意外!?妻が思う共働き夫婦の家事の割合、理想と現実

共働き


共働き家庭にとって、仕事の合間に家事を済ませるのは結構な負担ですよね。お互い働いているので、夫婦二人で平等に家事分担できるのが理想的。しかし実際はそうではなさそうです。

では、共働き夫婦の家事分担の割合はどれくらいなのでしょうか?妻が思う理想と現実に迫ってみましょう。

夫婦間で異なる家事への認識とは?

夫婦共働き家庭の場合、早朝や帰宅してからの家事分担は家族にとって最大の悩みかもしれません。それもそのはず、料理に洗濯、掃除と日々の家事は山積みです。そこで、夫婦がお互いに譲り合って家事分担ができればいいのですが、実際は分担が難しくなっています。

調査会社マクロミルによるアンケート「2017年度の共働き夫婦の家事分担に関する調査」では、妻がほとんどの家事をおこなっている家庭が29.7%、妻がメインで夫が少し分担している家庭が36.3%、夫婦で家事を分担している家庭が30.2%となりました。

この調査から分かるように、現実には家事のほとんどを妻が担当していて、仕事に加えて家事もしなければならないという二重の負のスパイラルで悩む女性も増えてきています。

では、どうして妻がほとんどの家事を担っているのかというと、その背後には夫婦間での家事への認識の違いが露呈しています。

まず、一つ目は、家事は女性がするものという認識が根強く残っているもの。昭和時代に遡ると女性は専業主婦として家庭に入って家事をこなしていたため、その習慣が現在も残っており、たとえ共働きでも妻が家事をおこなう家庭が多いのです。

二つ目は、妻の方が夫に比べて労働時間が短いケース。夫は夜遅くまで残業する職についている反面、妻はパートタイマーやフルタイムでも残業が少ない職種という家庭があり、帰宅後家事を担っているのです。

それでは、家事は女性が担うものという習慣は、世界中の共通認識なのでしょうか。

実は、女性のみが家事をメインに担っているのは日本だけで、海外は夫も家事を担当しているという国が多くなっています。たとえば、世界各国を調査対象としているOECDの2016年 Gender data portalによると、1日あたりの夫と妻の家事労働時間(分単位)はイギリス66:133、アメリカ76:124と約1:2それに対して、日本は24:199と、女性側の負担が圧倒的に大きくなっています。

以前は欧米諸国でも家事は女性がおこなうものとの認識が強かったのですが、この調査結果が示すように、近年の女性の社会進出に鑑みると男性の積極的な家事分担が求められる時代になってきています。

夫が思う家事と妻が思う家事との違い、理想の家事分担とは?

それでは、夫婦各々にとっての家事とはどのような捉え方なのでしょうか。

夫が思う家事とは

共働きのため積極的に家事をしようと思っている男性は多いものの仕事疲れで家事をする余裕がなかったり女性のようにうまく家事をこなせなかったりして、結局妻任せにしてしまうケースが増えています。また、家事を手伝ってあげたいという思いはあるけれど家事が下手なうえにプライドが邪魔をして妻に言い出しにくいという男性もます。そんなときに妻から「私も疲れているんだから一緒に家事をしてよ」などと声をかけられると自分が責められているように感じて、よけいに家事に対する熱意がなくなるようです。

妻が思う家事とは

夫婦共働きだから、家事は一緒に分担して欲しいのが本音。だけど自分で家事をやる方が早く済ませられる夫は仕事で疲れていそうだから、気を使って自分がやってしまっているという女性も。また、中には夫は家事をしない人という諦めを持っていて夫に対して多くを望まず自分で家事を済ませている人もいます。もちろん、夫が家事に協力してくれるのは嬉しいですし、もっと積極的に家事をしてほしいという本音があるのも事実ですが、夫が完璧に家事をこなす人だったら引けてしまう部分もあるようです。

夫婦の理想の家事分担とは

では、夫婦にとって理想的な家事分担とはどれくらいの割合なのでしょうか。家事分担というとやはり50:50にすべきなのかと考えがちですが、実は夫に家事をやってほしいと思っている妻でも50:50の分担までは求めていないようです。重い洗濯物を運んだり、休日のちょっとしたランチやお風呂掃除、ごみ出しなど簡単な家事を積極的にやってくれたらそれだけで満足という妻が多いのも事実です。50:50の家事分担とはいかずとも夫から積極的に手伝いを提案するのがいいでしょう。

仲良し共働き夫婦の秘訣はこれ!

夫婦関係がうまくいっている家庭では家事分担もうまくいっていますが、その秘訣をご紹介しましょう。

得意な家事を分担する

家事をやることが負担になるのは、苦手な家事を無理やりやることで生じるストレスが原因です。
そこで、夫婦が家事を分担する場合それぞれが得意なものを分担するようにするとお互いにストレスなく過ごせるでしょう。

手が空いている方が積極的におこなう

家事をやらなければならないと義務化してしまうと、「どうして私がしなくてはいけないの?」というようにいらだってしまいがちですが、手が空いている人が率先して家事をこなすと思いの擦れ違いを防ぐことができます。

家事をしてくれることに感謝の気持ちを持つ

共働きの場合、仕事から帰ってきてからや早朝、休日というように自分の時間を削って家事をしなければならないため夫にとっても妻にとっても負担になりがちです。だからこそお互いに相手が家事をしてくれることに対して感謝の気持ちを持つことが大切です。疲れているのに家事をしてくれてありがとうという気持ちを相手に伝えることでより一層夫婦仲も深まり家事分担がスムーズになるでしょう。

家事代行サービスを活用する

夫婦が仕事をしていると、知らない間に家事が溜まってしまってイライラしてしまいがちですよね。そんな時に活用したいのが家事代行サービスです。仕事をしている間に、家に来てもらって洗濯や料理などの家事を任せることができるので、共働き家庭にとっては救世主的な存在として好評を得ています。月に一度や週に一度というように都合に合わせて頼むことができるのも魅力ではないでしょうか。家事負担のストレスがなくなって心の余裕もでき夫婦仲にもプラスに働きますよ。

まとめ

海外では夫婦間での家事分担が進む一方で日本における共働き夫婦の家事分担はまだまだ進んでおらず、おもに妻がメインとなって家事を担っている家庭が多いのが実情です。妻が思う理想の家事とは、もっと夫に積極的に家事をおこなって欲しいというものなので、ごみ出しやお風呂掃除などの簡単な家事から分担をスタートしてみてはいかがでしょうか。

また、夫婦ともに忙しい家庭であれば家事代行サービスもおすすめです。夫婦にとっての家事の負担を減らすことで気持ちにも余裕を持って仲良く過ごすことができますよ。

Related -関連記事-

Pick Up -ピックアップ-

ページ上部へ戻る