父子家庭で仕事と子育てを両立するには?シングルファザーの仕事術

出産・子育て


いざ、父子家庭として生活していくことが決まったら、パパは仕事と家事・育児をどのようにして両立させていけばよいのかが分からず、悩むことが多くあります。

「子育てを優先するためにはしかたがない」と考えて、異業種への転職を検討しているパパも多いのではないでしょうか? この記事では、シングルファザーが家事・子育てと仕事を両立させるための方法を紹介します。

父子家庭の仕事の悩みあるある

現代ではひとり親世帯も珍しくなくなってきていますが、シングルマザー世帯とは異なる父子家庭ならではの仕事の悩みについては、まだまだ問題が山積みです。まずは、シングルファザーによくある仕事上の悩みを3つ紹介します。

育児休暇が取りづらく、時短勤務がしづらい

父子家庭と母子家庭の年収を比較すると、父子家庭のほうが百数十万円ほど多いという調査結果があります。しかし、母子家庭には様々な補助金や手当が交付されることに対し、父子家庭では交付の対象外とされることがほとんどです。また、父子家庭の場合は住宅ローンを抱えているケースも多く、経済面では母子家庭と同様、あるいはそれ以上に厳しい状況にあるといえます。

収入を維持する必要からパパは長時間労働をしなければならないケースが多く、子どもと過ごす時間をなかなか取れないことが問題です。さらに、男性の育児休暇や時短勤務の前例が勤務先の会社で少ない場合は、制度を利用しにくいという事情もあります。

悩みをまわりに相談しづらい

シングルマザーと比較するとシングルファザーの割合はかなり少なく、ひとり親世帯の中でわずか10%前後にすぎないといわれています。そのため、シングルファザーのコミュニティなどが見つかりにくく、子育てや仕事との両立に関する悩みなどを相談する相手を作ることも困難です。かといって、ママ友コミュニティなどに男性が入ることも簡単にはいかないため、子育てや家事に関する情報を集めにくいといえます。

また、「人に弱みをみせたくない」等と意地になってしまう男性も少なくありません。その場合、自分の親兄弟などに対しても素直に助けを求められず、限界まで追いつめられたり精神を病んでしまったりするところまで追いつめられてしまうケースもあります。

経済的に余裕がない

シングルファザーの場合、子育てを優先させると残業等を制限しなければならないことも出てくるため、その分、独身時代よりも手取り給与額が上がりにくい場合があります。また、定時で帰宅しなければならないことで昇給や昇進が難しくなることもあるかもしれません。かといって仕事を優先させれば、その分、子どもと過ごす時間を十分に取れなくなります。子どもがある程度大きくなるまでは、仕事を犠牲にすることもやむを得ないでしょう。

また、離婚でひとり親になった場合、シングルマザーは別れた夫から養育費を貰えるケースが多いです。しかし、シングルファザーの場合は、別れた妻から養育費をもらえるケースは実質的に少ないでしょう。シングルファザーは生活費にくわえて養育費も自分1人で担うため、経済的に厳しくなるというケースも多いのです。

子育てと両立しやすい仕事の特徴

父子家庭としてやっていくことになり、今後の仕事についてどのようなプランを立てるのがよいか、悩んでいる人も多いでしょう。この段落では、子育てとの両立をしやすい職種や職場の条件について、主な3つを紹介します。

残業が少なく、激務ではない

忙しい職場の場合は突発的な残業などが発生しやすいため、子育てと両立させるためには激務ではない職場を選ぶことが第一条件です。また、外勤よりも内勤のほうが定時で帰宅しやすい傾向があります。

営業など社外の顧客を相手にする部署に勤務すると相手の都合に合わせて就労時間が不規則になりやすいため、子どもを最優先するのは難しいでしょう。それに対し、人事や経理といった社内の他部署を相手にする部署の場合、子どもの病気など緊急事態で早退するようなときにも同僚に協力をお願いするなど、時間の融通を利かせやすいといえます。

自宅勤務が可能

自宅勤務ができる職種なら子どもの様子を見ながら仕事を進めることができるため、子育てとの両立もしやすいでしょう。自宅で仕事をできる職種としては、デザイナーやイラストレーター、ライターや編集者など、メディア系の職業が多くあります。また、エンジニアなどもクラウドソーシングなどインターネットを介して仕事を受注できます。

そういった業界はリモートワークを容認している会社も多いため、仕事と子育てを両立させたいひとり親に適しているといえるでしょう。シングルマザーにも自宅勤務の仕事を選ぶ人が多くいますが、シングルファザーにとっても選択肢になり得ます。

男性の子育てに理解がある

子どもが小さいうちは、ゆうべは何ともなかったのに朝起きてみたら具合が悪くなっていたり、朝は元気だったのに保育園や幼稚園に行ってから急に熱を出したりと、体調が安定しません。シングルファザーの場合、そのようなときには急な欠勤や遅刻、早退等を申し出ることになります。そのような事情に理解がある職場が、シングルファザーが仕事と子育てを両立できる望ましい環境といえるでしょう。

子育てと仕事を両立する方法

子育てと仕事を両立させるためには、職場や職種選び以外にも方法があります。この段落では主な方法として5つを紹介します。

会社に相談して調整をしてもらう

「この会社では子育てを優先した働き方はできないに決まっている」と思い込んでいないでしょうか。あきらめて転職を検討する前に一度、勤務時間や労働条件を変更してもらうことが可能かどうか、会社に相談してみましょう。転職活動にもかなりの時間と労力がかかるものです。忙しいシングルファザーならなおさら、転職しなくてすむに越したことはありません。

あまり激務でない部署に配置転換をしてもらったり、出社や退勤をフレックスタイムにしてもらったりといった調整が可能な場合もあります。現在勤めている会社を辞めなくても、部署や待遇を変えれば子育てと仕事を両立させやすい環境になるケースもあるのです。

理解のある会社に転職する

努めている会社に相談をしてみて、それでも子育てと仕事を両立するための調整が難しいというケースも少なくないでしょう。その場合はシングルファザーの子育てに理解のある会社や業界へ転職をするのも手です。

また、フリーランスになって仕事を請け負ったり、個人事業主として開業したりといった方法もあります。特に、IT系のエンジニアには在宅のフリーランスとして活躍している人も多く、クラウドソーシングなどでも多くの案件が発注されているため、インターネットで仕事を探すことも容易です。実績を積んだ後は個人事業主として開業し、自分で集客を行うという道も開けます。

子どもの行事に参加する

シングルファザーの場合、平日の日中は仕事をしていることが多い等の理由から地域のコミュニティと疎遠になっているケースが多いです。また、育児の相談相手を求めてママ友やシングルマザーのコミュニティに参加しようとしても、女性が多い場ではどうしても浮いた存在になってしまいやすいといえます。

そこで、積極的に参加したいのが、子どもの学校行事や地域のイベントです。それなら「母親だけが参加する場」という雰囲気もなく、男性の手があると役に立つ場面も出てくるでしょう。そのような場に参加して、まずは子育て中の知り合いを増やし、子育てに関する情報を集めてことができます。

キッズシッターを頼む

子育ての事情を職場に説明してある場合でも、仕事には突発的な事態が発生することがあります。どうしても早退ができなくなって子どもの送り迎えができないことや、帰宅が遅くなってしまうこともあるかもしれません。そのような場合に子どもを1人にしておくのは心配ですよね。

そういう場合にはキッズシッターを活用するのがおすすめです。東京・神奈川・大阪エリアでサービスを展開している家事代行サービスのベアーズでは「キッズ・ベビーシッタープラン」として1~12才までの子どもの送迎や自宅でのシッター、食事補助などができます。

その他、子どもと一緒に遊んだり勉強したりと、パパがいない間も子どもが楽しく過ごせるようなサービスもしています。初回お試しプランは3時間で交通費・税込み10,817円で、当日延長は30分ごとに税込み1,650円です。

【参考】家事代行サービス キッズ・ベビーシッター初回お試しプラン/株式会社ベアーズ

「いざというときに頼れる存在がある」と意識するだけでも、日頃の安心感が違います。ひとりで子育てをしているシングルファザーなら覚えておいて損はありません。

家事代行サービスを頼む

ほとんどの日を定時で帰宅できるとしても、家事に忙殺されて子どもとゆっくり過ごす時間が足りないという場合もあるでしょう。たまには家事をプロに任せて、子どもとゆっくりと会話したり遊んだりと、大切な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

家事代行サービスのベアーズでは、しっかりと訓練されたプロのスタッフに掃除や洗濯、買い物や料理といった日常的な家事を頼むことができます。料理をメインとした「ベアーズの料理代行」サービスもあり、単発から定期プランまで、お客様に合わせたオーダーメイドで依頼することも可能です。帰宅が遅くなることの多いパパなら、一週間分の夕食を作り置きしてもらう「楽ラクうちごはん」(定期プラン)が役に立つのではないでしょうか。

【参考】家事代行サービス 初回お試しプラン/株式会社ベアーズ

【参考】家事代行サービス 料理代行初回お試しプラン/株式会社ベアーズ

まとめ

シングルファザーは同じ境遇の人が少ないからこそ、周囲の協力を得ることが大切といえます。子どもの学校行事や地域のコミュニティに積極的に参加したり、必要に応じて家事代行サービスを頼ったりして、できるだけ多くの人に助けてもらう機会を獲得しましょう。

それが、父子家庭として長くがんばっていくためのコツです。「人に頼りたくない」と思っている人も、子どものために、柔軟に考えてみてはいかがでしょうか。

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