家事が苦手な主婦を助ける「三種の神器」とは?

家事の悩み


結婚したばかりの女性はもちろん、主婦として何年もの経験があるという女性の中にも、「家事はあまり得意ではない」という方は少なくありません。また、苦手と感じる家事も人によって異なります。実は、家事を苦手と感じてしまうことには理由があるのです。

今回の記事では、家事が苦手になる理由と苦手な家事を克服するコツをお伝えします。また、家事に対する主婦の方のお悩みを解消するために役立つ三種の神器についてもご紹介しますので、日々の家事にお役立てください。

家事が苦手になる原因

まずは、家事を苦手と感じてしまうのはなぜか、その原因から見直してみましょう。主に3つの原因があると考えられます。

分からないことが多い

分からないことが少しでもあれば、家事をスムーズに進めることは難しくなってしまいます。また、分からないことにもいろいろな種類があるのです。

たとえば、「家事の段取りが分からない」という場合、たくさんある家事の何から手をつけていけばよいか、どのような順番で片付けていくのがよいかが分からないために、行動しにくくなります。

また、料理の基礎知識が十分にないと余計な時間がかかってしまったり、作業の途中で先に進めることができなくなるでしょう。家にある食材で作れるレシピが分からない場合は調べたり買い物に行ったりしないと料理を始めることもできません。

それから、掃除についても基礎知識がないと、どの洗剤をどのように使用すればよいかなどに迷い、掃除を始める前からおっくうになってしまうこともあります。

このように、家事について分からないことが多いほど、家事に苦手意識を持ちやすくなるといえるのです。やろうと思っても分からないことが出てきた時点でつまずいてしまうと、調べるのにも膨大な時間がかかります。

「ちゃんとやらなきゃ」と思っている

日本人女性には「家事は、ちゃんとやらなければいけない自分の仕事」と思っている方が多くいらっしゃいます。「ちゃんと」とは具体的にどの程度かといえば、一般的には「自分の母親世代の女性がしていた家事と同じレベル」と考える方が多いようです。あるいは、ご本人はそれほど完璧主義ではない場合でも、旦那様やご両親、義理のご両親から完璧な家事を要求されるケースもよくあります。

いずれの場合においても主婦が家事を完璧にできないと自己嫌悪や罪悪感に苛まれてしまい、それによって家事に対する苦手意識がさらに強くなる場合もあるのです。しかし、日本社会で標準とされる家事のレベルは外国と比較するとかなり高いため、お手伝いさんがいる家庭でなければすべてをクリアすることは難しいともいわれています。

家事には終わりがない

家族が生活していれば、やるべき家事は次から次へと発生します。ですから、家事をこなす役割が主婦だけに偏っていれば、「やっても、やってもきりがない」ということになるのです。「いくら綺麗にしても、明日になればまた汚れる」と思うと家事に終わりがないように感じてしまいがちで、その思いが家事に苦手意識を抱かせます。

家事は生活していくうえで必要な行為であるにもかかわらず、「家事をしても家族から感謝されない」ということが多いのではないでしょうか。また、「お給料が出ない」「体力を使うため疲れる」「同じ作業の繰り返しで単調に感じる」などと思うことも、家事がおっくうになってしまう原因です。しかも、家事が毎日ずっと続くと考えると途方もなく感じ、モチベーションを保つことが難しいといえます。

苦手な家事を克服するコツ

家事に苦手意識を感じる原因を明らかにしたところで、次は苦手な家事をどのようにして克服していけばよいかをみていきましょう。4つのコツをご紹介します。

家事ノートを作る

「家事ノート」とは、家事のスケジュールとログで構成されるノートです。頭の中だけで漠然と家事をイメージしていると、家事の種類と量が実際以上に多く感じられ、効率的に処理していくのが難しくなります。そこで、やるべき家事をリストアップして可視化し、スケジュール表に記入してみましょう。そうすれば、優先順位や「いつまでに何をしなければいけないのか」を把握しやすくなります。

また、ちょっとしたことでも、その都度調べていては時間がかかり、効率がよくありません。そこで、クレジットカードや銀行口座などの情報や学校行事などで必要なものなどをノートにまとめて書いておくと役に立ちます。それがログです。

何かを調べたとき、後から「あれは、なんだったかしら」と思い出す必要がまた出てくるような内容であれば、家事ノートに備忘録を作っておきましょう。それによって、毎回調べ直す手間を省くことができます。

嫌いな家事を辞める

人間ですから、得意なことや好きなこともあれば、苦手なことや嫌いなこともあります。家事の中にも「料理は好きだけど、後片付けは苦手」「洗濯物を干すのは気分が良いけれど、乾いた洗濯物を畳んで収納する作業が面倒」など、好きな作業と嫌いな作業があるのではないでしょうか。

そのような場合、思い切って嫌いな家事を辞めてしまうことで、状況が変化することもあります。たとえば、料理が好きではない場合、おかずやお惣菜やレトルト食品、冷凍食品などを活用することにして、ご飯と汁ものだけを用意するのです。それだけでも、料理をする負担はかなり軽減されます。

また、掃除が嫌いな方は掃除の労力を少しでも省くことができる日用品や家電を利用してみましょう。トイレ掃除なら、ブラシでこすらなくてもタンク内や便器内に設置するだけで汚れが落ちる洗浄剤を使用するのも手です。また、ロボット掃除機を導入すれば、床を綺麗にしておくための手間を省くことができます。

それから、アイロンをかけるのが苦手な場合はアイロン不要の形状記憶シャツに替えたり、家で洗濯するのを辞めてクリーニングに出したりすればよいのです。

いらないものを捨てる

家の中にものが多いほど、散らかりやすくなります。そして、部屋が散らかっていると掃除をする前に片付ける作業が増えるため、掃除に取り掛かるモチベーションが下がってしまうのです。そこで、もう必要ないものはできるだけ捨てることにより、掃除がしやすい家にすることができます。

1日に5分でも10分でもよいので、「いらないものを捨てる」時間を作ってみましょう。家の中には、不要な雑貨やもう着ない服、捨て損ねたまま放置してたまっているダイレクトメールなどがあるはずです。少しずつでも捨てていけば、その分、家の中がスッキリと片付いていきます。一度にやろうとせず、少しずつでも続けることがコツです。

タンスや収納ケースには、ついつい使わないものを放り込んでしまいがちで、月日がたつうちに乱雑になりがちです。収納の中が整理できていない場合は、入っているものを一度すべて取り出し、いらないものといるものに分類しましょう。いらないものを処分し、いるものを取り出しやすく収納することで家の中が片付き、機能的になります。

面倒な家事はすぐやる

「面倒だな」と感じる家事もありますが、そういったものに限って、時間をおけばおくほど、さらにおっくうになります。ですから、「そのうち、まとめてやろう」とするよりも、「毎日(または、その都度)少しずつでもやる」ほうがラクなのです。

たとえば、食器洗いは食事を食べ終わったら流しにお皿を下げる流れで、そのままスタートします。一度、腰を下ろしてしまうと面倒に感じやすくなるため、立ち上がったついでにやってしまうことがコツです。

また、キッチンの油汚れも時間がたつほどこびりつき、簡単には落とせなくなります。後から特殊な洗剤やスポンジなどを用意して大掃除をするよりも、毎日の料理を終えた後にさっと拭いてしまったほうが、手間がかかりません。

家事がラクになる三種の神器

家事への苦手意識を克服するコツにくわえて、家事をラクにするための「三種の神器」ともいえる存在があります。その3つを次でご紹介します。

家族の協力

家事をひとりで全部するのは大変なことです。そこで、家族にも家事を担ってもらう方法を工夫しましょう。上でご紹介した「家事ノート」を活用して必要な家事を共有すれば、家事の担当を頼みやすくなります。

家族に家事の内容を把握してもらったら、家族会議をしてみましょう。そこで、家族のそれぞれが「好きな家事」「放置されていると気になってしまう家事」を挙げて、役割分担をします。たとえば、夫が綺麗好きならリビングの掃除を担当してもらい、食事の内容に要求が高いなら休日の料理をお願いするなどです。

子どもをロボット型掃除機の係に任命したところ、床にものを置かないように率先してお片付けをしてくれるようになったという家庭もあります。「自分の仕事」という意識を持てば「どうしたら自分の仕事を効率的にできるか」と考えるようになるため、家族の生活習慣にも良い効果を期待できるのです。

便利な家電

手作業の手間と時間を削減する便利な家電は多くあり、それらを導入すれば、驚くほどの時短を実現できます。たとえば、食器洗い乾燥機やフードプロセッサー、水なし自動調理鍋などはキッチンでの作業を効率化してくれます。

また、ロボット型掃除機や乾燥機能付き全自動洗濯機、布団乾燥機なども、体力を必要とする家事を大きく助けてくれる存在です。

家事代行

ときには、苦手な家事をプロの家事代行サービスに任せてみるのもおすすめです。一般の主婦の方が休みながらする2~3時間の家事と、プロが集中して手際よくする2~3時間の家事では、処理できる量が全く違います。

そのやり方を見れば、効率良く家事をこなすポイントも学べるでしょう。「なるほど、こうしてみたらよいのね」と感じたことがあれば、ご自身でもやってみたくなる可能性があります。

【参考】家事代行サービス 初回お試しプラン/株式会社ベアーズ

まとめ

家事が苦手な方でも、それを克服するための方法はいろいろとあります。本当に苦手なものは辞めてしまったり、ご家族やプロに任せたりするのも一つの選択なのです。

家族と一緒に家事分担して、皆さんで楽しみながら家事をできるといいですね。

Related -関連記事-

Pick Up -ピックアップ-

ページ上部へ戻る