分の1にまで減額されますが、最長で子どもが2歳になるまで支給されるので安心です。

これらはいずれも、自身が企業に勤めていて健康保険、雇用保険に加入している人や公務員を対象とする制度です。夫の被扶養者である専業主婦は対象外となります

メリット3.妻が充実感を感じられる

共働きをすることで、妻が充実感を感じられるというメリットもあります。家の中で家事育児に励むことはもちろん大事ですが、そのほかに仕事を持って自分で収入を得ているということで、女性が自信を持てる場合もあります。外に出て働くことを通じて刺激をもらう、視野が広がる、社会に貢献しているということで達成感や充実感を味わえることもあるでしょう。若い世代を中心に、夫に養ってもらっている立場ではなく、経済的に自立しているほうが精神衛生上落ち着くという女性も増えています

今は共働きを前提とした家事育児分担を考えていく時代

日本でも、夫婦共働きはもはや当たり前となっています。実際、2000年頃を境に妻が専業主婦の世帯数を共働きの世帯数が上回り、2018年の時点では専業主婦世帯が600万世帯であるのに対し、共働き世帯はその2倍以上の1219万世帯もいますしかし、共働き世帯が急増しているのにもかかわらず、日本では家事分担に関しては家に専業主婦がいる前提のままです。2016年に実施された内閣府の調査によると、6歳未満の子どもを持つ夫の家事育児関連の時間は1日当たり83分となっており先進国中最低の水準に沈んでいます。

一方、妻側の家事育児関連の時間は7時間34分と夫に比べてはるかに長く、先進国の中でも断トツで1位です。共働きには多くのメリットがありますが、家事育児の負担が依然として女性側に偏っているという現状は、多くの働く女性を悩ませています。

新しい時代の価値観に合わせ、共働き世帯を前提とした家事育児分担のあり方を考えていく必要があるといえます。

共働きでも妻に家事育児の分担が偏ってしまう理由とは

では、なぜ日本では共働きでも妻に家事育児の分担が偏ってしまうのでしょうか。ここからはその理由について詳しく説明します。

理由1.子育て期と夫の働き盛り期が重なっている

1つ目の理由が、子育ての時期と男性の仕事の働き盛り期が重なってしまうことです。総務省が実施した「労働力調査」によると、週60時間以上の長時間労働をしている男性は、どの年齢層においても、2005年以降概ね減少傾向にあります。

2017年では、20代では約10%、管理職が多い50代でも約12%ですが、子育て期と重なりやすい30~40代の男性では約15%と、全年齢層の中でもっとも高い水準となっています。

つまり、夫として父親として家事育児に参画したいと考えていても、残業や休出等で思うように時間が取れない、物理的に帰宅が遅くなってしまうケースも多いのです。ただし、家事や育児は誰かがしなくてはならないことですので、結果として妻にその分のしわ寄せがきているのが現状です。

理由2. 収入が低い方が家事をするという暗黙のルールがある

2つ目の理由が、共働きであっても収入の差によって対等にみてもらえない場合があることです。日本人男性の中には、「男性は仕事」「女性は家庭」という昭和的な夫婦または働き方と表現される価値観に縛られている人もいます。

そして、中には自分のほうが高い収入を得ているのだから妻が家事育児を多く分担するほうが合理的だと本気で思っているケースも散見されます。「収入が低いほうがより多くの家事育児を分担すれば良い」という考え方が弊害となり、働く妻に多くの負担がのしかかっているのです。

ただし、このような考え方は一見合理的にみえますが、よく考えるとフェアとはいえません。なぜならば、小さな子どもがいても夫が思う存分働けるのは、妻が家事育児を一手に引き受けているからでもあるためです。

こういう夫の場合、あくまで妻が家事育児の中心になったうえで適度に働いて世帯収入も底上げしてくれる「そこそこ共働き」を望んでいるケースも多くあります。そこには、共働きで子どもができても自分の生活スタンスを変えたくないという夫の本音が透けて見えるようです。

しかし、これでは妻側が仕事や家事、育児と全方位対応しなくてはなりません。いずれにしても妻がそのような着地点を望んでいない場合は、夫婦でよく話し合う必要があります

理由3.日本には家事を外注するという文化が根付いていない

3つ目の理由が、海外と比べて日本にはまだ、家事や育児をアウトソースするという考え方が浸透してないことです。欧米などの海外では、家事育児をメイドやベビーシッターに委託するという考え方が、一般家庭にも根付いています。

特に、移民が多い国では、安い人件費で家事や育児をアウトソースできるということもあり、合理的な方法として多くの共働き夫婦が選択しています。これに対して、日本では家事育児を他人に任せるのは主婦として怠慢というような考え方も根強く、専業主婦だけをしてきた親の世代の層からの反発も少なくありません。結果として、女性が働きながら、さらに家事育児まで抱え込むことになってしまうのです。

家事育児をしない夫へのストレスを解消する方法

このように家事や育児に主体的でない夫と暮らしていると、次第に妻のイライラが溜まってくるようになります。これが続くようであれば夫や子どもにとってマイナスです。そこで「家事や育児しない夫へのストレス解消法」を紹介します。

1. ひとりの時間を作る

夫に対してイライラを感じたら、少しずつ蓄積された感情が爆発する前に別の部屋に引きこもるか外出するなどをして、ひとりの時間を作るようにしてみましょう。ひとりになれば心が落ち着き、やがて冷静になって考えることができます。小さなお子さんがいる場合は、子どもと一緒にいると考える時間を持てないので、家族やベビーシッターなどに預けることも一つの手法です。このような時間を定期的に設けると、スケジュールや予定を組みやすくなり子どもを預けやすくなります。

ひとりの時間を設けた日は趣味に没頭したり、映画を見たり、友人とランチをしたりするなど、好きなことで楽しく過ごしましょう。すると次第に気持ちが良い方向へと高まり、イライラとしていた感情がみるみるうちにリセットされてくるでしょう。

2. 夫にしてほしいことをプレゼンする

自分は家事をよくやっていると思っている男性に限って、「妻がなぜイライラしているのか?」、「自分には何が足りないのか?」が分かっていないことが多いようです。そこで、そのような夫に対し、普段の生活態度や家事や育児について変えてほしい点を明らかにし、プレゼンしてみてはいかがでしょう。

プレゼンする方法は、手書きで紙に書いてもホワイトボードやパワーポイントを使っても好きな形でOKです。このように明確に視覚化することで、妻が何に対してストレスを感じているのか夫は分かってくれるはずです。夫に対する要望をアウトプットすると気分がスッキリとし、気持ちの整理にもなりますのでぜひ実行してみてください。

3. 夫の家事は自分でやってもらう

男性は妻が家事をやらない自分に対しイライラしていると分かっていても、実際にはどうしたらいいのか分からずに放置していることが多いようです。そのような夫には「夫の食事や洗濯、掃除など自分のことは全て自分でやってもらう」という日を設けてみてはいかがでしょう。そのようにすることで、妻がどのくらいの労力をかけて自分の世話をしてくれていたのかが見えてきます。

家事には炊事、洗濯、掃除、育児以外にも「見えない家事」が多いことを知ってもらいましょう。例えば「新聞を取りにいく」、「トイレットペーパーを交換する」、「窓を開けてときどき換気する」などの簡単な作業は、夫は普段家事とは考えていないかもしれません。しかし、このような小さなことでも積み重なればかなりの労力になると改めて気づいてもらうことも大切です。

育児に消極的な夫を変える方法

育児に苦手意識があったり、育児は妻がするものと考えていたりする夫を変えることはできないでしょうか。そのような夫の考えを改善したいと考えている女性にお勧めしたい「育児に消極的な夫を変える方法」を紹介します。

1. 夫と子どもの時間を増やす

夫と子どもが一緒にいる時間を増やせば、夫は子どもにさらに深い愛情を感じ、子どもはよりいっそう夫に懐いてくれるかもしれません。子どもの寝かしつけを夫に任せたり、子どもとお風呂を一緒に入ってもらったり、たまには子どもと夫を残して外出してしまうという方法で父と子の時間を増やしてみましょう。

最初のうちは「こんな細かいことまで子どものお世話のやり方を説明しないとわからないの?」と思うこともあるかもしれません。ですがこれも最初のうちだけです。次第に夫が育児に慣れてくれば妻の育児の大変さを実感し、自ら進んで子どもの世話をしてくれるようになるでしょう。子どもにとって父親との時間は大切な情操教育にもなりますので、子どもの将来のためにもぜひこの方法を実践してみてください。

2. 「子どもがパパと遊びたがってる」と伝える

「育児では母に敵わない」と疎外感を感じて育児に積極的に参加できない男性もいます。そのような男性でも、自分の子どもに対する愛情は持っているはずです。そこで、「子どもがパパと遊びたいと言っていたよ」と夫に軽く声をかけてあげましょう。その一言で夫の育児に対するモチベーションが上がり、積極的に子どもの面倒を見てくれるようになるかもしれません。

普段子どもと距離ができてしまっている父親でも、子どもから一緒にいたいと求められれば嬉しくないはずはありません。その感情をうまく利用し、夫の興味を育児に向くようにしてみましょう。

偏った分担のまま共働きを続けるとどんな問題が起きる?

偏った役割分担のまま共働きを続けることは健全とはいえません。妻側が不公平だと感じたままの状態が続くことで、夫婦仲が悪くなってしまうなどの問題に発展する可能性が高まります。

夫婦仲が悪くなることで、子どもの前でのケンカが増える等、子どもへの悪影響も懸念されます。それだけでなく、妻が過労となり体調を崩してしまう、病気になってしまう場合もあるのです。体力に限界を感じることで、最終的に仕事を続けることを諦めざるを得ないケースも想定されます。

このようなケースはもちろん円満退社とはいえません。本心では仕事を辞めたくないと思っていた場合、「夫が手伝ってくれれば辞めなくて済んだのに」と、夫に対する遺恨が残る可能性もあります。

さらに、「年収の低い方が家事育児をやるべき」という親の考え方が子どもに伝わることも問題です。次世代でも共働きでの家事分担の問題が解決されないまま、女性への負担が続いてしまうと考えられるためです。

共働きの家事育児を分担するコツ

共働きの家事育児を分担するのには実はコツがあります。ここからは、家事育児の分担問題を明快に解決する方法について紹介します。

コツ1.家事育児の工数を可視化する

うまく家事育児を分担するためには、あらゆる作業を可視化してみることが大切です。 家事育児に詳しくない男性の場合、妻にどれだけの負担がかかっているかを正確に把握していない場合も多くあります。1つずつ言葉で説明するのは非効率であり業務の負担感をアピールするうえでも効果的とはいえません。すべてを一覧にして、可視化することが大事です。

その際には、掃除や洗濯等目立つものだけでなく、日用品の補充や日々の細かな掃除など、名もなき家事と表現されるような目立ちにくい細かな家事育児もきちんと可視化するのがポイントです。なぜならば目立ちにくい家事の大半が、散らかっているものを片付ける、汚れているものをきれいに洗うなど、マイナスをゼロにする作業だからです。

こうした「あるべき姿に戻す」という類の家事は、普段の生活においては気づかれにくいでしょう。一覧表では、それぞれにかかる時間や頻度等も記入して数値化しましょう。そうすることで、毎月どれだけの負担が妻側にかかっているかを、「とにかく大変」という感情論ではなく、論理的に夫に伝えることができます。

夫婦で家事育児を可視化、分担する際にはエクセルやアプリを利用するのがおすすめです。

家事雑用スケジュール用テンプレート(Microsoft)
Microsoftのオフィシャルテンプレート。シンプルなのでアレンジして使うのがおすすめです。

簡単に家事分担と管理ができるアプリには以下のようなものがあります。

Yieto:家事分担のモヤモヤを解消する( iPhone用)
今の家事分担状況を可視化できるアプリです。100以上の家事タスクが登録されており、それらを夫・妻で分類していくことで分担状況がわかります。タスクリストもつくれます。Web版(簡易版)もあり、こちらもおすすめです。

魔法の家事ノート(iPhone用)
魔法の家事ノート(Android用)
家事の予定表を簡単に作成し、記録管理していけるアプリです。担当する人ごとに家事の達成率もでるので、ゲーム感覚で家事を楽しむことができます。


魔法の家事ノート(Google Play)
家事の予定表を簡単に作成し、記録管理していけるアプリです。担当する人ごとに家事の達成率もでるので、ゲーム感覚で家事を楽しむことができます。

コツ2.外注できる家事とできない家事に分けてみる

家事育児にかかる工数表が作成できたら、外注できるものとそうでないものに分けてみるのも大事なコツです。工数表ができたら、それに沿って夫婦で相談しながら役割分担を決めていくと良いでしょう。

ただし、互いに仕事で忙しく、どうしてもカバーしきれない部分がある場合は、外注できるものがないかという視点でチェックしていくことが大切です。たとえば、家事の中でも掃除や料理などは外注化しやすいでしょう。

外注できるものは家事代行サービスに委託することで、夫婦での役割分担の負担感も軽減されます。共働きであれば、家事代行サービスに支払う費用も比較的捻出しやすいのではないでしょうか。

家事代行サービスは共働き家庭の強い味方になる

家事代行のお掃除の様子

外注できる家事があれば信頼できる家事代行サービスに委託してみるのもひとつの解決策です。外注することで家事の負担が減れば、夫婦や家族水入らずで過ごす時間も増えます。家事代行サービスの使い方は人それぞれです。利用しようか悩む場合は、まずは問い合わせをしてどんな使い方ができるかを確認し、場合によってはお試し・トライアル実施を検討したり、詳しい見積もりを取ってみるのもおすすめです。

家事代行で変わった!リアルな体験談

家事代行サービスのベアーズには、家事代行を実際に頼んでみて「夫婦仲が良くなった!」と実感している人の嬉しい体験談がたくさん寄せられています。それでは、その体験談の一部を紹介します。

「いつもきれいに片付け・清掃をしていただきありがとうございます。

共働きのため、大変助かっております。

おかげで、休日家事を気にせずゆっくり休むことができています。」

引用元:https://www.happy-bears.com/area/kaji/tokyo/nakano/2222

「長い間お世話になり、いつも大変助かっています。

保育園の洗濯物や床掃除、台所掃除など、回らないところをサポートいただき、共働き・育児が成立しているのはHさんのおかげです。

ずっと担当してもらいたいので今後もどうぞ宜しくお願いします。」

引用元:https://www.happy-bears.com/area/kaji/chiba/chiba/2094

このように家事代行サービスのベアーズを利用すれば、プロの手による質の良いサービスを受けることができます。現在夫婦共働きで日常の家事や育児が大変だと感じているのであれば、ぜひ一度ベアーズを利用してみてはいかがでしょう。

【参考】家事代行サービス 初回お試しプラン/株式会社ベアーズ

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