共働き家庭によくある「部屋干しの悩み5つ」

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仕事や家事で忙しい共働き家庭では、「洗濯は部屋干し」と決めているところが多いようです。部屋干しのメリットは天候を気にしないで済む点ですが、室内干しだからこその悩みもあります。

そこで、共働き家庭によくある「部屋干しの悩み5つ」をピックアップし、その解消法を紹介します。

お悩み1「冬や梅雨時は洗濯物が乾かない!」は換気と素材選びで

室内干しで困ることは、外干しほど洗濯物がすっきりと乾きにくい点です。室内は外に比べるとどうしても空気の流れが良くありませんから、外干しよりも乾くのに時間がかかるのです。

対策としては、「室内で空気の流れを人工的に作る」ことが重要です。空気の流れを作るというと、とても大変そうに聞こえますが、扇風機やエアコンの除湿機能・除湿器などを使って、室内で空気が循環するようにすればいいのです。

早く洗濯物を乾かしたい場合は、空気の流れの途中に洗濯物を干します。洗濯物どうしは、重ならないようにできれば5センチほどの間隔をあけて干します。どんなに空気の流れを作っても、洗濯物どうしがぎっしりと重なり合っていたら空気が通り抜けられず、乾くのに時間がかかります。ピンチハンガーに洗濯物をつるすときも、数か所のピンチは使わずに開けておき、空気の流れをさえぎらないようにしましょう。

さらに、毎日洗濯するものは乾きやすい素材を選ぶといいでしょう。同じパーカーでも、厚いコットン生地よりフリース生地のほうが早く乾きますし、コットン100%のタオルならパイル地よりガーゼのほうが速乾性にすぐれています。

夜に洗濯をして1日じゅう洗濯物を室内に干しておく共働き家庭は、空気の対流と干し方、素材選びに注意すると、部屋干しのストレスが軽減します。

お悩み2「洗濯物のニオイが消えない!」にはアイロンとコインランドリーを

室内干しの場合、洗濯物の生乾きのにおいに困っているご家庭も多いですね。いったん衣類やタオルに悪臭がついてしまうと、繰り返し洗濯をしても、なかなかにおいが消えません。

このにおいの原因は、濡れた洗濯物で雑菌が繁殖するためです。洗濯が終わった後にすぐ干さず放置してあったり、日当たりが悪くて生乾きの時間がのびたりすると、雑菌がどんどん増えてしまいます。生乾きのにおい対策には、熱を使うのが効果的です。においの原因は主に細菌のモラクセラ菌です。モラクセラ菌は60度以上で増殖しなくなりますから、におい対策にはアイロンでの加熱とコインランドリーの使用を取り入れましょう。

アイロンを使う場合は、まだ湿っている洗濯物に150度以上(アイロン温度の中レベル)でアイロンをかけて乾かします。洗濯物から蒸気が出てきて、乾いた状態になるまでアイロンをかけるのです。

あるいは、定期的にコインランドリーを使用するのもいいでしょう。ほとんどのコインランドリーは80~120度という高温で乾燥させます。家庭用乾燥機では60度くらいまでしか上がりませんから、しつこい悪臭には定期的なコインランドリー使用がおすすめです。

お悩み3「干す場所がない!」には天井下にバー設置でスペースを作る

部屋干しで一番困るのは、干すスペースが足りなくなることです。ふだんは外干しにして冬や梅雨時にだけ室内干しという家庭なら、短期間のことですから洗濯物がリビングを占領してもいいのですが、日常的に部屋干しをしている共働き家庭では、あらかじめ乾燥スペースを確保しておく必要があります。

夜に洗濯をして昼間に干している場合は、リビングの天井や壁に物干し用のバーやラックを設置しましょう。天井から下げるタイプの物干しバーなら洗濯物がない時でもそれほど邪魔になりませんし、バーの下に折り畳み式の物干しラックを設置すれば物干しスペースが倍になります。

リビングだけではスペースが足りないときは、日当たりのいい廊下に折り畳み式ラックを置いたり、ウォークインクロゼットの一部を空にして物干しスペースに転用したりするなど工夫をしましょう。

浴室に暖房乾燥機機能があるなら、入浴後の浴室に洗濯物を干すことができます。浴室を物干しスペースにすると、洗濯機から近いので思い洗濯物を運ぶ必要がないというメリットがあります。洗濯に限らず、家事を効率よくすませるには家の中の動線がとても大事なのです。

お悩み4「洗濯している時間がない!」にはタイマーをフル活用して

忙しい共働き家庭では、家事の時間がたりなくなることもあります。とはいえお洗濯は必要不可欠な家事で、やらないわけにはいきません。

多くの共働き家庭では、洗濯タイムは帰宅後の夜です。朝よりも時間に余裕があるためどうしても夜になってしまうのですが、気になるのが洗濯機の騒音。とくにマンションなどのすぐに洗濯にかかるのですが、騒音が気になるのがネックです。集合住宅では、入居時の規約で○○時以降は洗濯をしないと決まっているところもあります。これでは残業が続くときには、洗濯ができないことになります。

家事の時短に取り組みたい共働き家庭におすすめなのが、洗濯機のタイマー機能を上手に使うこと。前夜に洗濯物をすべて入れておき、朝でかける前にタイマーをセット。洗い上がりの時間を、ちょうど帰宅時間と同じにしておきます。これで洗濯機が動いているのは夕方から夜の早い時間帯になり、騒音も気にしなくてもいいのです。帰宅したら洗いあがった洗濯物をすぐ干すことができます。

乾燥機能がついている洗濯機なら、もっと時短になります。帰宅時に乾燥まで終了していると、洗濯物を干す手間がいりません。乾いている洗濯物を取り出して、家族用にわけたバスケットに軽くたたんでいれれば、洗濯が終了します。

お悩み5 洗濯を上手に夫婦で分担できない!対策は

共働き家庭では、夫婦で家事を分担しなくてはうまくいきません。洗濯を分担するときは、洗濯物を干す係と乾いた洗濯物をたたむ係に分けましょう。実は洗濯はとても長い時間が必要な家事です。洗濯機のボタンを押すのはスタートでしかなく、そのあとの洗濯物を干したりたたんだりする作業に時間がかかるのです。干す係・たたむ係に分けておけば、帰宅後はどちらかが洗濯物を干している間に夕食の支度ができ、あとからもう一方が乾いた洗濯物をたたんで、しまいましょう。

洗濯は週末にまとめてやるという共働き家庭なら、パパにコインランドリー係をお願いするといいでしょう。洗濯物をランドリーに入れに行き、洗いあがったら自宅へ持ち帰って一緒にたためば、平日のお洗濯回数を減らせます。

まとめ

タイマーや乾燥機など洗濯機の機能をフルに使い、夫婦で作業を分担しても洗濯は大変な家事です。周囲に気を使って洗濯をするのは疲れてしまいますね。

そんなときは、家事代行をお願いしてはいかがでしょう。昼間に洗濯をしてもらえば、帰宅後にはふんわり乾いて、きれいにたたまれた洗濯物が待っています。共働き家庭の家事負担は、家事代行サービスの利用などアウトソーシングすることでグッと楽になります。

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